レビュー

ガンプラ「RG 1/144 MSM-07S シャア専用ズゴック」レビュー

脚部から組み立てスタート!水陸両用機の特殊な関節構造が楽しい

 それでは脚部を組んでいきましょう。既に右脚は組んでありますので記事は左脚の組み立てとなります。アドヴァンスドMSジョイントによって一般的なモビルスーツの股関節・膝関節・足首関節という構造ではなく、多関節的な可動軸を持った構造が水陸両用機としてのズゴックの特殊さをガンプラに見出すことができます。

 大腿部にあたる部分のいわゆる蛇腹の部分はその多関節のフレームに前後から丸みを帯びた装甲を組み付けていくことになります。ソール裏には金属表現の成形色によるスクリューが装備されています。これまでのズゴックのガンプラではあっさりとした処理だった部分ですのでこれは説得力があって楽しい部分です。

【組立:脚部】
中央にアドヴァンスドMSジョイントのメカフレーム、それを覆う形で2色の赤、メカ色のパーツで構成された脚部
ソールにもアドヴァンスドMSジョイントが使われています。つま先、上面に可動するフレームを持ちます
スクリューをケースに収めてソールを組み上げます
2色の赤で情報量が上がったソール
ソールの裏にはスクリュー。メタリックな成形色でアクセントにもなっています
多関節となるアドヴァンスドMSジョイントはランナーから切り出したらゆっくりじんわりと慣らし可動させておきます
膝関節にあたる部分は連動可動させられます。ここも可動範囲を確認しておきます。しかしながらこのメカフレームの構造には驚かされますね!
膝関節裏にはシールを貼りこんで異素材感が演出できます
大腿部装甲を組み付けていきます
現時点ではまだランナーにある股関節パーツを使って脚側の股関節を曲げておきます
脚部を股関節に接続して……
ゆっくり可動させます
さらに装甲を組み付けていきます
大腿部の裏側のディテールがすごい密度ですね
脛下装甲を2色の赤いパーツを組み合わせてフレームに接続します
装甲には排水機構を持つとされるパーツを組み込みます
膝関節を曲げると膝アーマーが連動可動します
完成した脚部
RGのメカニカルな表情がみてとれます
ソールのつま先が想像以上に曲がることがわかります

ボディ全体を組み立てる

 ボディ上部(胴体)・下部(腰部)とバックパックを組んでいきましょう。カラーごとのパーツ分けと機能部位で分けられたメカパーツ群でRGならではの細かなディテールを楽しめるボディとなっています。それぞれのカラーパーツもなるべく大きなパーツとして設計してあり、細かな組み付けを行うストレスもなく組みあがることと思います。

【組立:ボディ(上部・胴体)】
中央に胴体のパーツを集めました。左下は腰部、右下はバックパックのパーツの一部です
胴体部も小さいながらアドヴァンスドMSジョイントを用います。それには腰部との接続関節があり、さらに肩関節を組み込んでいきます
組んだコアフレームにコックピットブロックと腹部の装甲を組み付けていきます
細かなパーツですが、コックピットには簡易的なシートがモールドされています
コックピットハッチとその周辺の装甲を組み付けます
コックピットハッチは……
開閉できます!
胸部メカパーツやダクト、背面の装甲を組み付けます
メッシュのディテールがあるダクトにルーバーを重ねるとリアリティが増します
胸部と上面の装甲を組み付けます
カラーとディテールがリアルさを感じさせますね
モノアイは左右に回転でき、小さいながらも上下に可動できます
モノアイはシールでの再現、その上からクリアーパーツをかぶせます
クリアーパーツがレンズっぽい役割を果たし、面白い表現となっています
上面装甲のダクト的な部分のカバーは別パーツです
頭部にあたる部分の内部メカは別パーツ化、モノアイスリットはクリアーパーツが用いられています
内部メカは装甲内側に貼りこみます
メカメカでリアルな胴体部ができました!

 続けてボディ(下部・腰部)を組んでいきましょう。先ほど組んだ胴体部にこの腰部との接続部がありますのでそこへ腰部のパーツを組み付けていく形になります。RG版のズゴックはこれまでのキットにはなかったフロントスカートとなる装甲があります。もともとのデザインをスカートとして際立たせつつ、股関節を守る装甲としての説得力を与えています。水中航行時にはフィンとしても機能するのではないかと想像できて楽しい部分です。

【組立:ボディ(下部・腰部)】
腰部にもアドヴァンスドMSジョイントのパーツ(写真中央)が使われていて股関節部となります
胴体部から出ている軸に腰部のケースと股関節部を組み込みます
股関節部パーツ前面にはフロントスカート用の細い軸が構成されています
いやはやすごい設計ですね
前後左右の2色装甲を組み付けて完成です

 バックパックを組んでいきましょう。バックパックは左右に2つあり、どちらも同形状となっています。芯となるメカフレームに先端のパーツ、最下部にはスクリューとカバーを組み付けて全体を赤い装甲パーツで覆います。スクリューあるとなんだか楽しいですね!

【組立:バックパック】
カラフルでありながら少ないパーツで構成されるバックパックのパーツ群
構造はとても単純ですが、内部にスクリューを組み込む楽しさを味わえます
ボディ背面に接続しました
このバックパックは接続基部で若干回転運動できるので……
水中での機動性の高さを感じさせてくれます
脚部を接続してみました
いよいよズゴックの姿が浮かび上がってきました!

腕部を組み立てる。アイアン・ネイルは3本と4本の選択式!

 腕部も脚部と同様に多関節構造となるアドヴァンスドMSジョイントをコアフレームとして装甲を組み付けていく流れとなります。この多関節フレームはほんとに複雑な関節構造を面倒な組み立てをすることなく可動・ディテール双方のクオリティが高いフレームとして既に組みあがっていてユーザーからすると大助かりな仕組みだと思います。装甲類の表面処理や塗装などを行いたいユーザーにはそちらに全力を注げますね。

 両腕のクロー(アイアン・ネイル)のメカフレームは3本用がアドヴァンスドMSジョイントによる一体成型、4本用はランナーから切り出しての組み立てとなっています。オリジナル設定の3本と劇場版ポスターに描かれた4本(実は劇中でも4本の時もあります)のどちらの仕様も再現できるのがうれしいですね。今回はシャア専用でもあり、RGですから4本仕様で組んでいきたいと思います。4本仕様、見た目にもかっこいいですよね!

【組立:腕部】
アドヴァンスドMSジョイントによるコアフレームで楽々組み立てが実現するパーツ群
コアフレームを慣らし可動させて確認しておきます
肘関節は連動可動することになるのでツメとレールを咬み合わせます
上腕部は大腿部と同じ多関節構造です!
一通り慣らし可動させたら装甲を組み付けていきます
肘関節には連動可動する装甲を組み付けます
さらに上腕部の装甲を組み付けます
前腕・袖部の装甲を組み付けます
全体をぐいーっと可動させてみました。筋肉感も感じられるほどすごいひねり具合です
クローを組んでいきます。せっかくなので4本仕様で組んでいきましょう
メカフレームにツメの基部を組んでいきます
メカフレームを装甲内に組み込んで、ツメを装着していきます
3本仕様も装甲とアドヴァンスドMSジョイントによるメカフレームがあるのでツメを付け替えればそれも可能です
両腕を本体にドッキングさせればRGズゴック完成!
これまでのつるんとしたズゴックキットの常識を覆すディテール満載ですね