特別企画
トミカ新車インプレッション」9月はトミカ新車「カウンタック LPI 800-4」&「悪魔のZ」が登場!
よみがえった憧れのカウンタックと漫画で憧れたクルマがトミカに!
2022年9月16日 00:00
- 【トミカ No.74 ランボルギーニ カウンタック LPI 800-4
- (通常仕様/初回特別仕様)】
- 9月17日 発売予定
- 価格:各550円(税込)
- 【トミカプレミアムunlimited 09 湾岸ミッドナイト 悪魔のZ】
- 9月17日 発売予定
- 価格:1,320円(税込)
毎月第3土曜日に発売されるトミカ新車インプレッションをお届けするこの連載企画、今回は2022年9月の新車から定番トミカ「No.74 ランボルギーニ カウンタック LPI 800-4」とトミカプレミアム「unlimited 09 湾岸ミッドナイト 悪魔のZ」を取り上げていきたいと思います。
定番トミカ「No.74 ランボルギーニ カウンタック LPI 800-4」は1970年代に日本で巻き起こったスーパーカーブームでその人気をけん引した主役ともいえる「ランボルギーニ カウンタック」が約50年の時を超え現代によみがえったまさしくスーパーカーです。
1974年から1990年まで生産された初代モデルの薄く平べったいベルトーネデザインのボディは2022年の現代でも未来を感じさせるものがあります。自然吸気のV12エンジンをミッドシップに搭載して最高速度が300km/hという圧倒的な性能を掲げてスーパーカーブームをけん引しました。
トミカプレミアムunlimited「09 湾岸ミッドナイト 悪魔のZ」は楠 みちはる氏作の漫画「湾岸ミッドナイト」に登場する「日産 フェアレディZ(S30型)」を忠実に再現しています。同作においてこのクルマはいわくつきのクルマとされており、「地獄のチューナー・北見淳」がチューンして組み上げたクルマです。
ただ、たびたび事故を起こし死者も出すほどに強烈に仕上がったクルマを乗りこなせるドライバーがいませんでした。「悪魔のZ」そう噂されながら誰も乗らなくなって解体工場に置かれていたミッドナイトブルーに塗られたそのクルマと主人公・朝倉アキオが出会って物語が動き出します。
タカラトミーが展開するトミカは“子供の手のひらに収まるサイズのミニカー”というコンセプトを掲げ1970年に誕生しました。ボディの素材にはダイキャストを使用し、手に取った時のずっしり感と実車同様焼き付け方式による美しくも強固な塗装が施されたトミカは手の中で格別の存在感を放つ存在として50年を超える歴史を積み重ねて2021年末には累計販売台数は7億台を超えました。
軽く押すだけでするするっとよく走る走行性能やクルマによってはサスペンションやドアの開閉等のアクションも持っています。手ごろな価格でもあることからファンも多く、物心つく前から触れている方も多いのではないでしょうか。
なお、本記事にはトミカの新車の他にトミカタウンシリーズなどのトミカ関連商品からいくつか組み合わせて撮影しています。
9月の新車の特徴はどちらも一度は乗ってみたい憧れのクルマ!カウンタックはちょっとやそっとじゃ買えない高嶺の花であり、悪魔のZは漫画原作ということもあり実在しないクルマ(もちろんレプリカで作ることは可能です)ということで方向性はまったく違うものでありながらどちらも“憧れのクルマ”であることに違いありません。
これぞ“スーパーカー”!「No.74 ランボルギーニ カウンタック LPI 800-4」が登場!
【No.74 ランボルギーニ カウンタック LPI 800-4:初回特別仕様 / 通常仕様】
- 価格:各550円(税込)
- 1/64スケール
- ギミック:なし
2022年9月発売の定番トミカの目玉のひとつが「No.74 ランボルギーニ カウンタック LPI 800-4」。1974年に衝撃的なデビューを果たした「ランボルギーニ カウンタック」は空力を突き詰めるためフロントからリアにかけてキャビンのでっぱりさえない薄く平べったいデザインになっているのは見る者の目をひきつけ、現代でもそのスタイリングは独特のものがあります。
そしてカウンタックを語るうえで欠かせないのは「シザードア」と呼ばれる通常横に開くであろうドアが真上に持ち上がるところでしょう。開いた姿は唯一無二のかっこよさがあり、スーパーカーブームの火付け役であり主役になるのもうなずけます。V12エンジンを縦置きでドライバーの背中に置くためリア側が長いロングテールなスタイルも特徴的で車体後部左右にあるエアインテークも高性能マシンをイメージ付けます。
今回トミカ化された「カウンタック LPI 800-4」は2021年に発表され、現代のテクノロジーで限定生産で復活したモデルです。伝統のV12エンジンは歴代最大の6.5L。さらに48ボルトのモーターによるハイブリッドシステムを導入して合計599kW(814ps)を発生します。駆動方式は先代のMRから4WDとなり、そのハイパワーを受け止め、最高速度は355km/h。スーパーカーの域を超え“ハイパーカー”とも呼ばれるクルマです。販売台数は世界で112台のみ、しかも完売!まさに乗りたくても乗れないクルマとなっています。
それではトミカになった「ランボルギーニ カウンタック LPI 800-4」を見ていきましょう。カラーリングは通常仕様が「ホワイト」初回特別仕様は「イエロー」となっています。ホワイトは実車での「Impact White」、イエローはヘリテージカラーの「Giallo Countach」がモデルになっているようです。
定番トミカシリーズのヘッドライトはシルバーの塗装で表現されることが多いのですが今回の「ランボルギーニ カウンタック LPI 800-4」ではクリアーパーツ仕様になっています。残念ながらギミックはありません。フロントノーズにあるランボルギーニのエンブレムやフロント周りのシャープな造形と塗装に驚かされます。リアも同様にシャープでエッジの立ったディテールと細かい塗装がすばらしい!
タイヤのホイールはトミカのスポーツカーに使われるシルバーメッキのラインが入っているタイプのものです。広いフロントウインドウからは車内のディテールもよく見えダッシュボードとステアリング、バケットタイプのシートもかっちりディテールが確認できます。
「ランボルギーニ カウンタック LPI 800-4」だったら派手な展示がされているんじゃないか……?カウンタックへの憧れを表現してみました。一度でいいから乗ってみたい!使用したのは今回のトミカとトミカタウン(別売)からパーツを組み合わせています。ちなみに今回の復活において「クンタッチ」という呼称がされる場合がありますが「カウンタック」は日本で呼ばれる際のある意味“俗称”ということになります。
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©楠みちはる/講談社