インタビュー

【トランスフォーマー】「Dramatic Capture Series ジェットファイヤーコンバイン」開発担当者インタビュー

【Dramatic Capture Series ジェットファイヤーコンバイン】
8月下旬 発売予定
価格:15,400円

 タカラトミーのハイターゲット向けホビーレーベル「T-SPARK(ティースパーク)」は、アクションフィギュア「トランスフォーマー」シリーズより「Dramatic Capture Series ジェットファイヤーコンバイン」を2026年8月下旬に発売する。

 映画『トランスフォーマー/リベンジ』に登場するオートボットの司令官「オプティマスプライム」と元ディセプティコンの「ジェットファイヤー」が「Dramatic Capture Series」で商品化。

 「Dramatic Capture Series」はトランスフォーマーのキャラクターたちをプレミアムフィニッシュ仕様で立体化し、劇中でのキャラクターの活躍を連想させる組み合わせのセット商品となっている。

 本商品は2019年に発売されたスタジオシリーズの「SS-25 オプティマスプライム」と「SS-26 ジェットファイヤー」を元に、劇中イメージを追求した彩色が施されている。

オプティマスプライム
ジェットファイヤー

 今回の「オプティマスプライム」と「ジェットファイヤー」は、物語のクライマックスにて「ジェットファイヤー」が自らの命とパーツを使って、復活した「オプティマスプライム」に力を与え、「ジェットパワーオプティマスプライム」となって、太陽の破壊をもくろむ「ザ・フォールン」と「メガトロン」に立ち向かった。

ジェットパワーオプティマスプライム

 本稿では試作品の写真を交えて、タカラトミー ホビーキャラクター事業室コレクター事業部の天野佑季哉氏に「Dramatic Capture Series ジェットファイヤーコンバイン」の魅力を聞いてみた。

さぁ、出動だ! スクリーンで見た重厚感とハイディテールを再現

――今回の「Dramatic Capture Series」で実写映画『トランスフォーマー』が決まった経緯をお聞かせください。

天野氏:「Dramatic Capture Series」はこれまで「トランスフォーマー」のG1シリーズを展開してきました。これはシリーズコンセプトとして、人気キャラクターの再登場、国内初導入の製品、アクセサリーパーツ、プレミアムフィニッシュ仕上げ、といった魅力的な製品仕様にすることで、既存ファン新規ファンの皆様に手に取っていただける「トランスフォーマー」玩具の入り口になるようなシリーズにしたいという私なりの想いがありました。そのため、オプティマスプライムやメガトロンのセットなどを展開してきました。

「Dramatic Capture Series ネメシスブリッジ」(2024年3月下旬発売)
「Dramatic Capture Series オートボット ヘッドクオーター」(2024年11月下旬発売)

天野氏:そして、2026年2月下旬に発売しました「Dramatic Capture Series ディセプティコンズ part2」のあと、改めて「Dramatic Capture Series」のコンセプトを考えた時にG1シリーズだけでなく、実写映画作品やアニメなど様々な作品を広げていきたいという想いもあり、今回実写映画シリーズの「Dramatic Capture Series」展開が決まりました。

――その中で、映画2作品目である『トランスフォーマー/リベンジ』からオプティマスプライム、ジェットファイヤーを選んだ決め手は何でしょうか?

天野氏:王道中の王道の組み合わせというところで選びました。

 オプティマスとジェットファイヤーの合体シーンは、実写シリーズを代表するドラマチックなシーンだったことはもちろん、セット商品として2体が合体できるというのが大きな魅力になると思いましたので、オプティマスプライム、ジェットファイヤーとなりました。

――造形につきましては2019年に発売されたスタジオシリーズの「SS-25 オプティマスプライム」と「SS-26 ジェットファイヤー」からブラッシュアップされたところはありますか?

