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「夏こそガスブロ!」強烈リコイルは中毒的な快感だ! おすすめガスガン5選【夏休み特集】
2023年8月14日 00:00
- 【おすすめガスガン5選】
- 東京マルイ:
- 「マーク18 モッド1」
- 「サイガ-12K」
- 「グロック17 Gen.4」
- KSC:「Cz75 ファーストバージョン ヘヴィウェイト」
- タナカ:「PEGASAS II Gas Gun Series Colt' Single Action Army 2nd Generation 7-1/2 inch Black」
夏のガスガン、特にガスブローバックは控えめに言ってもサイコーだ。夏の強烈な日差しに温められた我らが地球の大気は、我らが愛銃のマガジン内のガスを温めてくれて、動作は快調、初速・弾道・飛距離は安定。そしてガッツンガッツンというブローバックによるリコイルを愉しませてくれる。
というわけで今回は、筆者がガスガン未経験の方に個人的にお勧めしたい5丁をご紹介する。筆者はすべてのガスガンを触っているわけではないが、この5丁については実際に購入して、そして満足している銃オンリーだ。「ほかにもっといい銃があるぞ!」という方は記事のTwitterにコメントを寄せてほしい。
ダニエル・ディフェンス社正式承認のハンドガードを装備、デザイン・拡張性が魅力「マーク18 モッド1」
- 全長:715/790mm(ストック伸長時)
- 銃身長:250mm
- 重量:2,960g(空のマガジンを装着した場合)
- 装弾数:35+1発(1発は本体に装填した場合)
- 発射モード:セミオート、フルオール
- システム:新ブローバックエンジン、新機構Z-システム
最初にお勧めしたいのが東京マルイのガスブローバック マシンガン「マーク18 モッド1」。M4A1をショートバレル化し、「BLOCK2」と呼ばれるアクセサリーパーツを搭載したM4系ガスブローバックの最新モデルだ。
ダニエル・ディフェンス社正式承認の4面マウントレイルを装備したハンドガード「RIS2 II」(9.5インチ)が採用。ハンドガード、アッパー/ロアーフレーム、ストックでカラーが異なっておりデザイン性が高い。また上下左右にパーツを装着できる拡張性の高さも魅力だ。
「マーク18 モッド1」で特筆したいのが強烈なブローバック。直径約19mmの大型ピストンを採用した新ブローバックエンジンにより、発射時には肩に「グッ」と来る強いリコイルショックを味わえる。電動ガンでもリコイルを再現しているモデルはあるが、やはり長物ガスブローバックのリコイルは格別だ。
弾切れの際にボルトを停止される「ボルトキャッチ」は摩耗、破損しやすいパーツ。そこで、衝撃緩衝機構「Z-システム」を搭載。強烈なリコイルショックに対応した耐久性を備えている。「Z-システム」の仕組みについては、下に掲載した東京マルイの動画を参照してほしい。
電動ガンに比べて命中精度が低いと思っている方もいるかもしれないが、東京マルイのM4系ガスブローバックの性能は高い。もちろん気温は変わるものだし、連続発射すればマガジン内のガスが冷えるので、電動ガンほど初速は安定していない。しかし弾道自体は非常に素直で、30~40mぐらいの距離であれば十分戦える命中精度を備えている。
東京マルイのM4系ガスブローバックは、ホップ調整するためにアッパーフレームを開けなければならない。ちなみにエジェクションポートからホップ調整できる専用工具「ホップダイヤルアジャスター」がLayLaxから販売されている。
筆者自身は「マーク18 モッド1」を選んだが、M4系ガスブローバックにはほかにも「MTR16 Gエディション」、「MTR16」、「M4A1 カービン」、「CQBR ブロック1」、「M4A1 MWS」と幅広いラインナップが用意されている。長さや外観の好み、今後どのような愛銃に育てていきたいかという予定に応じて、最適な1丁を選んでほしい。
電動ガンに比べるとガスブローバックガンはこまめなメンテナンスが必要。しかしテイクダウンピンを抜いてアッパーフレームを開けば、チャージングハンドルアッセンブルとボルトアッセンブルを取り外して、シリンダー、ハンマー、バッファにすぐ注油できる。この定期的なメンテナンスもガスブローバックガンを所有する楽しみだ。
まとまって飛ぶ3発散弾はサバゲーで使いやすい、威圧感ある作動音もたまらない「サイガ-12K」
- 全長:666/908mm(ストック展開時)
- 銃身長:300mm
- 重量:3,140g(空のマガジンを装着した場合)
