特別企画
超合金や車に銃弾がめり込む!?カプセルトイ「奇跡の弾丸」で遊ぶ!
車や服に貼っても、フィギュアに貼っても楽しめるカプセルトイ
2021年1月18日 11:25
- メーカー:ブシロードクリエイティブ
- 発売日:2020年12月
- 価格:300円(税込)
- ラインナップ:全6種
「こいつがなかったら、死んでたな……」、「お前……死んだはずでは? 」など、銃で撃たれて死んだと思っていた主人公や仲間がなぜか平然と起き上がってきてニヤリと笑い、弾丸がめり込んだ何かを出す……。死の演出を感動の復活へと変える、正に「奇跡」の演出として、映画やアニメ、ドラマなど多くの作品で使われてきたシチュエーションだが、こうした演出を再現できるカプセルトイが、今回紹介する「奇跡の弾丸」だ。
「奇跡の弾丸」はブシロードクリエイティブが展開するオリジナルカプセルトイブランド「TAMA-KYU」から発売したフィギュアシリーズで価格は1回300円(税込)。商品の企画は、「クソリプおじさんバッジ」や「押しボタンくん」などを手がけたコンテンツスタジオ CHOCOLATE Inc.が担当している。
アイテムはダイキャスト製で全6種類。何かにめり込んだ弾頭や貫通した弾痕のみのものなどリアリティのある物から、本来あり得ない、ひしゃげた薬莢が壁にめり込んだ演出が施された物もある。貼り付けて遊べるように、小さめの両面シールも同梱されている。
これらのアイテムは貼り付けて遊ばず、室内に飾るオブジェクトとしてだけでも楽しい。ダイキャスト製の弾痕は300円の価格にも関わらず手に持つと重量感があり、飾っていてもメタリックな外観が男の子心をくすぐる。モデルガンなどの銃関連のアイテムを持っている人は並べて飾るとより楽しめるだろう。
一方で本製品はスマホに貼りつけるなどして、他人に“見せて”楽しむ側面もあるなど、かなり幅広く遊べるアイテムだ。そこで今回は持ち出して遊ぶ“アウトドア編”と、家で楽しむ“インドア編”の2つの方向で、「奇跡の弾丸」の遊び方を試していきたい。
「アウトドア編」定番のスマホ以外に、革製品やZIPPOライターなどとの相性も抜群
本製品を最初に見た時は、初期の「ビックリマン」シールを想い出した。独自キャラクターを展開する「天使と悪魔」シリーズやダジャレから創造した物をビジュアル化した「まじゃりんこシール」のさらに前、一番最初のビックリマンチョコは文字通り、ビックリさせるためのイタズラアイテム「どっきりシール」が付属していたのだ。
例えばリアルな画鋲やスイッチの図柄が描かれたシールは図柄以外は透明となっており、シールを貼る事で、そこにあたかもスイッチやレバーがあるように見える、という子供のイタズラ心をくすぐるアイテムだった。今回の「奇跡の弾丸」シリーズを見ていると、弾痕の「どっきりシール」が立体化したジョークアイテムのような印象を受けた。当たり前の話だが、立体化する事で圧倒的な存在感があり、それだけでもリアリティが倍増している。
では、どんなところに貼るのが似合うかとあれこれ試してみた。真っ先に思いつくのはスマートフォンの背面に貼りつける事だが、最近のスマートフォンは比較的マットな製品や光沢感のある製品が多く、こうしたスマートフォンだと、弾痕が浮いてしまうのでは? と当初は考えていた。
ところが実際に貼り付けてみると意外としっくりくる。光沢感控えめのメタリックな外観のスマートフォンの方が合うと思っていたのでこれは計算外だ。一昔前のiPhone 5や初代SEなどのメタリックな外装の物とも合わせてみたが、こちらも色味が合えばそれなりに似合う。むしろ外装の質感よりは色味を近づける方が違和感なく溶け込むようだ。
個人的には液晶ガラスが破損したり、落下痕があるような壊れかけのスマートフォンに貼るのが面白かった。ベースが壊れていると弾痕の説得力が増すので、何食わぬ顔で置いてあると「お? 戦場帰りかな? 」と思われるかも?