天野氏:金型自体は同じものを使用しており、造形変更はございません。そこに、「Dramatic Capture Series」の特徴であるプレミアムフィニッシュ仕様として、成形色を変更し、非常に豪華な彩色を施しています。

「Dramatic Capture Series」で復活を果たしたオプティマスプライム
元ディセプティコンであり、プライムの末裔であるオプティマスに未来を託したジェットファイヤー

天野氏:また、アクセサリーとして、「SS-25 オプティマスプライム」には付属していなかった左右のエナジーソードが付いています。こちらは「SS-05 オプティマスプライム」(2018年4月下旬発売)に付属していたもので、劇中のアクション再現を広げられるものとなっています。

エナジーソードが付属
その他、大型キャノンの接続パーツ、イオンブラスター、ジェットファイヤーの斧、ハンドキャノンにもなる杖が付属する
ジェットパワーオプティマスプライム形態にも装着ができ、アクション表現が広がる

――本商品の一番の特徴であるプレミアムフィニッシュ仕様の彩色のこだわりを教えてください。

天野氏:彩色に関しては、まずボイジャークラス(「トランスフォーマー」玩具のサイズ)で“究極のオプティマスプライム”を目指して、白縁の入ったファイアパターンを取り入れています。

 このデザインは2009年に発売されたリーダークラスの「バスターオプティマスプライム」で使用されており、それが本当にかっこよく私としても憧れのある製品でもありましたので、ボイジャークラスでもこの白縁ファイアパターンにこだわりました。

ビークルモードで特徴的なファイアパターンを再現。ゴールドのグラデーションも入りより豪華な仕様となっている
フロントグリルもきらめくようなシルバーが採用されている
「SS-25 オプティマスプライム」(奥)と比較。白縁でファイアパターンがより鮮明になっている
ロボットモードの「SS-25 オプティマスプライム」(左)と比較
細部の色分けにより映画のハイディテールがより深まっている
フロントウィンドウのワイパーや縁取りなど細部まで色分け
首回りも「Dramatic Capture Series」(右)ではガンメタリックに塗装されている
腰回りも成型色の違いや色分けの違いがわかる

――成型色部分もより劇中に近い色味を意識しているのでしょうか?

天野氏:そうですね。成型色も再考しました。赤は深みと鮮やかさを両立できる色合いに、青の部分はより深い色味になっています。「SS-25 オプティマスプライム」では鮮やかな青が使用されていましたが、自分の中の劇中イメージの解釈に近づけるため今回は濃いめのネイビーになっています。

 また、ジェットパワーオプティマスプライムに合体した際の、色の一体感にこだわりました。

ジェットパワーオプティマスプライム
合体したことでさらにディテールもアップ
移植したアフターバーナーもパイプやファンまで塗装で色分けされている
巨大なキャノンも装備
「スタジオシリーズ」(左)と「Dramatic Capture Series」(右)と比較
肩のアーマーになっているジェットファイヤーの機首にある窓部分の塗装も変更され、細部まで作り込まれている

天野氏:ビークルモードの後部、ロボットモードの足の裏ですね。「SS-25 オプティマスプライム」ではグレーの成型色でしたが、今回は黒の成型色に打ち替えて、表面を銀で塗装しています。

 この部分は合体形態の時にすねに来るパーツでして、グレーのままだと「オプティマスプライムの足の裏だな」という印象が強く出ていると思いました。

 今回、そこを黒くすることによって、あくまで“ジェットファイヤーのパーツの一部分”に見えるように工夫しました。ここの黒は合体モード優先で、セット商品だからこそできる彩色となっています。

成型色を黒に変更し、表面はシルバーで塗装した足裏パーツ
ジェットパワーオプティマスプライム状態ではすねに位置し、ジェットファイヤーのパーツらしい色合いを表現
「スタジオシリーズ」(左)と「Dramatic Capture Series」(右)と比較

――ビークルモードの状態で見ても色分けが細かくされていますね。例えば青い部分ですが、こちらは別パーツになっているのでしょうか?

天野氏:この部分はグレー成型色を青で塗装しています。ロボットモード時に足の内側になる部分にもしっかりファイアパターンをいれています。

また、こだわりポイントとして、ビークルモードの後輪のフェンダー部分にもファイアパターンを入れています。劇中のトラックでは本来この向きでは入っていないのですが、ロボットモードに変形した際、劇中通りに脚にファイアパターンが入るようにしています。

ビークルモードの後部にファイアパターンが追加されている
ロボットモードの脚部デザインを再現。細かい部分も色分けされ色の密度の高さがうかがえる

――ジェットファイヤーの彩色設定はどのようになっていますか?

