レビュー
「はずる ONE PIECE ゴムゴムの実/麦わら帽子/ダムド・パンク」レビュー
道化のバギーとの戦いやゴムゴムの実、キッドの電磁砲が立体パズル化。名シーンを思い浮かべながら楽しめる
2026年10月15日 00:00
- 【はずる ONE PIECE ゴムゴムの実/麦わら帽子/ダムド・パンク】
- 発売元:ハナヤマ
- 発売日:2026年10月31日
- 価格:各3,630円
- ジャンル:立体パズル
- サイズ:約60mm~85mm
ハナヤマの金属製立体パズル「はずる」の最新アイテム「はずる ONE PIECE」3種が10月31日に発売される。今回のコラボIPは、人気コミック/アニメの『ONE PIECE』。劇中に登場したキーアイテムの形をしているだけでなく、そのアイテムにまつわるストーリーを感じさせるデザインが施されている。
ハナヤマが得意とする立体パズルとしての完成度は高く設定しつつ、立体パズルのファンとはまた別のユーザーにもアピールする造形のクオリティを追求。王道ではなくちょっとひねった着眼点も面白い、この「はずる ONE PIECE」3種のレビューを本稿にてお届けしよう。
国民的コミックの『ONE PIECE』の物語において重要なキーアイテムが立体パズル化
1997年に「週刊少年ジャンプ」で連載が始まった『ONE PIECE』。尾田栄一郎氏による作画で、主人公モンキー・D・ルフィと彼を取り巻く仲間達との友情や、ライバルとバトルを描く海洋冒険ロマンで、来る2027年の連載30周年を前に全世界累計発行部数が6億部を突破し、「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」のギネス記録を更新し続けている。
今回発売される「はずる ONE PIECE」は、連載29年間で繰り広げられた無数の名エピソードから3つのキーアイテムをチョイス。ルフィが食べて身体がゴムのようになる能力を身に付けた「ゴムゴムの実」、バギーとの戦闘で3本のナイフに貫かれた「麦わら帽子」、ユースタス・キッドが左腕に装備した電磁砲「ダムド・パンク」が素材である金属の質感を生かした立体パズルとして設計されている。
ルフィに身体が伸び縮みする力をもたらした悪魔の実がパズルに。解くとルフィがかじった後の状態に!
シャンクスら赤髪海賊団が戦利品として持っていたゴムゴムの実。これを子ども時代のルフィが食べたことで全身がゴムのように伸びる能力を身に着けることとなる。唐草模様のある紫色の実は、作品のアイコンとしての印象も強く、これまでに関連グッズも多数販売されている。
「はずる ONE PIECE ゴムゴムの実」は、その特徴的な形状を見事に立体化している。サイズは実の直径が約50mmと劇中の印象よりもかなり小ぶり。表面の唐草模様はただ溝が切ってあるだけでなく、触り心地のいい滑らかな凹凸に加工されている。
パズルとしての正解は、実の表面にある別のピースがはめ込まれている部分を外すこと。動くのは、この部分と頂点にあるヘタだけだ。ヘタは回すことができ、上側にわずかに引くことができる。表面のピースも少しだけ動き、両者は連動している手応えを感じられる。
難易度はハナヤマ準拠の設定でLEVEL3。いわゆる機械式の仕掛けではあるのだが、筆者はその構造を理解する前に解いてしまった。このように触っているうちに解けてしまうこともあるかもしれない。
「これはおれの宝だ!」麦わらを貫いた3本のナイフを引っこ抜け
ルフィのトレードマークでもある、赤いラインが入った麦わら帽子。この「はずる ONE PIECE 麦わら帽子」は、元の持ち主だった赤髪のシャンクスと因縁のあるバギーとの戦いで、3本のナイフが麦わら帽子を貫いた様子を立体化している。
鏡面仕上げのゴールドの麦わら帽子を、バラバラになったバギーの手が持つ3本のナイフが貫いていて、これを抜くことが正解という、ストーリー仕立ての演出が実に面白い。難易度はLEVEL5と高めで、麦わら帽子に深々と刺さったナイフを抜くのは容易ではなさそうだ。サイズはナイフと手首の全長が約80mm、麦わら帽子の直径は約65mmだ。
これもまた機械式の設計で、内部にナイフを固定するロック機構があり、これを何らかの形で外すことで、帽子から抜くことができる。本体をよく観察してみると、ナイフがどのようにロックされているか分かりそうだが、たとえ構造が分かったとしても簡単にはいかないのがこの「はずる」であり、正解にたどり着くには発想の転換が必要だろう。
ユースタス・キッドの電磁砲「ダムド・パンク」を、発射前に分解して阻止しよう
キッド海賊団の船長で磁力を操るユースタス・キッドが、左腕に金属を集結させて構築した巨大な電磁砲「ダムド・パンク」。これをそのまま立体パズルにしたのが「はずる ONE PIECE ダムド・パンク」だ。
一部省略された部分はあるものの、基本的には劇中設定に忠実な造形で、全長は約85mm。カラーリングは光沢のないガンメタルとシルバーの仕上げが施されている。パズルとして内部にギミックがある関係で、無垢の金属ではないものの、重量感はかなりのものだ。
「はずる」史上最多という全9ピースの構成で、難易度は最高のLEVEL6。最終的に9つピース全てを取り外し、分解した状態が正解となる。公式サイトにも写真があり、これを見ればどこが外れるのかはわかり、個々のピースを外すこと自体はさほど難しくないが、最終的に全てバラバラにするのが難しいかもしれない。
LEVEL6の難易度と聞いて「これは無理かも」とビビっていた筆者だったが、「ここをこうするのでは?」というひらめきにより、なんと開始20分ほどで解くことができた。ポイントはピースを外すたびに本体をよく観察すること。そこから導き出されるちょっとした“気づき”が正解に繋がるかもしれない。
「はずる」を通して『ONE PIECE』のエピソードを追体験する
この「はずる ONE PIECE」は、単に劇中のアイコンを立体パズル化するだけでなく、『ONE PIECE』という作品が好きなユーザーほど、その造形にストーリー性を感じることができるはず。「この実をルフィがかじるのか……」、「シャンクスから託された大事な麦わら帽子からこのナイフを絶対に抜かないと!」みたいな気持ちのもと、パズルに挑戦できるのは新鮮な体験だ。
筆者が弊誌で「はずる」シリーズをレビューするのは既に3回を数え、どうすれば解けるのかも少しずつ理解できてきた気もする。ピースを触ってみて、ピースにクリアランスがあるか触ってみたり、ピース同士が干渉しているかを確かめたり、本体を振って中の音を聞いてみたりして、正解への手がかりの探し方に慣れてきたのかもしれない。特に最高難易度の「ダムド・パンク」の解法を理解できたときは、「これだ!」という確かな手応えを感じられ、この感触こそが「はずる」シリーズ、ひいては立体パズルや知恵の輪における真骨頂だと実感した。
『ONE PIECE』を知らなくても楽しめるが、知っていればより気分を高めながら挑戦できる「はずる ONE PIECE」。来る連載30周年を前に、パズルに挑戦してその物語を振り返ってみてほしい。
(C) 尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション































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