レビュー

「30MM 1/144 bEXM-40 ノヴァルヴ[グリーン]」レビュー

組み立てやすさは格段に進化!フルアーマー化にも対応したバイロン軍の次期主力量産機

【30MM 1/144 bEXM-40 ノヴァルヴ[グリーン]】
発売元:BANDAI SPIRITS
価格:1,430円
発売日:2026年6月13日
ジャンル:プラモデル
サイズ:全高約130mm

 30MMシリーズの世界では各陣営が日々新たな機体を開発しています。2025年7月には地球連合軍が次期主力量産機として「eEXM-40 イグライト」をロールアウトしました。来る2026年6月、対立するバイロン軍からも次期主力量産機「bEXM-40 ノヴァルヴ」がロールアウトすることになりました。

 本稿では、6月13日発売のプラモデル「30MM 1/144 bEXM-40 ノヴァルヴ[グリーン]」の魅力を素組みレビューでお届けします。同時発売の「30MM 1/144 オプションパーツセット23(フルアーマーユニット2)」と「30MM 1/144 オプションパーツセット24(マルチオブジェクト1)」を使用したカスタマイズにも注目です。

バイロン軍からも新規主力量産機「bEXM-40 ノヴァルヴ」がロールアウト。「bEXM-15 ポルタノヴァ」の系譜を感じさせるスタイリッシュなデザインです。

バイロン軍の次期主力量産機としてロールアウトしたエグザマクス「bEXM-40 ノヴァルヴ」

 30MMの世界において三大勢力の一角をなすバイロン軍は「bEXM-15 ポルタノヴァ」を主力量産機として運用してきました。地球連合軍が次世代主力量産機として「eEXM-40 イグライト」をロールアウトする一方、バイロン軍は「bEXM-15FA フルアーマーポルタノヴァ」を開発するなどして対抗していました。しかし、バイロン軍も次世代エグザマクスの開発を進めており、次期主力量産機として「bEXM-40 ノヴァルヴ」をロールアウト。戦況は新たな局面を迎えます。

バイロン軍の新たな主力量産機「ノヴァルヴ」は「フルアーマーポルタノヴァ」のアーマーパーツも装備可能です。

30MMシリーズの組み立てやすさをさらに発展させた新機軸キット

 「30MM 1/144 bEXM-40 ノヴァルヴ[グリーン]」は、これまでの30MMシリーズよりもさらに組み立てやすさを追求したエントリーモデルです。少ないパーツ数とタッチゲートを使用した工具不要のランナー構成は、これまでプラモデルを製作したことがなかったユーザーにもおすすめできるキットです。

 また、本キットのフレームには「30MM 1/144 eEXM-40 イグライト 01」と共通のパーツが採用されています。地球連合軍とバイロン軍の次期主力量産機に共通フレームが採用されている点はユーザーの想像をかき立てる要素ではないでしょうか。

本キットのフレームは「30MM 1/144 eEXM-40 イグライト 01」と共通のパーツが採用されています。

 本キットの特徴は、シリーズの伝統である製作部位ごとのパーツ配置、「30MM 1/144 eEXM-40 イグライト 01」に続くタッチゲートの採用、簡単な組み立てと妥協のない可動域など、多岐にわたります。ランナーは全6枚とコンパクトにまとめられており、クリアパーツを含む全4色で成形されています。

「30MM 1/144 bEXM-40 ノヴァルヴ[グリーン]」パッケージ
A1、A2ランナーは外装のダークグレーのパーツを構成します。
B1、B2ランナーは機体のメインカラーであるライトグリーンのパーツで構成されます。
Cランナーは「30MM 1/144 eEXM-40 イグライト 01」と共通のフレームパーツで構成されます。

「ポルタノヴァ」の意匠を残しつつスタイリッシュになった頭部

 頭部パーツは前世代機である「ポルタノヴァ」の意匠を残しつつ新型機らしいスタイリッシュな印象を受ける造形です。「ポルタノヴァ」ではレンズと外装の2色構成だった色分けが、「ノヴァルヴ」では内部にダークグレーの差し色が加わることで情報量が増しています。

