レビュー

「1/1000 地球防衛軍アスカ級補給母艦/強襲揚陸艦 DX」レビュー

「ヤマトよ永遠に REBEL3199」から早くもプラモデル化。大きな船体に緻密なディテールが映える

【1/1000 地球防衛軍アスカ級補給母艦/強襲揚陸艦 DX】

開発・発売元:BANDAI SPIRITS

発売日:2024年7月27日

価格:5,500円

ジャンル:プラモデル

サイズ:全長約278mm

 今回レビューをするのは、BANDAI SPIRITSから7月27日発売のプラモデル「1/1000 地球防衛軍アスカ級補給母艦/強襲揚陸艦 DX」。この船は「宇宙戦艦ヤマト」シリーズ最新作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」に登場する宇宙戦艦だ。作中で量産されており、奇数艦番号、偶数艦番号で役割と名称が違うため「アスカ級補給母艦/強襲揚陸艦」となっている。今回はその1番艦「アスカ」を組み立てていく。

「ヤマトよ永遠に REBEL3199」の時代に量産されたアスカ級補給母艦

 「ヤマトよ永遠に REBEL3199」は、2024年7月19日に上映開始。「宇宙戦艦ヤマト2199」から始まったリメイクシリーズの1作で2022年上映の『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』の続編だ。「宇宙戦艦ヤマト」の概略から整理すると、「宇宙戦艦ヤマト」のテレビシリーズが放送されたのは今から50年前の1974年。そこから、劇場作品やテレビシリーズが制作され、特に1978年に上映された「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」は社会現象となった。その後、2013年からリメイク版「宇宙戦艦ヤマト2199」の放送が始まる。今回の「ヤマトよ永遠に REBEL3199」は劇場3作目『ヤマトよ永遠に』(1980年)のリメイク版にあたり、「宇宙戦艦ヤマトIII」の要素を含む作品となっている。約50年の歴史があるアニメ作品で、今もなお人気の高い作品だ。

 これまでアスカは、「ドレッドノート改アスカ級補給母艦」という名称だったが、本作では「アスカ級補給母艦」という制式となった。今回の「3199」にて量産化され「DAOE」の艦首記号を持つ。全長278m、全幅56.5m、全高98m、主機は次元波動エンジン1基を搭載し、数多くの武装を有している。

 筆者は以前観艦式というイベントで護衛艦のきりしまという船に乗ったことがある。その船が全長161mだったので、アスカ級の全長は更に約100m長い船と考えるとその大きさを感じることができた。では早速本キットを見ていこうと思う。

「1/1000 地球防衛軍アスカ級補給母艦/強襲揚陸艦 DX」では7隻のアスカ級から1隻を選んで再現できる。

意外と少ないパーツ数で構成される補給母艦

 まずはランナーを見てみよう。A~F2の計12枚のランナーから構成されていて、水転写式デカール、シールが1枚ずつ付属する。本キットには1〜8(7番は無し)番艦の名称シールにより各艦の再現も可能となっている。

「1/1000 地球防衛軍アスカ級補給母艦/強襲揚陸艦 DX」パッケージ
船体前方のパーツ
艦橋、船艇のパーツ
細かい武装パーツ。紛失や切り離し時のミスに注意したい。
台座部分とクリアパーツ類
アスカ以外の外装に使われるカラーのパーツ
船体後方のパーツ。大きいパーツと小さいパーツの差が激しい。
デッキ部分、先端、両輪に濃いグレーが入り全体が締まる印象になる。
水転写式デカール。1~8番艦の再現用に量はあるが、実際に使用する部分はさほど多くない。
各艦名称が入った台座用のシール。白黒両方あり飾る場所に合わせて決められる。