「DXナイトインヴォーカーバックル＆ブレイカムバスター」レビュー【仮面ライダーゼッツ】

　バンダイは、なりきり玩具「DXナイトインヴォーカーバックル」と「DXブレイカムバスター」を11月29日に発売した。価格は「DXナイトインヴォーカーバックル」が2,750円、「DXブレイカムバスター」が5,280円。

　また、2商品がセットになった「DXナイトインヴォーカーバックル＆ブレイカムバスター」も同日発売。価格は8,030円。

　本商品は『仮面ライダーゼッツ』より“擬装”ベルト「ナイトインヴォーカー」と武器の「ブレイカムバスター」をなりきり玩具化したもの。

　「ナイトインヴォーカー」は仮面ライダーゼッツの「ゼッツドライバー」に似たベルトアイテム。劇中では謎の男ノクスが使用し、「イレイスカプセム」をセットすることで銀色の戦士ノクスナイトへと擬装する。正面はホワイトにゴールドの差し色が入り、美しくもカッコイイデザインとなっている。

　そして、武器となる「ブレイカムバスター」はオレンジの刀身とホワイトのカラーリングで、機械的な武骨さを持つデザインとなっている。また、近接武器のカリバーモードと射撃武器のランチャーモードの2つのモードを持ち、戦況に合わせて戦う。

「DXナイトインヴォーカーバックル」（※「変身ベルト DXゼッツドライバー」は別売りです）

「DXブレイカムバスター」

　今回の「DXナイトインヴォーカーバックル」は別売りの「変身ベルト DXゼッツドライバー」のカバーを付け替えることで劇中デザインを再現。付属のイレイスカプセムをセットし、レバーを押してカプセムを回転させることでノクスナイトへのなりきり遊びができる。擬装音声や必殺技音声を、ベルトの超発光と合わせて楽しむことができる。

　本商品には変身アイテム「イレイスカプセム」が付属する。

　「DXブレイカムバスター」も劇中デザインが再現され、ブレードパーツとグリップパーツを組み替えることで2モードの変形が再現されている。トリガーを押すことで各モードに対応した攻撃音が発動し、カプセムをセットして回転させることで必殺技音が発動する。

　さらに、カプセムの力が消された虚空のカプセム「ヴォイドカプセム」が付属。「変身ベルト DXゼッツドライバー」にセットするとエラー音が鳴る。

　本稿では気になる仕様や遊びを紹介していく。

銀色の戦士ノクスナイトになりきり「DXナイトインヴォーカーバックル」

　「DXナイトインヴォーカーバックル」は前述の通り別売りの「変身ベルト DXゼッツドライバー」が必要となる。

　「変身ベルト DXゼッツドライバー」のクリアーブラックのカバーパーツを取り外し、付け替えることで「ナイトインヴォーカー」を再現することができる。

前準備として「変身ベルト DXゼッツドライバー」のカバーパーツを取り外す

　カバーを付け替えると印象が一気に変わる。

　「ゼッツドライバー」がエージェントらしい機能美を追求したシンプルなデザインに対して、「ナイトインヴォーカー」は目を引くホワイトのカラーリングに機械的な意匠が入り、神秘的な雰囲気を放つデザインとなっている。

　外装部分には電子回路を模したモールドが施されている。また、ゴールド部分は塗装されており、高級感ある色彩となっている。

　ベルトの発光箇所が見える肉抜き部分も繊細に表現されている。

神秘的な印象の「ナイトインヴォーカー」

細部に電子回路のようなモールド造形が入っている

ゴールドは塗装され高級感ある仕上がり

「ゼッツドライバー」（右）と比較すると対照的なデザインでそれぞれの良さや違いがわかる

　そして、付属の「イレイスカプセム」は他のカプセムと同じサイズだが、シルバーの色合いから重厚感ある印象を受けた。

　天頂部と下部には機械的な造形が入っており、仮面ライダーゼッツが使うカプセムとは異なるデザインとなっている。同じようで同じではない。ノクスナイトの存在と力の源らしい雰囲気をひしひしと感じる。

