特別企画

金属生命体ならではの"生命感"を感じて欲しい! 「ゾイド」40周年の集大成となる「AZ-01 ブレードライガー」

【AZ-01 ブレードライガー】

2023年4月下旬発売予定

価格:11,000円(税込)

予約受付開始:10月7日

対象年齢:15歳以上

 タカラトミーは「ゾイド」40周年を記念して、新製品のムービングキット「AZ-01 ブレードライガー」を発表した。

 ゾイドは、タカラトミー(当時トミー)が1983年にスタートした組み立てオリジナルIPだ。ゾイドは現実の動物や恐竜をモチーフとした”金属生命体”であり、人間が乗り込み、手足の爪や牙だけでなく、体の各所に取り付けられた武器で戦う。組み立て玩具としてはゼンマイや電動モーターと言った駆動部を持ち、ここにフレームや装甲を取り付け完成させる。複雑なデザインのゾイドがそれぞれ個性豊かな動きをするというところが楽しいシリーズである。

 何度もアニメ化もされ、ゾイドは世代を超えた人気を獲得している。今回発表された「AZ-01 ブレードライガー」は2023年に40年にもなるゾイドの集大成として企画され、9月23日より開催された「タカラトミーホビーEXPO」でその姿を初公開した。本稿では展示品のスチルと、商品担当者に聞くことができた商品コンセプトなどを紹介したい。

「タカラトミーホビーEXPO」で、展示された「AZ-01 ブレードライガー」。40年にもなるゾイドの集大成となる商品だ

現代の技術を集結、"最高峰"を提示する「ゾイド」の組立式ムービングキットを!

 BLADE LIGER(ブレードライガー)は、「シールドライガー」をベースに開発されたゾイド。アニメ「ゾイド-ZOIDS-」では大破したシールドライガーが再生・進化したという設定になっている。商品としては2000年3月に発売、アニメの人気もあって大きな人気を博した。

 今回、「AZ-01 ブレードライガー」は、40周年を記念した商品としてデザインをリファイン、"ゾイドの決定版"となるべく開発が進められているとのこと商品としてはこれまでの流れを汲みつつ最高峰を目指す。2016年に発売されたタカラトミーの高級フィギュアブランド「マスターピース」の1つとしてシールドライガーをモチーフとした「MPZ-01 SHIELD LIGER」からのフィードバックも大きく盛り込んだ商品となる。今回発表となった「AZ-01 ブレードライガー」は過去のチャレンジを活かしつつ、"現代の最高峰"を提示する商品となるとのことだ。

コクピットには主人公バンとヒロインのフィーネのフィギュアを搭乗させられる
2000年のアニメ放映当時に発売されたブレードライガーも展示

 40周年記念商品として今回、「AZ-01 ブレードライガー」に加え、「LIGER ZERO(ライガーゼロ)」、「MURASAME LIGER(ムラサメライガー)」が発表された。今回のシリーズコンセプトは「アニメイメージの再現」。コクピットにはアニメの主人公達が搭乗している。「AZ-01 ブレードライガー」では主人公バンと、ヒロインのフィーネが乗る復座仕様になっているという。遊びながらアニメの名場面を思い出す、というのが大きなコンセプトと言うことだ。

 デザインは今回当時の商品や、アニメよりグッとディテールが描き込まれ、マーキングなどもみっしり書き込まれているが、成型色などはアニメのイメージにできるだけ近づけ、「アニメの中のブレードライガー」というイメージを大事にしているとのこと。

 もちろん劇中通り、各部の装甲の解放も再現。ブースターや各種ブレードなど様々な部分が可動し、大きくその姿を変える。これまでの商品以上に劇中のギミックの再現に力を入れている。前腕や腿のブレードは左右に広がるだけでなく、基部を引き出し、前方向に向けることができる。腿部分のブレードの内側に備えられているガトリング砲も前方に向けることができる。劇中の大きく姿を変えるブレードライガーの姿をきちんと再現できる。

