特別企画
ブロッコリーから約10年振りの新作TCG「Vividz」が登場!
美少女満載! ミッションクリア型TCGの魅力に迫る
2022年5月6日 00:00
- 【Vividz】
- 2022年8月11日発売
- スタートデッキ2種類 1760円(税込)
- ブースターパック第1弾 385円(税込)
ブロッコリーは4月25日、都内ホテルにて「ブロッコリー新作TCG制作発表会」を開催した。この発表会でベールを脱いだのが、ブロッコリーが2012年にリリースした「Z/X」以来、実に10年振りとなる新作TCG「Vividz」(ビビッヅ)である。ブロッコリーは、ゲームをはじめ、フィギュアやアニメコラボグッズなどのメーカーとして有名だが、TCGも柱の一つであり、過去に「ディメンション・ゼロ」や「リセ」、「モンスター・コレクション」など、名作TCGを開発・販売してきた実績がある。そのブロッコリーが久し振りにリリースする新作TCGということで、発表会には多くの流通関係者や報道陣が集まっていた。以下、発表会の様子をレポートする。
大量ドローで盤面に次々とカードを出せる疾走感が魅力
発表会の司会を務めたのは、声優の星谷美緒さん。まず、ブロッコリー代表取締役社長の高橋善之氏が登壇し、「ブロッコリーは、会社としてカードゲーム事業が大きなウェイトを占めており、事業の柱として捉えている。本日、およそ10年振りに新作の発表をすることができました。本日、このような場所でこうした催しを開催でき、心より嬉しく思っている。この新作の開発には、これまで我々が培ってきたノウハウをしっかりと詰め込んでいる。今後遊んでいただくユーザーの皆様に楽しんでいただき、またユニークな体験をしていただけると確信している。是非、ご期待いただきたい」と挨拶した。
続いて、プロデューサーの那須悠介氏が登壇し、新作TCGについて発表を行った。その内容を以下にまとめる。
新作TCGのタイトルは「Vividz」であり、"ビビッヅ"と発音する。「Vivid」とは鮮やかなという意味で、色鮮やかな衣装をまとった少女達がさまざまな活躍をする様子を描くTCGである。疾走体感TCGというキャッチコピーは、カードを大量にドローできるゲームシステムにより、盤面をたくさんのカードを駆け巡る様子を表している。
「Vividz」のメインキャラクター5名のデザインは、さまざまなTCGやコミックで活躍している藤真拓哉先生が担当している。その5名は、最上 キョウカ、天憧 玲、月恋 らぶり、芽吹 まりあ、シェリー・ヴァイオレットで、プレイヤーはこの中から1名を選んで、デッキを構築することになる。また、その5名以外にも、ゲームを盛り上げるさまざまなサブキャラクター、通称ストリーマーが存在する。ストリーマーのイラストは、TCG業界で活躍しているイラストレーターだけでなく、さまざまな分野で活躍されているイラストレーターが担当している。
相手を"倒す"のではなく、相手より先に"3つのミッションを達成"すれば勝ち
「Vividz」の世界観は、「Vividz」と呼ばれるVRゲームに招待されたこれらの5名の少女達が、VRゲーム内のさまざまなステージでミッションに挑み、クリアを目指すというものだ。「デュエル・マスターズ」や「マジック:ザ・ギャザリング」、「遊戯王」などの他のTCGは、相手のライフをすべて削れば勝ちという"バトルもの"が多いが、「Vividz」は、相手よりも先に自分で決めた3つのミッションをすべて達成すれば勝ちというルールであり、ボードゲーム的なプレイ感覚だ。
ドローフェイズがターンの最初と終わりにあり、それぞれ手札が5枚になるまでドローできるので、合計で1ターンにつき最大10枚までドローできる。また、アクセルと呼ばれる、コストを支払わずにカードをプレイできるギミックがあり、一発逆転も狙える。デッキ枚数は50~70枚(ミッションカードとアカウントカードは別)、同名カードは4枚までとなっている。