頭部パーツは「ポルタノヴァ」の2色から3色に色数が増えています。
完成した「ノヴァルヴ」の頭部は「ポルタノヴァ」の意匠を残しつつスタイリッシュに仕上がっています。

股関節スイング機構により脚部の可動域を広げている腰部パーツ

 腰部パーツはこれまでの30MMシリーズキットと同様に股関節にスイング機構を有します。腰部はスカートパーツのないデザインで、脚部の可動に干渉しません。

腰部には股関節にスイング機構を有します。
本機の腰部はスカートパーツのないデザインです。
股関節軸はスイング可動で脚部の可動域を広げます。

胸部クリアパーツは取り外すことで接続ジョイントが出現

 胸部パーツのデザインは前面にクリアパーツを使用した装甲パーツを取り付けますが、このパーツを取り付けないことで、胸部にジョイント孔が出現します。このジョイントは、後述するフルアーマーパーツの取り付け時に使用します。

 また、肩部関節のジョイントは上下にスイングし、怒り肩のポージングが自然に決まります。

胸部は外装の下に3mm穴を備えたシンプルなパーツ構成です。
腹部はイグライトと同様に細身のデザインです。
肩部関節は上下にスイングします。

左右で共通パーツを使用し組み立てやすい脚部パーツ

 脚部のパーツ構成は左右共通の形状です。腰部パーツに接続する際にジョイントパーツの向きを変更させることで左右を決定します。膝は二重関節により大きく可動し、正座もできます。

脚部パーツの構成は左右共通です。
膝関節の接続はCジョイントで、足首と股関節はボールジョイントで接続します。
脚部の形状は左右共通で、腰部パーツとの接続ジョイントの向きで左右を決定します。
膝は二重関節になっており、正座ができるほど可動します。

前腕部に可動式ジョイントを持つ腕部パーツ

 「ノヴァルヴ」の腕部パーツは「イグライト」と同様に前腕部に回転式のジョイント孔を有します。肘はCジョイント機構により約120度可動し、ハンドパーツは武器持ち手の1種類が付属します。

前腕部には可動式のジョイント孔を有します。
ハンドパーツは左右ともに武器持ち手が付属します。
腕部パーツの左右は肩部装甲の取り付け向きとハンドパーツで決定します。
肘はCジョイントにより約120度可動します。

新型ロイロイは2種類が付属

 エグザマクスに必須の支援メカ「ロイロイ」も、本キットには新型が付属します。「ノヴァルヴ」には、射撃兵器をイメージしたものとシールドをイメージしたものの2種類が各1機付属します。完成したロイロイはそれぞれ、カブトムシとクワガタをイメージさせるデザインに仕上がっています。

射撃武器をイメージしたロイロイにはロングバレルのパーツが付属します。
完成したロイロイはカブトムシを連想させるデザインです。
シールドをイメージしたロイロイには大型クローのパーツが付属します。
完成したロイロイはクワガタを連想させるデザインです。

スタイル、可動、拡張性すべてがバランスよく整った新型量産機「ノヴァルヴ」

 これで本キットを構成するパーツをすべて組み立て終えました。各部を合体し、「ノヴァルヴ」を完成させます。各部のジョイントはこれまでの30MMキットと同様に脚部とロイロイが軸接続、その他のパーツがボールジョイントによる接続です。

各部の接続は脚部と武装が軸接続、その他がボールジョイントによる接続です。
「ノヴァルヴ」が完成しました。パーツ数も少なくサクサクと組み立てられました。

 ここからは完成した「ノヴァルヴ」を見ていきましょう。本機は細身でシンプルながら、各所に発展元となった「ポルタノヴァ」の面影を感じられるデザインです。可動はこれまでの30MMシリーズと同様に優秀で、膝の可動域と股関節のスイング機構により膝立ちも完璧です。

頭部形状や胸部の差し色となる装甲などに「ポルタノヴァ」の面影を感じます。
前腕部にあるジョイントパーツは角度を変えられるので、追加のジョイントパーツなしで武装をマウントできます。
左腕のロイロイは大型クローを備えたシールド型です。
30MMシリーズ特有の可動域の良さで膝立ちも決まります。
本キットも腰部にあるアクションベース接続孔を活用してポージングできます。

