レビュー

「1/1000 地球防衛軍 ヒュウガ級 戦闘航宙母艦 DCV-01ヒュウガ」レビュー

『ヤマトよ永遠に REBEL3199』シリーズ第3弾は「戦闘空母ヒュウガ」!大胆なパーツ割りで組み立てやすさが際立つ

【1/1000 地球防衛軍 ヒュウガ級 戦闘航宙母艦 DCV-01ヒュウガ】
発売元:BANDAI SPIRITS
発売日:2025年9月27日
価格:6,050円
ジャンル:プラモデル
サイズ:全長約300mm

 今回レビューするのは「宇宙戦艦ヤマト」シリーズ最新作『ヤマトよ永遠に REBEL3199』よりプラモデル「1/1000 地球防衛軍 ヒュウガ級 戦闘航宙母艦 DCV-01ヒュウガ」。「地球防衛軍アスカ級補給母艦/強襲揚陸艦 DX」、「宇宙戦艦ヤマト3199(第3次改装型:参戦章叙勲式典記念塗装)」に続く、『ヤマトよ永遠に REBEL3199』1/1000スケールモデル第3弾として9月27日に発売した。

『ヤマトよ永遠に REBEL3199』1/1000スケール最新キットとなる「1/1000 地球防衛軍 ヒュウガ級 戦闘航宙母艦 DCV-01ヒュウガ」(写真中央)。同スケールで発売中の「1/1000 宇宙戦艦ヤマト3199(第3次改装型:参戦章叙勲式典記念塗装)」(写真右)、「1/1000 地球防衛軍アスカ級補給母艦/強襲揚陸艦 DX」(写真左)と並べて楽しめる。

多機能複合型標準戦艦構想のもと建造されたヒュウガ級戦闘空母

 ヒュウガ級戦闘航宙母艦は『ヤマトよ永遠に REBEL3199』に登場する艦の一隻。戦艦としての機能と空間機・航空機の母艦としての機能を持つ多機能複合型標準戦艦構想のもと、「戦闘空母(戦闘航空間機母艦)」として建造された。もともとアスカ級補給母艦アスカ同様、無人型ドレッドノート級主力戦艦の用途変更で完成した艦である。アスカとは異なり、ヒュウガは艦首にベースとなったドレッドノート改級の波動砲を搭載している。

 キットにはヒュウガの艦載機としてコスモタイガーII、コスモパイソン、コスモシーガルが計12機も付属している。甲板の内部にある格納シリンダーまでしっかりと再現しており、空母としての作りをプラモデルでもしっかりと楽しめる商品となっている。別売りのLEDユニットを使用して艦首の波動砲を光らせることもできる。

 早速「1/1000 地球防衛軍 ヒュウガ級 戦闘航宙母艦 DCV-01ヒュウガ」をレビューしていこう。

「1/1000 地球防衛軍 ヒュウガ級 戦闘航宙母艦 DCV-01ヒュウガ」(写真左)と発売中の「1/1000 地球防衛軍アスカ級補給母艦/強襲揚陸艦 DX」(写真右)。ヒュウガの艦首にはアスカにはない波動砲が搭載されている。
広々とした後部甲板には付属の艦載機を展開できる。
『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第四章 水色の乙女』メインビジュアル。2025年10月10日より上映開始予定。

大型パーツが目立つランナー計14枚のキット構成

 まずはランナーを見てみよう。A~J2の計14枚のランナーから構成されていて、水転写式デカール、シールが1枚ずつ付属する。ランナーをぱっと見た印象では、艦首がアスカと変わらないので似たシルエットに見える。ヒュウガは「戦闘空母」として甲板が大きく、他にも細かく仕様が異なる箇所がある。

「1/1000 地球防衛軍 ヒュウガ級 戦闘航宙母艦 DCV-01ヒュウガ」パッケージ
「1/1000 地球防衛軍 ヒュウガ級 戦闘航宙母艦 DCV-01ヒュウガ」キット一式
船体前方のパーツ。艦首部分の大まかな形状はほとんどアスカと同じだ。
艦橋、船底のパーツ。艦橋部の繊細なパーツの作りにも注目だ。
細かい武装パーツ。紛失や切り離し時のミスに注意したい。
台座部分とクリアパーツ類。しっかりと色分けされている。
船底の一部。
船体後方のパーツ。アスカ級とは別物のパーツとなっている。
艦橋、船体側面、艦載機。ここも細かいパーツが多いので取り扱いに注意だ。
内部の格納庫。こういうこだわりは非常にワクワクするポイントだ。
艦首部分のイエロー。これがグレーの船体に非常に映える。
甲板と船底、最後尾。最後尾のパーツの細かさと、甲板の大きさが特徴だ。
水転写式デカールとシール。水転写式デカールは甲板部が大きく、1枚で甲板を再現できる。