 足部分にはスプリングのショックアブソーバーも確認できる。樹脂だけでなく金属製のスプリングを組み込んでおり、アニメ以上に説得力を感じさせるデザインになっている。アニメの雰囲気を重視しながらも情報を頼緻密にしたデザインは注目ポイントの1つだ。

 もう1つ、商品オリジナルギミックとしてコクピット部分が引き出して前に倒れるようになっている。これはアニメにはなかった描写で、「パイロットが乗り降りするときにこう言うギミックがあるのでは?」という考察によって盛り込まれた。アニメではコクピット内部の描写も多いが、商品でどう見せるか、というところで考えたギミックとのこと。デザインや可動には最新の考察が加えられている。

 そしてもちろん重視するのは「ゾイドらしさ」だと担当者は語った。ランナーで繋がれたプラモデルパーツを1つ1つ切り離し、動力ユニットに組み付けていき、自分がゾイドを作っている楽しさ、部品が組み合わさり金属生命体が組み上がっていく感覚を楽しんでもらう。

 組み上がってから、スイッチを入れることで「ゾイド」の最大の特徴である「ムービングキット」としての魅力が明らかになる。「MPZ-01 SHIELD LIGER」で実現した、ネコ科の動物が歩くときの足の動きを再現した動作ギミックをさらに練り込んだ挙動を見せてくれるとのこと。商品によっては歩行以外にもギミックが盛り込まれる場合もあるが、今回は歩行にギミックを集中させることで、迫力あふれる歩行モーションをみせてくれるという。

武装や装甲の展開ギミックももちろん用意されている。アニメの表現そのままに大きく姿を変えるとのこと
パーツディテールの細かさ、ショックアブソーバ風のスプリングの表現などかなり細かくモールドが設定されており、色分けも多い
マーキングも細かい。コクピット部分には"目"も造型されている。こちらも発光するという

 さらに「AZ-01 ブレードライガー」は"光"の演出が加わる。胸部分がブレードライガーがまるで生きて呼吸しているかのように発光するとのこと。この発光はコクピット内部も発光させ、キャノピー下部のブレードライガーの"目"もギラリと輝くという。ブレードライガーで目を造型し、強調するのは「AZ-01 ブレードライガー」が初めてだ。ぜひ楽しみにして欲しいと担当者は語った。

 現在、「ゾイド」はコトブキヤのプラモデルや、グッドスマイルカンパニーの合金フィギュアが出ており、BANDAI SPIRITSからも「超合金 RZ-041 ライガーゼロ」が発売予定だ。これらは動力ユニットが組み込まれていない、フィギュアとしてのアプローチである。様々なポージングが楽しめる。こういったフィギュアとは違うアプローチで、動く姿を楽しむのが「AZ-01 ブレードライガー」というわけだ。

 「ゾイドは金属生命体です。ただのロボットではなく、生きている。だからムービングキットで生命感を感じて欲しい。ネコ科の動物の特徴の前足の動きや、呼吸を感じさせる胸の発光、生命感へのこだわりは今回の大きなテーマです。今後歩行・発光ギミックを公開するので、期待してください」と担当者は語った。

 最後に商品担当としてファンへのメッセージを聞いた。「ゾイドの40年の歴史の集大成として、現在商品を開発しています。ぜひ手に取っていただいて、改めてムービングキット、ゾイドならではの本来の楽しさを味わっていただきたいと思います」とのことだ。

 今回見ることができたのは各種武装も折りたたんだ通常の形態のみだ。武装の展開、歩行と「AZ-01 ブレードライガー」の真なるポテンシャルが明らかになるのはこれからである。続報を待ちたいところだ。

今後の展開として「LIGER ZERO(ライガーゼロ)」、「MURASAME LIGER(ムラサメライガー)」が発表された
40周年を記念したロゴ