レビュー

「Figure-rise Standard Amplified -三幻神降臨- ラーの翼神竜」レビュー

ダイナミックで変幻自在な翼パーツ!

 残りは翼パーツを作れば完成だ。組み上がった際のダイナミックさを見せたいのでパーツを組み上げた姿はまだお預けにしたい。ここまで組み上げればもう一息で完成である。このキットの中でも重要な翼パーツについて早速見ていこう。

小さい翼と大きい翼を繋げるジョイントパーツ。可動域も大きいが、接続部分がしっかりしている印象だ。
ジョイントパーツと小さい翼が完成。この時点ではどういう可動をするかイメージがあまり湧かないがしっかり支えられる印象を受けた。
メインの翼は枠をはめ込んでいくように組み上げていく。翼膜の部分はコントラストの低いゴールドパーツを使用しているのでメリハリがある。
大きい翼の外枠をはめていく。爪部分もしっかりと可動する。
メインの片翼が完成。爪や各部、しっかりとエッヂが立っていて完成度が高い。
両翼が完成。翼を一本のパーツで支えているがしっかりと支えられている。縦、横に自在稼働させることができるので理想の位置に翼を持っていくことが可能となっている。

降臨!ラーの翼神竜!

 以上で「Figure-rise Standard Amplified -三幻神降臨- ラーの翼神竜」が完成した。完成時の全高は約300mmで、翼を広げた際の全幅は約400mmにも及ぶ大ボリュームのキットだった。撮影含め制作時間は9時間ほどかかった。

金色に輝くラーの翼神竜が完成!撮影含め合計9時間ほどかかった大作だ。プラモデルというよりフィギュアに近いようなシームレスな造形になっている。
まずは正面から見ていこう。全高は約300mmとなっている。かなりのボリューム感だ。翼を広げた時は全幅約400mmにもなる。付属のディスプレイベースを使わずとも自立させやすいのもポイントだ。
後ろ姿は翼のおかげでボリューム感満載だ。大きめのジョイントパーツで巨大な翼でも余裕で保持できるようになっている。
横から見ると尻尾の長さが際立って見えるようになっている。上下左右の可動域もしっかり確保されているので動きがつけやすくなっている。
顔から首、肩のモールドの細かさを見てほしい。細い線、太い線、深さも箇所によってしっかりと分けられている。そのおかげでこの複雑な造形が出来上がっていると感じた。
見えづらい腹の裏がわにもしっかりモールドが刻み込まれている!こういう細かいところに神が宿ると感じた。
巨大な翼を接続するアーム部分の強度がしっかりしているおかげで、一番重量のある翼をしっかり保持できるようになっている。

 ディスプレイベースは専用のジョイントパーツを用いて背中または腹に接続できる。パーツごと差し替えるのでディテールを損なうこともない。

背中と腹側にディスプレイベースで支えるためのパーツがついている。支える場所によって余計な突起をなくすこともできるので、細かいところまで手を抜かずに完成後のことも考えられているところに感動した。
ディスプレイベースで飛翔させた姿。まさに神が降臨したような迫力を出すことができる。翼の開き具合で表情を変えることも簡単だ。
翼を閉じれば落ち着いた雰囲気も出すことができる
しっかりと高さを出して飾ることも可能!

 Figure-rise Standard Amplifiedならではの解釈で「ラーの翼神竜」の球体形(スフィア・モード)を表現している。巨大な翼を前面に展開して球体のようなシルエットにすることができる。

球体形(スフィア・モード)はFigure-rise Standard Amplifiedアレンジとして翼で全身を覆うような姿に。
見事に球体と化してヒエラティックテキストを唱えるデュエリストが現れるのを待っている。

 ここからは背景を黒に変更。2色のゴールドパーツを用いたディテール表現の魅力を探る。

やはり神の登場シーンといえば暗雲立ち込める黒いイメージなので黒背景でも撮影してみた。
天に昇るようなイメージで撮影。ここまで翼を広げた時の横幅は約400mmもある!
撮影していて白よりも黒の方が映えると感じた。
飛翔シーンもスタンドのおかげで気軽に再現可能。
この煌めきはまさに神!
自立させてもしっかりとバランスが取れるのもGOOD
絶妙に縁取られた赤い眼の威圧感が印象的だ。

圧倒的な可動域!表現力の高いボリューム感のあるキット!

 今回のキットは高級感とボリューム感を兼ね備えたキットだと感じた。特に印象的なのは黄金に輝く色彩だ。2色のゴールドパーツが使用されており、光沢の入った金色はライトの当て方によって様々な表情を見せてくれる。ランナーのボリューム感もさることながら、翼を広げた時の巨大さには驚かされた。そして最大の特徴は可動域の広さ。「ラーの翼神竜」はあまり動かないような見た目をしているのだが、Figure-rise Standard Amplifiedというフォーマットに落とし込むことで全身の可動機構で躍動感のある竜の姿を表現した。特に翼は自由に動かすことができるし、関節部の強度もかなりのもの。完成後もフィギュアのように動きをつけて楽しむことができた。

 『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の「三幻神」からは今回の「ラーの翼神竜」が最初の一体となるが、10月11日開催の「全日本模型ホビーショー」で第2弾として「オベリスクの巨神兵」の商品化が発表された。残るは「オシリスの天空竜」だ。Figure-rise Standard Amplifiedシリーズでの「三幻神」の勢揃いに期待したい。