大きなパーツで意外にもサクサクと進むヒュウガの組み立て

 キットの第一印象は、とにかく情報量の多さが特徴だと感じた。パーツに目を向けると、艦橋部分のレーダーの細かさ、武装パーツの高い再現度、船体パーツの緻密さ、細部まで行き届いたディテールが目立つ。

 ヒュウガの組み立ては船体前方部分からスタート。パーツが大きいのでどんどん進めていける。所要時間は撮影しながらで3時間ほどだったので、想像よりずっと早く組み上げられるキットになっている。

【船体前方】
船体前方パーツ。格納庫が特徴で、パーツも大きいからすぐに船体が組み上がる。
左側面の艦載機の射出口。デカールを貼ってラインを創出。
大ぶりなパーツをはめ込んで簡単に組み立てられる。
船体前方部が一部完成。先端部分の穴はLEDパーツを追加できる箇所も含まれている。
前方の底面のモールドもきっちり再現。
先端全景。アスカ級とは違いイエローの艦首となっている。
先端完成。別売りのLEDユニットで先端を発光させることも可能だ。
組み付けると合わせ目も馴染んで自然な仕上がりとなる。

 ここまで非常にテンポ良く組み立てられた。見た目も大きく作業をしていても飽きずに進められるのがこのキットの良い点だ。モールドが多いのではめ込んだ際の馴染みがいいのも楽しく組み立てられるポイントになっている。

【船体後方】
船体底面と艦首パーツ。淡いイエローが特徴で、グレー一色の船体にコントラストを添えている。
こちらも簡単に組み立てが可能で、見えづらい船底部も丁寧な作り込みになっている。
後方部底面を並べるとこのサイズ感になる。
船体後方パーツはこの大きさになる。
組み立てるとこのように格納庫を包む作りになる。後の工程で格納庫は隠れてしまうが、内部まで作り込まれているのが嬉しいところ。
底面部はこのように凹凸がはっきりしていて立体的な造形になっている。
底面部の武装を組み立てていく。細かいパーツがあるので丁寧に取り扱う。
艦橋、スラスター、四連装魚雷を取り付け、底面部の完成度を増していく。
ディスプレイ用の台座。シールが非常にかっこいい。小さな穴は艦載機用スタンドの取り付け位置だ。
船体側面の武装を組み立てる。小さいパーツだが、この情報量。
取り付けると細部に美しいディテールが浮かび上がってくる。
最後に甲板。1つのパーツでこのサイズ。そして隠れる格納庫。はめる瞬間はドキドキしてしまった。
一発で綺麗にはまった。甲板を取り付けたら船体が完成。

 船体のみで約2時間の組み立て時間だった。大きなパーツを組み合わせていった船体に対して、ここからは少し細かな作業だ。最後に艦橋、主砲部分を作成していく。

【艦橋部分】
艦橋パーツの全景。レーダーの左右非対称な感じが空母の特徴を捉えていて感動。モールドの線の細さにもワクワクした。
艦橋は前後で分かれていてそれをはめ込むようになっている。
艦橋部全景。レーダー類の細かさや、後方の赤いパーツがよりディテールを引き立てている。
最後に艦橋の武装を取り付けていくのだが、一番細かいパーツになるので紛失に注意だ。
取り付け後はこのようになる。前方の砲台は可動部となる。完成しても、最後まで気を抜かないように注意したい。
主砲パーツ全景。2基作成していく。
砲身ごとに可動できるようになっている。
最後に艦載機を切り取っていく。非常に小さいので切り取る際に余計なところを切らないように注意。
左からコスモタイガーII、コスモパイソン、コスモシーガルとなっている。
最後に甲板のデカールを貼っていく。細い部分を切らないように注意。
「1/1000 地球防衛軍 ヒュウガ級 戦闘航宙母艦 DCV-01ヒュウガ」が完成。