- 装弾数:45発
- 発射モード:セミオート
- システム:サイガ専用ブローバックエンジン
今夏のタイミングでガスブローバック購入の際に選択肢に入ってくるのが東京マルイのガスブローバック ショットガン「サイガ-12K」。AKのメカニズムをベースに開発された「サイガ-12」の法執行機関向けのバリエーションモデルである「サイガ-12K」は、シンプルな造形の本体部分からショットガンならではの太いアウターバレルが伸びており、その前には絶対に立ちたくないと思わせるような威圧感を放っている。強烈なリコイルショック、迫力ある作動音も、愉悦感を味合わせてくれるだろう。
「サイガ-12K」を初めて撃ったときに驚かされたのがまとまりのある弾道。ホップアップシステムは固定式を採用しているが、0.25gのBB弾を使用すれば30mぐらいまで素直な弾道でまとまって飛んでいく。30mとなると全弾命中はちょっと難しいかもしれないが、3発のうち1~2発であればマンターゲットサイズに当たるぐらいの集弾性能を備えている。
ストックは折りたたみ可能。電車やバスなどで移動するサバゲープレーヤーもコンパクトに持ち運べる。また、ロック機構が内蔵されているので、折り畳んだ状態でゲームをプレイしてもストックが勝手に開いてしまうようなことはない。CQBエリアでの取り回しも容易だが、3発動時発射のセミオート・ショットガンなのだから、オーバーキルにならないようにくれぐれも注意してほしい。
ストック展開時は908mmだが、折り畳むと666mmと242mm短くなる。ただしストックを折り畳んだ際には厚みが増えるので、ぎりぎりサイズのケースでは入らない可能性がある。購入前に実際に収まるかどうか試してみることをお勧めする。
精度がよいだけにドットサイトなどを付けたい人は、レシーバー左のサイドレイルに「AK74用サイドロックマウントレイル」を装着可能。レールが長いので、ドットサイトだけではなく、スコープだって載せられる。ただしセミオートとはいえ、ショットガンではエイムの早さこそが重要。基本的にはドットサイトを装着することをお勧めする。
サバゲーで役立つ装備が温度測定シールを備えたボックスタイプ・マガジン。「分割ボタン」を押すと、マガジンケースからマガジン内部を取り出して、後方の温度測定シールでマガジンのおおよその温度を確認できる。説明書によれば25~30℃が適温とのこと。気温が下がってきたら、この温度測定シールが重宝するはずだ。
測定できるのは25~30℃。ただし40℃を超えている状態で使用するとマガジン、銃本体が破損する可能性がある。夏場は直射日光下に放置しないなどの高温対策も徹底しよう。
第5世代が予告されていても、ガスブロハンドガンのイチオシモデル「グロック17 Gen.4」
- 全長:202mm
- 銃身長:97mm
- 重量:709g(空のマガジンを装着した場合)
- 装弾数:25+1発(1発は本体に装填した場合)
- 発射モード:セミオート
- システム:新型ブローバックエンジン
グロックと言えば各メーカーからも数多くのエアガン、電動ガン、ガスブローバックガンが発売されており、東京マルイからも発売日・価格は未定ながら「GLOCK17 Gen.5 MOS」のリリースが予定されている。しかし、現時点においてもガスブローバックハンドガンのなかで自信を持って勧められるのが、東京マルイのガスブローバック「グロック17 Gen.4」だ。
「グロック17 Gen.4」で特筆すべきは、ブローバックの鋭さと燃費のよさ。本製品にはふたつのスプリングを組み合わせた「リコイルスプリングアッセンブリー」が採用されており、ブローバック開始時は軽いスプリングが縮みだし、途中から強いスプリングに切り替わる。これによりトータルのブローバックの速度が速くなり、またガスの放出時間が短くなることで、同じマガジンを使っていても発射できる弾数が増えるのだ。
「グロック17 Gen.4」……というか、グロック全般をお勧めする最大の理由が豊富なオプション。特にロングマガジンについてはグロックが優遇されているのか、「M92F」が32連、「シグ ザウエル P226レイル」が37連、「HK45」と「ガバメント」が40連のところ、グロックには50連のロングマガジンが用意されている。ちょっとしたハンドガン戦であれば、グロックならロングマガジンが1本あれば十分事足りるはずだ。
「グロック17用スペアマガジン」の実測重量は281.9g、「グロック用50連ロングマガジン」の実測重量は533.5g。ハンドガン戦ならロングマガジンの装弾数は頼もしいが、長物のバックアップとしてグロックを持つのなら標準マガジンが適している。