天野氏:ジェットファイヤーは、成型色のグレーをブルーグレーにしております。こちらは映画全編を通して、青緑の強いカラーグレーディングが印象的だったので、それを意識した彩色となっています。合わせてビークルモードのコックピットウィンドウの塗装もブルーグリーンシルバーに変更しています。

「スタジオシリーズ」(左)と「Dramatic Capture Series」(右)と比較
太もものジェットエンジンも塗装により色の情報量が増えている
腕周りも「Dramatic Capture Series」(右)では深みのあるブルーグレーが採用されている
指の色分けも細かく再現されている

天野氏:また、主翼の裏にタンポを入れています。合体したときに劇中では垂直尾翼のマークが見えるようになっているのですが、「SS-26 ジェットファイヤー」ではなかったので、今回主翼の裏にタンポを増やして、あたかも尾翼部分が変形したように見えるようにしています。

 本商品では合体を前提としたダミー塗装が多いですね。

――続いてロボットモードでの可動についてです。「SS-25 オプティマスプライム」と「SS-26 ジェットファイヤー」の金型とのことで大きな違いはないかと思いますが、今回塗装箇所が増えたことで可動による干渉での塗装剥がれが不安になります。

天野氏:ロボットモードでの可動部分や干渉する部分への塗装は極力使用していません。

 一方でファイアパターンなどの細かいタンポ印刷があるので、その部分は注意して遊んでいただけますと幸いです。

――次に変形(トランスフォーム)の難易度はどれくらいになりますか?

天野氏:「SS-25 オプティマスプライム」と「SS-26 ジェットファイヤー」は、スタジオシリーズの中でも難易度は高めの商品でした。どちらも変形には40ステップほどあるので、少し難しい印象になるかと思います。

――ジェットパワーオプティマスプライムへの合体もあり、変形手順こそ多いですが、ビークルモードからロボットモードへのシルエットの大きな変化が楽しめそうですね。

【「Dramatic Capture Series ジェットファイヤーコンバイン」のトランスフォームを一足先にチェック!【トランスフォーマー】】

――「Dramatic Capture Series ジェットファイヤーコンバイン」を商品化するにあたり、苦労されたポイントはありますか? これまでG1シリーズを展開して、今回初の実写映画からの商品化ですのでアプローチの違いなどはありましたか?

天野氏:考え方が結構違いますね。今シリーズでは「Dramatic Capture Seriesサイバトロンチェイス」(2025年8月下旬発売)から現行のものまでを担当させていただきました。G1シリーズの時は「新しく大幅に塗装を増やす」と「劇中に忠実に再現する」ことが必ずしも両立できるわけではありませんでした。

例えば、アニメ本編の色合いをそのままで出してしまうとむしろ見た目が単調になってしまい、豪華な見た目から遠ざかることもあります。

アニメではグレーで描かれている箇所を、そのままグレーで表現するのか、パールのグレーにするのか、シルバーにするのかなど、解釈の仕方に悩みました。

 また、ウィンドウのような部分は、アニメ同様に塗りつぶすのか、それともクリアにするのか、クリアの裏からシルバーで塗るのかなど、アニメのイメージを再現しつつも豪華に見える仕様を突き詰めていく作業でした。

 本商品は実写映画作品で映像での色数が非常に多いので、むしろ“限られた塗装の中で劇中イメージにできるだけ近づける”という考え方のもと進めました。

――今後の「Dramatic Capture Series」での実写映画作品展開は予定されていますか?

天野氏:今は詳しくお伝えできませんが、もちろん考えています。また、G1シリーズやそれ以外の様々なシリーズを「Dramatic Capture Series」で展開していきたいという想いもあります。

 今後はG1、実写映画作品を織り交ぜて展開していけたらと思います。また、「Dramatic Capture Seriesサイバトロンチェイス」( 2025年8月下旬発売)や「Dramatic Capture Series ディセプティコンズ part1」( 2025年11月下旬発売)のように日本未発売の「トランスフォーマー」玩具をセットにし、豪華塗装で出すといったこともご期待いただければと思います。

「Dramatic Capture Series ディセプティコンズ part1」(2025年11月下旬発売)

――最後にユーザーへのメッセージをお願いいたします。

天野氏:「Dramatic Capture Series」シリーズを応援いただいているファンの皆様はもちろん、実写映画ファンの方にも楽しんでいただける商品になっています。

 アニメ作品だけでなく、どんどん実写映画の「トランスフォーマー」を出していきたいと思っています。もちろん、G1シリーズなどのアニメ作品もどんどん出していきたいので、今後の展開にご期待ください。

――ありがとうございました。