 ロイロイは手持ち武装としてだけでなく、単体で自立兵器として展示することもできます。

「ノヴァルヴ」とロイロイの接続軸は回転でき、自由に角度を調整できます。
ロイロイは分離することで自立兵器としての展示もできます。

 同時発売の「30MM 1/144 オプションパーツセット24(マルチオブジェクト1)」を使用して簡易ジオラマにしてみました。「マルチオブジェクト1」は車両・情景パーツのセットです。戦車や装甲車を配置することで簡単に駐屯地をイメージした展示ができます。

車両やコンテナを配置するだけで簡単に駐屯地を再現できました。
車両の接続軸も3mm軸が採用されておりエグザマクスの装備としても使用できます。

同時発売の「30MM 1/144 オプションパーツセット23(フルアーマーユニット2)」で「ノヴァルヴ」をフルアーマー化

 「ノヴァルヴ」は同時発売のオプションパーツ「30MM 1/144 オプションパーツセット23(フルアーマーユニット2)」を使用することで、「ポルタノヴァ」と同様にフルアーマー形態にできます。「ノヴァルヴ」側の取り付け準備は肩部アーマー、バックパック、胸部装甲、ロイロイを取り外します。これらはフルアーマー形態では使用しません。

ノヴァルヴからは肩部アーマー、バックパック、胸部装甲、ロイロイを取り外します。

 フルアーマーユニットは、脚部の延長パーツ、フロントおよびリアスカート以外をすべて「ノヴァルヴ」に取り付けられます。各部の接続方法は「ポルタノヴァ」に取り付ける際と原則同じですが、サイドスカートには新たにCジョイントを使用して接続します。

各部へのフルアーマーユニットの取り付けは3mm軸やCジョイントを使用します。
「ノヴァルヴ」もフルアーマー形態になりました。

 フルアーマーユニットは「ノヴァルヴ」の関節に対し過度に干渉しないので、各種ポージングを難なく決めることができます。

フルアーマー形態でもノヴァルヴの可動域を活かしたポージングができます。
手持ち武装はライフルだけでなくアックスを持たせることもできます。
アックスは連結して大型武装になります。

30MMの醍醐味、オリジナルカスタムを楽しむ

 「ノヴァルヴ」と同日発売のオプションパーツ2種類を活用したカスタマイズを行ないました。今回のカスタマイズでは、その他のオプションパーツとして「30MM 1/144 オプションパーツセット15 (マルチバーニア/マルチジョイント)」と「30MM 1/144 オプションパーツセット19(マルチシールド)」、「30MM 1/144 オプションパーツセット21(マルチミサイル1)」を使用し、変形式重陸戦型エグザマクスとしました。

人型形態では、戦車の砲塔を各部に、履帯部分を追加装甲として装備しました。
腕部の砲塔はジョイントの角度を変更することで発射状態を再現しています。
背部ライフルは手持ち武装としても使用できます。

 このカスタマイズでは、変形させることで大型重戦車形態をイメージしてみました。「30MM 1/144 オプションパーツセット24(マルチオブジェクト1)」の各部パーツには3mm軸が採用されており、エグザマクスの装備としても使用できます。

戦車の履帯パーツも3mm軸接続のため、エグザマクスの装備としても使用できます。
砲塔部の接続軸も3mm軸が採用され、バックパックの一部として使用しました。
バックパックは変形して主砲塔にしました。大型ミサイルで迫力を追加しています。

 今回製作した「30MM 1/144 bEXM-40 ノヴァルヴ[グリーン]」は、組み立てやすいだけでなくプロポーションもスタイリッシュで可動も十分なキットでした。「ノヴァルヴ」の各部形状は「ポルタノヴァ」の意匠を残しつつ発展させたデザインであり、楽しめる点も多いと思います。

 タッチゲートを採用したシンプルなランナー構成なので、これまでにプラモデルを経験したことがない方でも工具不要で始められる、入門者にもやさしいプラモデルだと思います。これからプラモデルを楽しんでみたい方だけでなく、子供たちへの初めてのプラモデルとしても良いのではないでしょうか。