レビュー

ガンプラ「RG 1/144 MSM-07S シャア専用ズゴック」レビュー

ジャブロー基地を突き止めたシャアが水陸両用MSズゴックで侵入!RGキットでメカを探る

【RG 1/144 MSM-07S シャア専用ズゴック】

開発・発売元:BANDAI SPIRITS

発売日:2014年7月19日

価格:2,750円

ジャンル:プラモデル

サイズ:全高約123mm

 今回レビューする「RG 1/144 MSM-07S シャア専用ズゴック」は1979年放送のTVアニメ『機動戦士ガンダム』とその劇場版『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』に登場するジオン公国軍の水陸両用モビルスーツを、RG(リアルグレード)キット化したものです。主人公アムロ・レイのライバルであるシャア・アズナブルが搭乗した赤いカラーリングが特徴の機体です。

 ズゴックは、宇宙に浮かぶスペースコロニー・サイド3に勃興したジオン公国軍が開発した水陸両用のモビルスーツです。同系列のゴッグ、アッガイ、ゾック、グラブロ(モビルアーマー)らと共に地球連邦軍の最新鋭艦であるホワイトベースを追撃。同艦が寄港したイギリス・北アイルランドのベルファスト、その先の目的地である南米のジャブローへと追いまわし、ジャブローでは基地内で大暴れするというすさまじい活躍を見せました。

【RG 1/144 MSM-07S シャア専用ズゴック】
2014年7月発売、価格:2,750円

 ズゴック含め、宇宙空間に居を構えるジオン公国軍の水陸両用モビルスーツは水中航行能力を高めるという意味でもライフルやバズーカ、ミサイルポッド等の携行装備を持ちません。ズゴックは腕部には一般的な5指のハンドを持たず、ツメ状のアイアン・ネイルを装備しているのが特徴です。

 一般的なモビルスーツが採用する首と頭部というヒューマノイド的なデザインでもなく頭部はボディと同一化したような構造を持っています。やや太目で流線型のボディは宇宙空間より厳しい水中でのコックピットの気密性と耐水圧性を高めつつ、内部の余裕があることからジェネレーター出力の高いメガ粒子砲やミサイルを内蔵して任務にあたります。

【RG 1/144 MSM-07S シャア専用ズゴック】
水陸両用のMSとは?を突き詰めた各部ディテールがすごい!

 リアルグレードシリーズは“そのモビルスーツが実際に存在したら”という部分を、実機考証を重ねて導き出し、1/144スケールの小さな躯体にそれを凝縮して表現するガンプラ屈指のハイクオリティ・ハイレベルなシリーズです。通常のモビルスーツとは違う関節構造を持つズゴックはどのように表現されたのでしょうか。

 2024年8月に久しぶりの再販が行われ、このキットを持っていなかった筆者も購入することができました。今年の真夏は猛暑・酷暑(毎年ですね)ということもありちょっとでも涼しくなればいいな……これは水陸両用機のズゴックを組むチャンス!と思い今回この記事を書かせていただきました。それでは早速その姿に迫っていきたいと思います。

「RG 1/144 MSM-07S シャア専用ズゴック」のキット内容をチェック!

 それではキットの内容をチェックしていきましょう。ランナーはA~Fで計8枚。他にシールと組立説明書が付属します。ランナーを見ていくと細かく分割されたパーツ群はRGならではの一言。RGのエッジが効いたパーツ構成はガンダムやザクなどの一般的なモビルスーツのキット化でのパーツ設計・構成ともまるで違うようです。

 腕部・脚部の蛇腹的な部分は芯となるフレームをRGの代名詞でもある「アドヴァンスドMSジョイント」で構成しています。いわゆる関節っぽいデザインに左右されることのない自由に動きそうな関節ですが、ここをどのように表現しているのかが楽しみな部分ですね。水陸両用モビルスーツは手持ちの携行装備はありませんので、とてもシンプルなモビルスーツともいえ、ガンプラ的にも本体だけで完結するのでサクっと組み上げられる印象もあります。

【キット内容】
パッケージイラスト
実際のパッケージ
A:イロプラによる主に上半身を構成するフレームや装甲など
B:アドヴァンスドMSジョイント8による組み立て済み内部フレーム
C:イロプラによる腕部蛇腹などの装甲
D1/D2:主に腕部の装甲
E1/E2:主に脚部の装甲
F:クロー
組立説明書とシール