レビュー
「30MF ローザンナイト」レビュー
ローザン帝国のスターターセットとパーツセット3種が同時発売!「30MS」との互換性も要チェック
2024年9月27日 00:00
- 【30MF ローザンナイト】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2024年9月28日
- 価格:2,200円
- ジャンル:プラモデル
- 【30MF クラスアップアーマー(ローザンホーリーナイト)/ 30MF クラスアップアーマー(ローザンパラディン)】
- 価格:各770円
- 【30MF アイテムショップ1(ナイトオプション)】
- 価格:880円
BANDAI SPIRITSは「30 MINUTES FANTASY(30MF)」の最新アイテム4種を9月28日に発売する。SFとファンタジーを融合した世界観に登場する2大勢力のうち、「リーベル共和国」の「リーベルナイト」が第1弾として8月31日に発売され、今回は対抗勢力「ローザン帝国」に属す「ローザンナイト」の発売だ。
白いリーベルナイトに対し、このローザンナイトは黒。胸に「火のエレメントコア」を備え、装備のデザインにも禍々しさが感じられる。同時発売の「クラスアップアーマー(ローザンホーリーナイト)」、「30MF クラスアップアーマー (ローザンパラディン)」もこのローザンナイトを「ジョブチェンジ」によってクラスアップさせるアイテムだ。
そしてもう一つ同じ日に発売されるのが「30MF アイテムショップ1 (ナイトオプション)」。こちらは勢力に関係なく、30MFシリーズに対応したアイテムで、宝箱など遊びの幅を広げるものも入っている。さらに「30 MINUTES SISTERS(30MS)」にも使えるパーツも入ったお得なセットとなっている。
両勢力のナイトが揃い、いよいよ本格始動となる30MFシリーズ最新4アイテムのレビューを本稿にてお届けしていく。
火のエレメントコアを持つ漆黒の騎士、ローザンナイト
隕石群襲来を要因とする、未知の有害物質「エレメント」の発生。地球上の人類はこれを要因に大幅に減少し、生き残った人類もエレメントによってその生活を脅かされてしまう。地球を再び人類の住める星にするための「マクシミリアン計画」のもとに開発されたのが、エレメントを動力として稼動し無毒化する機能を持つ「エレメントコア」と、それを核とする機械生命体「マクシミリア」である。
7世紀の時を経て、マクシミリアとの共存を望んだ「リーベル共和国」と、マクシミリアを治め支配する「ローザン帝国」の2つの国家を中心に、人類の未来へ向かう物語が描かれる。
リーベルナイトやローザンナイトはこのマクシミリアであり、エレメントコアを核とし、その機能の一つである装甲や武器を身にまとう「アーマークロス[装甲換装]」によって、武装に応じた能力を得るのだ。武装そのものが能力を持つ場合と、アーマークロスによって生まれる「ジョブ」から発現する能力もあるという。
ファンタジーと冠されるシリーズ名を持ちつつ、造形にメカのようなSF的意匠が目立つのはこういった舞台設定があるのが理由だ。
今回発売されたローザンナイトは、ローザン帝国に所属するマクシミリアで、ベースとなる素体「シルエット」が各種武装を身に着けた「CLASS I」ジョブの「ローザンナイト」にジョブチェンジするためのアイテム一式を同梱したスターターセットだ。剣と盾を装備し、剣術に長けた基本となるジョブで、胸に赤い火のエレメントコアを身に着けている。
実は筆者はこのローザンナイトの前に、リーベルナイトも個人的に入手して組み立て済みなのだが、基本構造はほぼ同じであった。素体となるシルエットを先に組み立てて、それに武装を取り付けることでローザンナイトになる仕様だ。
シルエットには、全体がメカニカルな印象を受ける。ただし顔に限ってはドクロを思わせるデザインで、リーベルナイトとは雰囲気が異なっている。体型ははいかにも素体というイメージで、ポージングの自由度は高い。肩は前後へのスイング式。引き出し式ではないため、あまり腕を前に出すことはできないが、個人的には許容範囲と感じられた。手足は30MSシリーズと同様、リングパーツのある箇所でロールするので動きのあるポージングが可能。胴体は3か所に関節があるので、身体をひねったり、深めの前傾姿勢を取ることも容易だ。
シルエットをアーマークロス[装甲換装]してローザンナイトにジョブチェンジ!
ローザンナイトへのジョブチェンジはシルエットの各部位を分解して行う。顔や胸、手足のリングなど一部のパーツは取り外しや交換が必要だが、ほとんどは装甲パーツを取り付けることで完了する。
変わっているのは肩と腰のアーマーの機構だ。両者は本体に直に取り付けるのではなく、背中側にあるハーネスを介して取り付けるのだ。これにより見た目と着脱のしやすさを両立させているわけだが、ジョイントが肩口と腰の横ではなく背中側にあるので、ポーズを付けるときの動かし方にちょっと癖がある。
(C)BANDAI SPIRITS 2023
(C)BANDAI SPIRITS 2021