レビュー
ゾイド「AZ-09 ジェノザウラー」レビュー
濃密なディテールと重厚な歩行アクションを両立
2025年8月4日 00:00
- 【AZ-09 ジェノザウラー】
- 開発・発売元:タカラトミー
- 7月26日 発売
- 価格:16,500円
- サイズ:全長約350mm
タカラトミーのハイターゲット向けホビーレーベル「T-SPARK」で展開されているムービングキット「ADVANCED Zi」シリーズにティラノサウルス型ゾイド「ジェノザウラー」が登場。7月26日に発売され、価格は16,500円
「ジェノザウラー」は「ゾイド」シリーズでも屈指を誇るガイロス帝国ゾイドで、「ゾイドバトルストーリー」やアニメ「ゾイド-ZOIDS-」にてヘリック共和国軍の「シールドライガー」、「ブレードライガー」と激闘を繰り広げた。
弊誌では開発担当者様へのインタビューを実施し、令和最新技術による恐竜らしさを追求した二足歩行ギミックや力強いLED発光ギミック、そして精緻な造形などを紹介させてもらった。
今回は「AZ-09 ジェノザウラー」の組み立てから造形、歩行ギミックを紹介していく。
高い戦闘能力を宿したティラノサウルス型ゾイド「ジェノザウラー」
商品の紹介の前に「デスザウラー」について軽く触れておこう。
「ジェノザウラー」はガイロス帝国軍のティラノサウルス型ゾイドであり、絶大な破壊力を持つ集束荷電粒子砲をはじめ、背中に装備したパルスレーザーライフル2門、前脚のハイパーキラークローなど射撃戦、格闘戦をこなす高い戦闘力を誇るゾイドとなっている。
アニメ「ゾイド-ZOIDS-」では主人公、バン・フライハイトのライバルであるレイヴンの搭乗機として登場。アニメでは「デスザウラー」復活の過程で誕生したゾイドであり、圧倒的な戦闘力でバンの「シールドライガー」を致命傷を与えた。
濃密なパーツディテールを収録したパーツたち
「AZ-09 ジェノザウラー」のパッケージと内容物を確認していこう。
パッケージデザインはアニメ放送当時に発売されていたキットのパッケージを連想させるものとなっており、堂々と中央を飾る「ジェノザウラー」に周囲の歩兵やマッコウクジラ型輸送ゾイド「キングホエール」や「モルガ」も映っており、進軍するような勇ましい雰囲気となっている。
裏面には「AZ-09 ジェノザウラー」の仕様が記載されている。
内容は動力ユニットをはじめ、左右の脚部ユニット、爪先に使用するバネ×2、ランナー19枚、取扱説明書、ラベルが封入されている。
ゾイドの特徴的なCAPパーツの他、パイロットフィギュアは一般兵とレイヴンの2種類が収録されている。
成型色も内部フレームの2色のパープルに加え、装甲部分のブラック、爪などのシルバー、目元のカバーとなるクリアーが収録されている。また、シリンダーなど一部塗装済みパーツが収録されている。
収録パーツを確認したところで次は組み立て工程を見ていこう。
こだわりの2足歩行を実現したリンクと存在感を放つ造形美
「AZ-09 ジェノザウラー」の組み立ては、動力部ユニットを中核として、各部パーツを組み上げていく形となっている。
本キットでは脚部を初め、首から頭部、尻尾へと動力を伝達するリンクを組むことができる。
組立の前に動力部ユニットの電池ボックスに単4電池2本を入れる。ユニットのカバーはねじ止めされているので、プラスドライバーで開け、電池を入れる。そして、スイッチを入れることで内部モーターが始動し、LEDが発光するかのチェックをしておこう。
最初に頭部から首、胴体のパーツを組み合わせていく。
頭部は動力部ユニットから伸びるLEDユニットを挟み込む形で、それを繋げるリード線を首の中に隠す形となっている。首は歩行に合わせて上下するリンクが備わっている。
また、脚部ユニットは動力部ユニットの可動軸に装着し、内部ギアの連動により3箇所の回転軸を生み出す。この取り付けの際に左右で軸位置に気を付ける必要がある。軸の位置が同じであったり、バランスが悪いと歩行ができず、こけてしまう場合があるので注意したい。
次に脚部の組み立てを見ていこう。
こちらはシリンダーなどの細かいパーツを含みつつ、脚部ユニットからリンクを組み、力強い恐竜的な脚部を作り出す。また、本キットでは旧キットにあった内側の支えとなる補助バーがなく、新たに造形された爪パーツと合わせて安定した歩行を可能としている。
また、内側の爪パーツの付け根にはバネパーツを仕込む。これによって歩行の際に左右の内側の爪が接触してつま先が中央向くも、踏み込んだ際にはバネの作用によって外側に戻り、接地面やバランスを保つ構造となり、「歩行」へのこだわりが感じられるものとなっている。
胴体への装着はCAPパールで固定する「ゾイド」のムービングキットならではのものとなっている。
腕部の組み立ては、本キットの中では小さめのパーツで構成されている。
動力部ユニットからのリンクはないが、肩口のボールジョイントを初め、肘、手首、爪先を自由に動かすことができ、様々な表情付けが可能。
また、動きに合わせてシリンダーの伸縮も仕込まれ、より臨場感ある動きの表現が可能。
尻尾は4つのブロックで構成され、縦軸に加え、中に動力を伝えるパーツを挟み込む形となっている。また、上下にそれぞれCAPパーツを付ける。
胴体への接続はピストンする動力パーツに尻尾の付け根を被せる形で左右に振る動きを再現できるようになっている。
ここまでの組み立て工程で「ジェノザウラー」の内部フレーム状態が完成する。内部フレーム状態でも緻密なメカ造形や特徴的な細長い目元など重厚感ある造形が伝わってくる。
続いて、アーマーパーツを装着していく。装着する際は一度、腕部と脚部の一部パーツを取り外して準備をする。
初めに胴体のアーマー装着。こちらは内部フレームの一部を出しつつ、胸部などを覆う形となっている。
また、首下にはコックピットブロックが設けられ、パイロットシートとカバーが追加される。
脚部は大腿部や脹脛にアーマーを追加。フィン部分は塗装済みとなっており、印象的なレッドのカラーリングが再現されている。
また、脹脛にはバーニアノズルのカバーが追加され、可動軸によってノズル展開表現ができる。
腕部は肩と前腕にアーマーパーツを取り付けるシンプルな作りとなっている。
頭部と首部のアーマーを装着。
頭部はバイザーを被せるようなデザインとなり、下顎にもアーマーを付ける。また、頭頂部のレーザーガンは通常のものとアニメのレイヴン仕様の2種類を選択して組み立てる。
また、首元にもアーマーを付ける。挟み込む形で装着し、可動によって展開も可能となっている。
尻尾パーツは各ブロックに被せるようにしてアーマーを付ける。また、放熱フィンパーツを装着することで、印象的な荷電粒子砲の放熱ギミックが再現できる。
次にパルスレーザーライフルは挟み込む組み立ての銃身にカバーを被せ、基部に繋げるシンプルな作りとなっている。
これでアーマー装着が完了し、「ジェノザウラー」が完成する。
ここに付属のラベルを張り付けることで、情報量を増やすことができる。機体のマーキングを初め、ガイロス帝国の紋章などを追加して、自分好みのアレンジが楽しめる。
(C) TOMY (C) ShoPro













































































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