材質的にはZIPPOライターなどもかなりピタッとマッチする。元々金属製のアイテムが多いので、背面などに貼り付けてみるとかなりリアリティが出る。弾痕の残るZIPPOを見せて、これ戦時中のZIPPOだよなんて話もかなり信憑性が高くなる。一方でライター自体を持ち歩く事がなくなりつつあるため、所持している人が少なくなりつつあるのが残念だ。
続いて考えたのは服に貼る事だ。色味的には黒、真鍮、銅色のアイテムを組み合わせるのがベストだと思われるが、服の場合は実際に銃弾がめり込む事はなく、破れてしまう印象があるため、なんとなく弾丸がめり込んだり弾痕が残るイメージの素材を使うのが望ましい。そこで考えたのが革製品だ。筆者の手元には残念ながら、革製の帽子しかなかったため、こちらに貼って試してみたが、これが見事にナイスマッチング。革製品本来の破れ方ではないので、そこだけ違和感が残るが、革の材質といい形でマッチングする。指摘された時は「アメリカに行った時にちょっとな……」など言い訳次第では案外信用されるかもしれない。
日常の中で「奇跡の弾丸」を持ち歩き、色々試してみて、これだと思ったのは自動車などの車両への貼りつけだ。元々外装が鉄の車両関係は当然の事ながら「奇跡の弾丸」がとてもマッチする。外装に貼りつけていると、まるで戦場を抜けてきたかのような雰囲気が出るので、ちょっと車が汚れている時などは「奇跡の弾丸」を使って「ちょっと先週、戦場を走ってきたからさ」などと言ってみるのもいいかもしれない。もちろん、それにしちゃ弾痕以外の傷が何もないじゃないか! と指摘されるのも折り込んでおく必要がある。
こうしたアウトドアでの利用での最大の注意点は、とにかく紛失しないようにする事だ。付属の両面シールはそれほど粘着力は強くないし、そもそも「奇跡の弾丸」自体があまり大きくないため、紛失しやすいのだ。対策としては付属の両面シールではなく、3Mなどのメーカー製の強力な両面テープを使用したり、ホットボンドなどを使用してガッツリ固める事だ。ホットボンドを使う場合は、ホットボンドの白を塗装したり、目立たないようにする工夫が必要だ。また車両などに貼り付ける場合、剥がす時に車両本来の塗装やコーティングがはがれてしまう恐れがあるため、この辺りにも注意しながら「奇跡の弾丸」を満喫してみてほしい。
「インドア編」超合金との組み合わせは抜群、メタルフィギュアとの相性もバッチリ
折角のカッコいい「奇跡の弾丸」を紛失するのは怖いので、家の中などインドアでの楽しみ方も考えてみた。まずは前述の自動車についてだが、外に貼ると紛失のリスクがかなり高いが、車内のオブジェとして飾るならリスクはかなり低減する。一方で自動車内はメタリックな要素が少ないため、あまりマッチングしないところが多いが、ダッシュボードなどに貼り付けて飾るだけでもかなり楽しめる。
部屋の中での楽しみ方としては、手持ちのフィギュアに貼り付けるという方法が最初に思いついた。ただ、プラスチック製のアクションフィギュアなどではイマイチ盛り上がらない。ここですごくナイスマッチングするのはやはり超合金などの合金使用のフィギュアだ。何しろメタリックなパーツが多く使われているので、ここに貼り付ける事で、巨大な弾でえぐられた感じが演出できる。また、全長15cmくらいの小さいフィギュアだと貼り付ける場所がないが、超合金は大型の物が多いため、「奇跡の弾丸」がとてもフィットする。
筆者の手持ちにはあまり大型アイテムはなかったが、「スーパーロボット超合金 マジンガーZ」を使って試してみた。この商品は全高約135mmの小型の超合金のため、「奇跡の弾丸」は大きすぎる感じだが、これも塗装や接地部の工夫次第ではリアルに表現もできそうだ。何よりベースにダイキャストを使っている超合金ならではのマッチング感はかなり感じられた。
また、全高約240mmの「超合金魂 GX-03 コン・バトラーV」でも試してみた。こちらの場合、サイズ的にはかなりいい感じだったが、合体変形のギミックの絡みもあり、「奇跡の弾丸」を貼り付けられるスペースがかなり狭いため、微妙に噛み合わない感じになってしまった。
他にもバンダイナムコの「超合金魂 GX-83 闘将ダイモス F.A.」についても試してみたが、カラーリング的に噛み合わない部分が多く、そのまま貼り付けるのは厳しい。だが、薬莢部など、貼り付け面を見せずに部分的に見せると、それなりに面白い表現方法に使えそうだ。同様に全長180mmの「GX-83 超合金魂F.A.闘将ダイモス」なども組み合わせてみたが、足に弾丸が突き刺さっている、みたいな描写としていい感じで表現できたと思う。
色々と試してみたが、やはり超合金側がちょっと小さい。「奇跡の弾丸」のサイズ感を考えると全高300mmくらいのフィギュアと組み合わせるとかなり見栄えのする「破壊」ビジュアルが作れそうだ。
他に何か組み合わせて面白い物を探してみたが、やはりメタルフィギュアとの組み合わせが相性は抜群だ。例えば近所のディスカウントショップで購入した、特に版権物ではない謎のメタルフィギュアを組み合わせてみたが、これは正にドンピシャリのマッチングだ。また、ジブリ美術館限定の「天空の城ラピュタ ロボット兵 ジュエリートレイ」が手元にあったので、こちらの皿の部分に「奇跡の弾丸」を置いてみたが、これまたいい雰囲気が出る。このような感じで金属製のアイテムに貼りつける1ポイントとして使ってみると色んな発見があって面白い。
「奇跡の弾丸」で色々遊んでみた。弾丸はバラエティ豊かで、とにかく色んな場所に持ち歩いてどんな場所にマッチするか色々当てて試すのがとても面白い。ダイキャスト製のこの質感、この完成度で1回300円という価格もかなりお得感が強い一品なので、もちろん単体で飾って置くだけでも十分見映えのするアイテムに仕上がっている。
特に大きめの超合金との組み合わせを含め、アイディア次第でさらに色んな楽しみ方が模索できる。カプセルトイのコーナーで見かけたら是非集めてみたい一品だ。