第1弾のスタートデッキとブースターは8月11日に発売
「Vividz」のスタートデッキとブースターパック第1弾は、8月11日に発売される。スタートデッキは、「最上 キョウカ」と「天憧 玲」の2種類で、価格はどちらも1760円(税込)である。ブースターパック第1弾「サイバー:ジェネシス」は、1パック6枚入りで385円(税込)であり、オンライン上でカードを引き、発売後その実物のカードが送られてくる「カードガチャ」にも対応する。パックには1枚ホロ加工されたカードが封入される。
また、発売前に自分で印刷して遊べるβカードが配信されることも面白い。βカードのデータは発表会終了後、無料でダウンロードできるようになっているが、自宅にプリンターがない人でも、全国の「ファミリーマート」や「ポプラ」、「ローソン」のコンビニプリントを利用できる。さらに、5月15日以降「Vividz体験会」も全国で開催される予定で、参加賞として印刷されたβスターター2種類がもらえる。
さらに4月29日以降、「Vividz」関連商品3000円以上を予約すると、βスターター2種類がその場でもらえるキャンペーンも開催されている。
今後のロードマップとしては、ブースターパック第2弾が11月に、エクストラパック第1弾が12月に発売予定であり、ブースターパックは3ヶ月おきに、エクストラパックは半年おきに発売される予定だ。また、舞台となるステージも半年毎に切り替わり、カードの雰囲気も変わるが、ステージが変わっても以前のカードはそのまま使える。
βカードは、最上 キョウカのカードから配信されるが、正式発売前に次々と追加配信され、7月22日には5名全員のβカードが無料でダウンロードできるようになる。また、スマホなどを使ったWeb対戦システム「Link Vividz」も用意される。海外展開も計画中である。リアルイベントとしては、店舗イベントの「オフラインビビッヅ」や大型イベント「ビビッヅフェスティバル」を開催予定とのことだ。
販促として、公式YouTube番組やドラマCD制作を企画中のほか、メインキャラクター以外のサブキャラクターの人気投票も実施予定。さらに、特別カードキャンペーンや公式ナビゲーター「ナビ子」の育成計画、コラボ企画やメディアミックス企画も進行中とのことだ。メディアミックス企画では、集英社の雑誌「Vジャンプ」での記事掲載やプロモーションカード付録などが決まっている。
βスターターを使った試遊会で一足先にプレイ
発表会終了後、隣の部屋で試遊会も開催された。試遊会では、βスターターを使って、プレイの一部を体験することができた。筆者も試遊会に参加し対戦を行ってみたが、時間の都合もあり、最初から最後までプレイをするのではなく、お互いにある程度ゲームを進めた盤面(ミッションを3つクリアすれば終了だが、こちらのミッションは2つクリアした状態)からスタートし、山札もある程度調整されている状態であったため、プレイのごく一部しか体験できなかった。一般的なTCGとは異なり、ターンの最初と終わりにそれぞれ手札が5枚になるようにドローできるため(手札が5枚以上の場合はそれぞれ1枚ドロー)、手札を潤沢に使えるのは嬉しかった。
次々とカードを場に出していき、ミッションをクリアしていくのは、なかなか楽しかった。山札のトップをめくって、ノーコストでカードを利用できるアクセルや同じように山札のトップをめくって、スカウトアイコンを持つカードなら、コストを払わずプレイできるスカウトといったギミックも、何がめくれるかドキドキさせてくれる。試遊時間は1人あたり10分程度であったが、スタッフに通常の1プレイにかかる時間を聞いたところ、慣れれば15分前後で決着がつくとのことで、疾走体感TCGというキャッチコピーにふさわしいプレイ感覚だ。
また、体験会や先行予約で配布されるβスターター2種類の他、5名のメインキャラクターのパネルなどが展示されていた。
(C)BROCCOLI
Illust:藤真拓哉