特別企画

【あみあみ展示撮り下ろし】おぞましき殺人鬼が狂気の立体化 「DEAD BY DAYLIGHT ヒルビリー」

発売日未定

価格:価格未定

撮影:あみあみ秋葉原ラジオ会館店

 これまでホラー映画のキャラクターアイテムを商品化してきたコトブキヤが新たに展開するのは、非対称マルチプレイホラーゲーム「DEAD BY DAYLIGHT」。このゲームに登場するキラー(殺人鬼)たちが続々フィギュア化される。

 2021年2月には、シリーズ第一弾となる「トラッパー」が発売予定。そして、早くも第二弾の「ヒルビリー」の制作が現在進行中。発売日や価格などの詳細は決まっていないが、このヒルビリーの試作品があみあみ秋葉原ラジオ会館店で展示されているとのことで、今回実物を写真に収めてきた。

「DEAD BY DAYLIGHT」シリーズ第一弾のトラッパー
シリーズ第二弾のヒルビリー

 醜い見た目から、幼少の頃より親に監禁されていたという悲しい過去を持つヒルビリーはそのトラウマを封印するかのように、殺した人の皮で作ったマスクを被っている。その特徴的な人皮フェイスだが、立体物になったことで正直ゲーム以上の不気味さを醸し出している。皮を雑に継ぎ合わせているのも見事に再現されている。

ツギハギだらけのマスクから覗く目も不気味だ

 原作リスペクトを感じる再現性は顔面だけでなく、全身のボロボロな肌、腕の傷口など細かな所までしっかり再現されており、キラーの気持ち悪さを余すことなく引き出している。

 どこを見てもファンを唸らせる高クオリティな仕上がりの中、そこをそんなにリアルに作り込む必要があるのかという部分もあった。それは、ヒルビリーが着ているランニングだ。布の質感表現が狂気的なまでにリアルなのだ。可愛い女の子の衣装ならまだしも、不気味な殺人鬼が着ている服にまで並々ならぬ熱量を注いでいる。この妥協を許さない作りは素直に感動した。

腕の傷がなんとも痛々しい
布の質感がとにかくリアルかつ、原作再現度が高い

 キラーといえば凶器は重要なアイテム。もちろんフィギュアでも圧倒的な存在感を放っている。右手に握る斧――ではなくハンマーはまさに鈍器というようなズッシリ感が伝わってくる。ハンマーの柄はテーピングで補強されており、数々の獲物をこれで狩ってきたのだろうという使い込みを感じさせる。

 もう1つの武器はヒルビリーの代名詞ともいえるチェーンソー。メカメカしい本体にギザついた刃先、これらの作り込みが非常に細かくカッコ良い。試作品は未塗装状態だが、血のり塗装などが施されたらかなり禍々しいものになるだろう。

ハンマーとチェーンソー。塗装後がどのような感じになるのか気になるところ

 本体を支える台座は、まるでゲームのワンシーンを切り取ったかのような作り。足元には破壊されたパレットの残骸がいくつも転がっており、サバイバーとのチェイスシーンのようなシチュエーションだ。ゲームをプレイしている人が見れば「制作側はわかっているな」とニヤリとすることだろう。

パレットの残骸1つで「DEAD BY DAYLIGHT」の世界観が広がっている

 今回実際に見てきた試作品のヒルビリーだが、未塗装ながらクオリティの高さと迫力は十分に伝わってきた。発売日や価格などの詳しい詳細はまだ発表されていないが、かなり期待の持てる作品となっている。

 本シリーズは第三弾の「レイス」まで現在制作が進行しているが、今後の展開は「売れ行き次第」とのこと。「DEAD BY DAYLIGHT」ファンは是非チェックしてみてほしい。

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