特別企画
「マジック・ザ:ギャザリング」の最新セット「イニストラード:真紅の契り」本日発売
今度は二重箱仕様! マジックの世界から世界観たっぷりのティーカップセットが到着
2021年11月19日 00:00
- 【マジック・ザ:ギャザリング イニストラード:真紅の契り】
- 11月19日発売
- ドラフト・ブースター 440円(税込)
- セット・ブースター 550円(税込)
- コレクター・ブースター 2,420円(税込)
- 統率者デッキ 4,400円(税込)
ウィザーズ・オブ・ザ・コーストは、トレーディングカードゲーム(以下TCG)「マジック・ザ:ギャザリング」の最新セット「イニストラード:真紅の契り」を11月19日より発売を開始した。今回も前回の「イニストラード:真夜中の狩り」と同様、リリースを記念して豪華なPRキットが贈られてきたのでさっそく開封してみた。また、最新セットの特徴も紹介する。
この箱はもしや? またなんかすごいものが入っていそうな予感
「マジック・ザ:ギャザリング」は、1993年に発売が開始されたTCGの元祖であり、その後に登場した「遊戯王」や「ポケモンカードゲーム」、「デュエル・マスターズ」などさまざまなTCGにも大きな影響を与えている。
今回発売された最新拡張セット「イニストラード:真紅の契り」は、2021年9月24日に発売された「イニストラード:真夜中の狩り」と同じく、イニストラードと呼ばれる次元を舞台としている。イニストラードは、吸血鬼や狼男などが闊歩するゴシックホラーをモチーフにした次元であり、人気の高い次元の一つだ。通常、「マジック・ザ:ギャザリング」では、年に4回の通常拡張セットが発売されるのだが、今年はこれが5つめの拡張セットとなる。イニストラード次元はクリーチャーなどが盛りだくさんであり、それらの世界観を余すところなく表現するには、2つのセットが必要だったのであろう。なお、2022年には、「イニストラード:真夜中の狩り」と「イニストラード:真紅の契り」の2つをあわせたリミテッド向けドラフト・ブースター「Innistrad: Double Feature」が登場する予定となっている。
「イニストラード:真夜中の狩り」の発売を記念して巨大なPRキットが送られてきた顛末については、以前の記事で紹介したが、今回もウィザーズ・オブ・ザ・コーストから巨大な箱がいきなり届いた。案内がなくいきなり届いたのでびっくりしたのだが、これが「マジック・ザ:ギャザリング」流らしい。
早速、箱を開けてみたら、中には「イニストラード:真紅の契り」セット・ブースターが2パックとキャンドル、クッキーが2枚入っていた。クッキーにはアイシングで絵が描かれており、1枚は「マジック・ザ:ギャザリング」プレイヤーならお馴染みのカード裏面デザイン、もう1枚は「イニストラード:真紅の契り」のテーマである「結婚式」の絵であった。特にカード裏面デザインの再現度はなかなか高い。
筆者は最初、この4点でPRキットは全部かと思ってしまい、ワイン(に見せかけたぶどうジュース)やワイングラスが入っていた前回に比べると、ややおとなしめの内容かなと思ったのだが、実はそうではなかった。
なんと!PRキットの箱の中身は2段になっていた
箱の高さに比べて内容物が少ないと思って、箱をいじっていたら、右奥を支点として上側がぐるっと反時計回りに回転することに気付いた。なんと、今回のPRキットの箱の中身は2段になっていたのだ。ずいぶんと凝ったことをするものだ。
2段目には、ティーバッグが入った缶、ティースプーン、ティーカップ、ソーサーが入っていた。ティースプーンには、「INNISTRAD」という文字が刻印されており、ティーカップには、プレインズウォーカー・シンボルが描かれている。缶のデザインもなかなか洒落ており、缶の中には5つのティーバッグが入っており、それぞれのパッケージにはイニストラードを代表するプレインズウォーカー「ソリン」や吸血鬼「オリヴィア・ヴォルダーレン」などの絵が描かれている。ティーバッグはそれぞれフレーバーが異なり、「ダージリン」、「アッサム」、「アールグレイ」、「グリーン・アップル」、「ロイヤルミルクティー」の5種類である。
また、フタの内側にはウィザーズ・オブ・ザ・コーストからの手紙が貼られており、PRキットに関する説明が書かれていた。今回のPRキットは、「イニストラード:真紅の契り」のモチーフである「吸血鬼」と「結婚式」をイメージしたものであり、ティーパーティを楽しんでもらいたいということだ。前回がイニストラードでの「晩餐」を、今回がイニストラードでの「ティーパーティ」をイメージしているわけだ。
今回のPRキットの中身も大変素晴らしいものであり、前回も思ったことだが、TCG(以外でもそうだが)の新拡張セットのためにこれだけのPRキットをわざわざ用意するというのは、少々やり過ぎなんじゃないかと思うほどだ。裏を返せば、それだけウィザーズ・オブ・ザ・コーストが日本市場を重視していることの表れともいえる。
PRキットに入っていたセット・ブースター2パックを開封
PRキットには、セット・ブースターが2パック入っていた。言わばこれが主役だが、こちらも開けてみることにした。現在、「マジック・ザ:ギャザリング」には、従来からあるリミテッドを楽しむためのドラフト・ブースター、開封を楽しむためのセット・ブースター、さらに豪華な開封を楽しむためのコレクター・ブースターと全部で3種類のブースター・パックがあり、価格やパックあたりのカード枚数、封入率などが異なる。セット・ブースターには、通常のカードが12枚とアートカード(ゲームには使えない)が1枚、トークンまたは「ザ・リスト」のカードが1枚入っており、運がいいと1パックからレアが複数枚出ることもあるなど、開封をより楽しみたいという人におすすめだ。
PRキットに入っていた2パックをあけたところ、レア以上確定枠から「墓所のうろつくもの」と「ケッシグの狼乗り」が出た。また、今回の「イニストラード:真紅の契り」では、新たに吸血鬼の優美さと残虐性を表現した「牙」仕様のショーケースフレームが登場しているが、その「牙」仕様のフレームのカードも何枚か出た。
「イニストラード:真紅の契り」では、新たなギミックとして「血・トークン」が、新キーワード能力として「訓練」「切除」が追加されている。血・トークンは主に吸血鬼との相性がよい。また、生け贄に捧げることで手札1枚を捨てて新たな1枚をドローすることもできる。訓練は、自分よりパワーの高い仲間と一緒に相手を攻撃するときに、+1/+1カウンターを自分のカードの上に載せることができる能力だ。また、切除は、通常のマナコストではなく、切除コストを払って召喚することで、カードのテキスト上の一部を削除した状態で使えるというものだ。
「イニストラード:真紅の契り」は、ソリンやオリヴィアなどが活躍する次元をモチーフにしたカードセットだが、全体的にカードパワーが高く、リミテッドはもちろん構築でも活躍すると思われるカードが多数用意されている。これを機会に紙のマジック・ザ:ギャザリングをはじめてみてはいかがだろうか。