　内部のドットアニメーションは背景を塗り替えるような動きとなっており、イレイス（消す）イメージが膨らむものとなっている。

　そして、別売りの「変身ベルト DXゼッツドライバー」にセットし、レバー操作とカプセムを回転させることでノクスナイトへの“擬装”なりきりが楽しめる。

　発光パターンもノクスナイトのオレンジ系となっている。

イレイスカプセム

天頂部は機械的な造形が特徴的

認識ピン

「インパクトカプセム」（左）と比較

同じようで細部の造形が異なる

ドットアニメーションは背景を塗り替えるようなデザイン

「変身ベルト DXゼッツドライバー」の発光パターンもオレンジ系を中心としたものになっている

2つの武器に変形。パワフルデザインの「DXブレイカムバスター」

　「DXブレイカムバスター」はホワイトのグリップにオレンジの刀身と武骨なデザインとなっている。カリバーモードでは全長約35cmと、迫力のある造形となっている。

　カリバ―モードでは肉厚なブレードで重厚感抜群。機械的なデザインのカッコよさを持ちつつ、斬撃よりも粉砕する雰囲気を持っている。

　グリップにはトリガーボタンがあり、攻撃音を発動させたり、カプセムをセットして必殺技音を鳴らしたりできる。裏面には半円型のカプセム取り外しスイッチと台形型のブレードのロックスイッチがある。また、電池ボックスカバーはねじ止めされ、LR44×3個を使用する。

　カプセムのセット部分のフチはメタリックオレンジ塗装となっており、存在感ある色彩となっている。内部はカプセム側のピンを認識するスイッチはなく、カプセムのセット認識と回転認識をする形となっている。

「DXブレイカムバスター」カリバ―モード

肉厚なブレード

中央のカプセムをセットする部分

グリップにはトリガーボタンがある

裏面にはブレードロック解除スイッチやカプセム取り外しスイッチがある

「DXブレイカムゼッツァー」ソードモード（上）と比較

イレイスカプセムをセットした状態

　そして、ランチャーモードではオレンジ部分が展開し銃身が露出する。ブレードパーツを組み替えてセットすると、ガシャンッと自動で展開し、ガジェットらしい動きが心地よい。

「DXブレイカムバスター」ランチャーモード

大型の銃身が露出し、パワフルな見た目になる

銃口もしっかり造形されている

「DXブレイカムゼッツァー」ガンモード（上）と比較

イレイスカプセムをセットした状態

　また、付属の「ヴォイドカプセム」はグレーカラーが印象的なカプセム。通常のカプセムと同様のデザインながら、中のドットアニメーションはなく、空っぽなカプセムとなっている。下部裏には認識ピンが設けられている。

「ヴォイドカプセム」

内部のドットアニメーションはなく、虚空のカプセムとなっている

下部裏には認識ピンがある

こもったような音声が異質な力を感じさせる。

　別売りの「変身ベルト DXゼッツドライバー」に「イレイスカプセム」をセットすることで、ノクスナイトへの擬装シークエンスや必殺技の音声が発動する。

　音声もこもったような形で曖昧な夢の中で聞くような雰囲気を持ちつつ、待機音は鋭く悪夢のような機械音が鳴り、「仮面ライダーゼッツ」とは対照的な音声が楽しめる。

　また、「ヴォイドカプセム」をセットすると警報のようなエラー音が鳴る。この状態ではレバーを操作したりカプセムを回転させたりしても能力や必殺技の音声が発動せず、力を失った状態が再現されている。

　「DXブレイカムバスター」はグリップのトリガーを押すことで、攻撃音が発動する。カリバ―モードでは重々しい攻撃音となっており、何かを粉砕するような重厚感あるものとなっている。ランチャーモードも重々しい雰囲気を持っている。

　そして、カプセムをセットすると高揚感ある音が鳴り、カプセムを回すとロック調の疾走感ある待機音がはじまり、トリガーを押すことでスタイリッシュな必殺技音へと続く一連の音声が非常に楽しい。

　以上、「DXナイトインヴォーカーバックル＆ブレイカムバスター」のレビューをお送りした。

　「DXナイトインヴォーカーバックル」は「変身ベルト DXゼッツドライバー」に付け替えるだけで、印象ががらりと変化。「変身ベルト DXゼッツドライバー」の拡張性の可能性が強く感じられた。

　また、デザインの変化もさることながら配色の変化で、別キャラクターのアイテムとしての個性が際立って、なりきり遊びへの没入感を高めてくれる。そして、付属の「イレイスカプセム」の音声も、異質な雰囲気とスタイリッシュさが「仮面ライダーゼッツ」とは違った魅力として伝わってきた。

　「DXブレイカムバスター」は機械的な武骨さを持ち、重厚感がたまらないデザインとなっている。2つのモードへの変形、特にランチャーモードでは銃身が展開するギミックは驚いた。音声ギミックも迫力があり、パワフルな武器らしさが詰まっている。

　また、「仮面ライダーゼッツ イナズマプラズマ」のなりきり武器アイテム「DXイナズマブラスター」も発売されている。こちらも要チェックだ。