特別企画

Fateスケールフィギュア最新作水着ジャンヌ&ジャンヌ〔オルタ〕の魅力をグッスマ企画担当に聞く!並べて飾りたい。魅惑のコントラスト

「武内さんのイラストは奥深いんです。毎年進化しているタッチに追随できるように日々研鑽しています」(チャン・シュウ氏)

武内崇氏の繊細なイラストを忠実に立体化

 Fateシリーズのイラストと言えば武内崇氏。この2人も武内氏のデザインで、いわゆるセイバー顔です。武内氏のキャラのフィギュアはこれまで多数出ていますが、毎年進化するそのタッチを立体化するのは想像以上に大変で、少しでもバランスが崩れるとそのキャラに見えなくなるくらい繊細とのこと。しかもフィギュアの場合は全方向から見るのが前提。その中での調整はかなり難しいのです。

 このフィギュア、どちらも“笑顔”と言える表情ではあるものの、ニッコリとニヤリという感じでその方向性はかなり異なっています。その違いを立体にするときの造形の工夫やラインを手に取ってぜひ確認してみて下さい。

「顔付きだけではなく、体つきも違いが出るようにディレクションしました」(チャン・シュウ氏)

 この2人は表情だけではなく、その体つきにも違いがあります。体格には違いがないものの、着こなしなどで受ける印象はかなり異なるのです。アーチャー/ジャンヌの衣装はパーカーと水着で、ゆったりとした着方。対してバーサーカー/ジャンヌ〔オルタ〕はスポーティな水着で身体にピッタリとフィット、ベルトなどもタイトに装着されています。体つきもふくよかさを強調したラインと引き締まったラインで対照的。体形の違いも楽しめます。

「水着フィギュアは普段見られない一面を見られるのが魅力的ですね」(チャン・シュウ氏)

 「FGO」のイベントの中でも、毎年夏に開催される水着イベントはかなりユニークな導入部分で、登場するサーヴァントもオリジナルとはかなりテイストの異なる一面が描かれることが多いのも特徴の1つ。シリアスな物語で初登場したサーヴァントのはっちゃけ具合は、水着というシチュエーションも相まって、かなりお祭り感の強いものになります。特にアーチャー/ジャンヌのはっちゃけ具合はかなりの物で、2018年の初登場後、2019年2020年と連続して夏イベントに登場、姉だったりサメだったり強烈なインパクトを残しています。

服の奥にある魅力
バッグの中には第2再臨水着らしきものが

 そのアーチャー/ジャンヌの衣装の注目ポイントは各所の隙間。ゆったりとした着方だからこそ出来ているのぞき込める部分は、ギリギリ奥までしっかりと造形されています。さらに肩にかけたトートバッグの中に入ってるものを良く見ると第2再臨の水着のカラーリングになっているのです!第2再臨水着らしきものがバッグに入っているというのは、フィギュアオリジナルですが、こういった遊び、こだわりが楽しめるのはフィギュアならでは。

中二病的なデザインも細部まで再現

 バーサーカー/ジャンヌ〔オルタ〕のほうは中二病的な部分が色濃く出たデザインになっています。3本の刀は日本刀としての拵えなどを細かく再現。ベルトには十字架などいかにもといった意匠が凝らされています。これも元イラストから立体化するときに限りなく解像度を上げたからこその造形なのです。

アーチャー/ジャンヌの足先
かかとが浮いた造形で動きを感じさせる
バーサーカー/ジャンヌ〔オルタ〕の足先
手袋は材質の違いを塗装で表現

 この価格帯のフィギュアならではのこだわりというと、手足の先にまで気を遣った造形&塗装。2人のつま先のマニキュアの色はそれぞれのイメージに合わせた異なる色。アーチャー/ジャンヌの足はサンダルから軽く浮いていて動きを感じさせるものになっていますし、手袋は質感の違いを塗装で再現。

ボリュームのあるおさげ
刀身には緻密なディテール

 解像度の高さ、造形の細かさということでは、アーチャー/ジャンヌのパーカーのファスナーや髪の毛の編み込みだったり、バーサーカー/ジャンヌ〔オルタ〕の刀身の模様だったりの小ささ、正確さはデジタル造形だからこそできる再現度です。

 このフィギュアの原型は2体ともカーブモデルズさん。当日版権フィギュアで出したジャンヌ〔オルタ〕(バーサーカーもアヴェンジャーも)が大きな話題になった原型師さんです。その当日版権のジャンヌ〔オルタ〕が声をかけたきっかけではあったものの、今回のフィギュアは完全に新作で、武内さんのタッチに合わせた造形になっています。

グッドスマイルオンライン限定販売&予約締切は2021年2月10日!

 このアーチャー/ジャンヌ&バーサーカー/ジャンヌ〔オルタ〕はどちらもグッドスマイルオンラインショップ限定。他のオンラインショップやリアル店舗で購入することは出来ません。なので、基本的にグッドスマイルオンラインショップで予約しないと手に入らないのです。これまでオンラインショップ限定というと、コアな人気作だったり極めて価格が高価だったりするものが多かったので、この2体のオンラインショップ限定はある意味少し意外でした。

 これは方針としてオンラインを強化していきたいというのがあるとのこと。コロナの影響でリアルイベントも開催されず、オンラインにユーザーが集中してきたので良いタイミングだったそうです。さらに、リアルイベント代わりのオンライン生放送で紹介して、その後すぐに受注開始することで買い逃しを防ごうという意図も。

 もうひとつ、このアーチャー/ジャンヌが発表された際に個人的に驚いたのはその受注期間。9月18日に受注開始で、その締め切りは2021年2月と5カ月先だったのです。その後発表されたバーサーカー/ジャンヌ〔オルタ〕は当初2020年12月締切になっていて、後から始まった物が先に締切が来るという状態でした。ただ、バーサーカー/ジャンヌ〔オルタ〕も受注期間が延長され、最終的にはどちらも2021年2月受注締め切りに揃っていますが。

 造形や塗装の際限ないクオリティの上昇によって、スケールフィギュアはますます開発期間がかかるようになっています。予約を締め切って発売が1年後というのは普通で、1年半後というのもざら。そんな中で開発を進めつつギリギリまで受注しよう(これもグッドスマイルオンライン限定だから出来ることですが)ということでのスケジュールなのです。

 さらに、2月10日締切ということは、2021年2月9日に開催予定の「ワンダーフェスティバル2021[冬]」で展示を見ることが出来るということ。実際に立体を見て決めたいという人にもチャンスがあり、最後の一押しにもなるということなのです。

 ということで、ワンフェス展示を待つのも良いのですが、こういったオンライン限定物はうっかり締切を逃すと手に入らなくて泣くことになります。なので、なるべく早めの予約をお勧めします。なんといってもグッドスマイルカンパニーのフィギュアなので、最終的な商品クオリティも折り紙付きなのですから。