特別企画
【静岡商談会】ドライバーの職業や趣味が車に反映される。車を透けてドライバーの"顔"が見えるアオシマのカープラモデル
2020年7月2日 08:24
- 7月1日、2日開催
- 会場:
- 静岡ホビースクウェア
- タミヤ本社
静岡商談会の会場ではタミヤ、アオシマ、ハセガワを初めとした様々なホビーメーカーの新商品を見ることができた。本稿ではアオシマの「自動車」をテーマにしたいくつかのプラモデルを取り上げたい。
ハセガワ、タミヤ、アオシマと、それぞれプラモデルでのアプローチがある。今回話を聞くことができた担当者はアオシマで様々なカーモデルを手がけている型で、「アオシマだからこそのカープラモデルの姿勢」も聞くことができた。
今回の「頭文字Dシリーズ」で出展されていたのは、「藤原拓海 AE86トレノ プロジェクトD仕様 ドライバーフィギュア付」と、「高橋啓介 FD3S RX-7 プロジェクトD仕様 ドライバーフィギュア付」。共に8月の発売予定で、価格は3,600円(税別)となる。
この商品の特筆すべき仕様は”ドライバーフィギュア”が付属すること。しかもありがちな立ち姿ではなく、運転席に座っている状態のフィギュアなのだ。コミックやアニメでドハマリした方ならプロジェクトDのダブルエース、”藤原拓海”と”高橋啓介”がクルマを操る姿が印象深く残っているはず。今回アオシマはそこに目をつけてくれたというわけだ。これは期待せずにはいられない!
そして塗装しない、接着もしない「ザ・スナップキットシリーズ」から「1/32 トヨタGR SUPRA」が登場する。パーツ数も25と少なく組み立て易さを追及したエントリーモデルではあるが、前後バンパーの黒部分を別パーツ化するなどこだわりの設計だ。すでに発売されている同シリーズの「トヨタ86」とも並べてみたくなる。
今回アオシマのブースに並べられたカーモデルのラインナップを見て一瞬で”幅広いな”と思わされた。一見無造作に置かれているように見えるが担当者に話を聞くと実はそれぞれにストーリーがあるという。
奥の「R34 GT-R」は峠でドリフトをキメる車。「スカイライントミカスーパーシルエット」はレーシングカー。「カウンタック」はもちろんスーパーカーの代名詞、道路工事用の「プロボックス」……。”クルマ”という同じカテゴリーなのに使われる環境、役目、乗っているであろうドライバーが全く違うことが想像できる。
タミヤやハセガワもそれぞれカーモデルは大きなジャンルだが、同じ会場で出展商品を見比べるとラインナップの方向性が全然違う。ドライバーが持つ個性や職業、趣味、嗜好が車に繁栄されているこの幅広くて多彩なラインナップこそが「アオシマイズム」だと担当者が話してくれた。模型ファンに様々な角度からアプローチする、これこそが”アオシマ”というメーカーの真骨頂なのだ。
筆者は”商談会”というイベントに初めて参加したのだが、直接担当者に話を聞けて先ほどの多種多様なシチュエーションまで考慮されたラインナップと展示だったことを知るに至って驚きっぱなしだった。開発担当者と営業担当者がどのように見せるかを考え、訴求していくのか。なるほど、そこには開発した商品をいかに模型ファンへ届けるかまでの深い思慮と熱い想いが込められているのだと感じられてとても新鮮だった。