レビュー
「SDガンダム クロスシルエット ガンダムキャリバーン」レビュー
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』からSDCS初登場!小さなボディにシェルユニットの繊細な再現が光る
2024年6月28日 00:00
- 【SDガンダム クロスシルエット ガンダムキャリバーン】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2024年6月29日
- 価格:1,980円
- ジャンル:プラモデル
- サイズ:[SDフレーム] 全高約90mm 、[CSフレーム] 全高約95mm
今回レビューする「SDガンダム クロスシルエット ガンダムキャリバーン」はアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』で、主人公のスレッタ・マーキュリーが搭乗する機体をSDCSで立体化したガンプラです。物語の終盤で登場し、最終決戦での戦闘シーンが印象的な本作を象徴するガンダムの1機となっています。本稿では6月29日に新発売する「SDガンダム クロスシルエット ガンダムキャリバーン」を紹介します。
「ガンダム」初心者にもやさしい学園もの『機動戦士ガンダム 水星の魔女』
2022年に放送がスタートした『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は、筆者にとって「ガンダム」を見るきっかけとなった作品でもあります。これまで、「ガンダム」というと戦争をテーマとしている等の重いイメージがありハードルが高く感じていました。『機動戦士ガンダム 水星の魔女』では、主人公が女性で学園での話という今までの印象とは異なるポップなイメージが視聴の契機となり、最終話まで見ることができました。はじめてのガンダムとして、強く印象に残った作品となっています。
今回紹介する「ガンダム・キャリバーン」は、アニメ終盤で主人公のスレッタが搭乗した機体です。主武装はバリアブルロッドライフルで、ライフルの後端にはクアドラ・スラスターという推進器を備えます。
1度で2度美味しい組み立てやすいプラモデルシリーズ「SDガンダム クロスシルエット」
「SDガンダム クロスシルエット」は、SD(スーパーデフォルメ)フレームとCS(クロスシルエット)フレームにより2つの頭身を再現できるガンプラです。自分の好きなスタイルで飾ることができるキットになっています。2018年に発売した「SDガンダム クロスシルエット RX-78-2 ガンダム」から現在では24種類ものキットが登場しています。『機動戦士ガンダム 水星の魔女』からは、キャリバーンが初めての「SDガンダム クロスシルエット」シリーズでの立体化となります。
まずはランナーを見ていきます。A1~E+MPの計8枚のランナーから構成されていて、付属のシールが1枚です。『水星の魔女』のモビルスーツに見られる特徴的なシェルユニットはシールでの再現となり、本キットには無発光状態、パーメットスコア・ファイブ、パーメットスコア・エイト超えの3つの状態が再現可能です。
各部にクリアパーツ採用。SDガンダムでの『水星の魔女』機体の再現を体感
キットの第一印象は、ランナーの枚数は多いが構成パーツは意外と少ないこと、クリアパーツが要所で使われていてキットの完成度を高めていると感じました。まずはSDフレームで組んでからCSフレームに組み替えて、違いを見ていきます。今回は虹色に発光するパーメットスコア・エイト超えのパターンで組んでいこうと思います。
組み立ては脚部からスタート。少ないパーツ構成ながらディテール感ある脚をしっかりと組んでいきます。クリアパーツ+光沢シールでより足の存在感を際立たせていると感じました。
腰部を組んで下半身を完成させます。ここは簡単に組み付けるだけですが、細かいながらもクリアパーツがしっかりと使われています。
続いて上半身は腕部から組み立てます。HGよりも小さいキットですが、ディテールが細かくて組んでいてワクワクしてきます。バイリアブルロッドライフルをしっかり支える腕とSDフレームのカーブが絶妙です。ここにもクリアパーツが使われていてこだわりを感じます。
シェルユニットが特徴的な胸部を組み立てます。『水星の魔女』のガンダムといえばパーメットスコアによって変化する胸のシェルユニットが各機特徴的です。その中でも今回は、パーメットスコア・エイト超えの状態を再現できる本機ならではのパーツを細かく見ていきます。
キャリバーンの高速戦闘を支えるバックパック。このサイズ感だとボリュームのある仕上がりとなり迫力が出ます。
本体の組み立ては最後が頭部です。SDガンダムなので頭部が大きく、パーツによる色分けでしっかりと再現されています。目はSDガンダムの瞳ありとカメラアイを簡単に組み換えられます。
各部のパーツを組み合わせて「SDガンダム クロスシルエット ガンダムキャリバーン」の本体が完成です。まずはSDフレームで組んでみました。
付属武装は、バリアブルロッドライフルと、シールドのエスカッシャンがあります。バリアブルロッドライフルは後端のクアドラ・スラスターが開閉します。エスカッシャンはビットステイヴに分離することができ、機体各部に装着したビットオンフォームも再現できます。
SDフレーム完成!小さなボディに高密度なディテールを実現
完成したガンダムキャリバーン。SDガンダムらしい表情ながらも鋭い目つきで非常に凛々しい感じ。そしてSDガンダムらしからぬディテール感。お馴染みの頭身と武装の多さが相まって、密度が高く重厚感が出ていると感じました。では完成品を細かく見ていきましょう
組み替え作業も簡単!高可動で高身長なCSフレーム
腕と足のパーツを組み替えるだけでCSフレームへと変化させていきます。腕、脚ともに関節を1つ増やして可動域が増えます。
CSフレームを細かく見ていきましょう。顔が変わっているのもありますが、よりかっこよさが際立ちます。特に武装をつけてポージングをさせると腕、脚の可動範囲が大きく、動きのあるポージングができます。
より完成度を高めたくなるほど完成度の高いキット!
「SDガンダム クロスシルエット」シリーズは組み立てやすく、自分の好きなスタイルで飾れるところが良い点だと感じました。特に胸パーツのディテールはクリアパーツも使われていて高級感を感じます。ポージングを撮影していて思ったのですが、スミ入れや塗装をするとさらに完成度が増してよりカッコいい作品になると感じました。小さいながらもボリューム感と満足度の高いキットだと思いました。
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