なおグロックは、東京マルイのガスブローバックハンドガンだけでも8製品が販売されており、「グロック17 Gen.4」と同じブローバックエンジン、内部構造を継承した全長185mmの小型モデルとして「グロック19 Gen.4」も発売されている。重量が150g軽いので、手が小さな方には「グロック19 Gen.4」がいいだろう。
サバゲー用にどちらを購入するか検討する場合には、グローブを装着した状態で試していただきたい。筆者はグローブを装着した状態では、「グロック19 Gen.4」は扱いづらく感じた。
好きなキャラが使っている銃を相棒に選ぶのが一番! 筆者は「Cz75 ファーストバージョン ヘヴィウェイト」
- 全長:206mm
- 重量:820g
- 装弾数:23発
- 発射モード:セミオート
- システム:システム7エンジン
さて、エアソフトガンを購入するにあたって最も大事な要素と言われるのが、その銃のが好きなのかどうかということ。実銃の由来に惹かれていたり、デザインが好みであったり、または好きなキャラクターが使用しているのであれば、どんなエアーソフトガンだって愛銃になりうる。筆者にとってそれに該当するのが、KSCのガスブローバック「Cz75 ファーストバージョン ヘヴィウェイト」だ。
園田健一氏が原作、監修、キャラクターデザインを務められたオリジナルビデオアニメ「RIDING BEAN」のラリー・ビンセント、コミック「GUN SMITH CATS」のラリー・ビンセントが使っている銃が「Cz75」のファーストバージョン。
ふたりの異なるラリーの活躍、そして「GUN SMITH CATS」1巻の149~154ページのラリーがCz75愛を語るシーンを見てから、筆者はその虜になってしまった。というわけでKSCの「Cz75 ファーストバージョン ヘヴィウェイト」と同じぐらいに、OVA「RIDING BEAN」を観ること、コミック「GUN SMITH CATS」を読むことを強くお勧めしたい。
筆者が本銃を最もお勧めしたい理由は前述のとおりだが、KSCの「Cz75 ファーストバージョン ヘヴィウェイト」にはサバゲーに適した美点がある。それは、滑らか、かつ軽いトリガープル。筆者は重たいトリガーが特に苦手だが、この銃であれば引きブレがほとんど発生しないので、バリケート奥から薄く出てくるプレイヤーにも当てやすいと感じている。握りやすいグリップもお気に入りだ。
使い勝手についても配慮されており、エジェクションポートからホップアップを調整するための特殊工具「ホップアジャスター」が標準で同梱されている。以前、あるハンドガンのホップアップダイヤルを回していて、爪が欠けたことのある筆者にとっては、非常に重宝しているアクセサリーだ。
「ホップアジャスター」は、なくしてしまったときのために、予備の「マルチホップアジャスター」(550円)を購入しておきたい。
25発装填できるガスリボルバーはサバゲーにもってこい! 「PEGASAS II Colt'SAA 2nd 7-1/2 Black」
- 全長:365mm
- 重量:835g
- 装弾数:15+10(サブマガジン内)発
- システム:ペガサス式ガスガン
「夏こそガスブロ!」というキャッチからはずれてしまうが、今回の企画記事は「おすすめガスガン5選」だ。ということで最後には、タナカのガスリボルバー「PEGASAS II Colt'SAA 2nd 7-1/2 Black」を推させていただく。言わずと知れた、アメリカの西部開拓時代を象徴する銃のセカンドジェネレーションモデルを、ガスリボルバー化した製品だ。
「Single Action Army 2nd」には、シリンダー固定を実銃同様にベースピンが貫通する構造に変更し、ベースピンを介してシリンダー内部にあるバルブを叩く「PEGASAS II」という新システムを採用。サバイバルゲームやファストドロウで使用できるだけの耐久性と性能を実現している。
サバゲーで嬉しい仕様がインナーマガジン方式。シリンダー内のインナーマガジンに15発、そしてエジェクターチューブ内に10発のBB弾をリザーブすることで、合計25発のBB弾を発射可能となった。
「Single Action Army 2nd」以外のタナカ製リボルバーの装弾数は10~13発。つまり150年前にファーストジェネレーションモデルが発売されたSingle Action Armyのガスリボルバーが、最も装弾数が多く、サバゲーに適しているリボルバーというわけだ。
ホップアップの調整機構も搭載されており、適切にホップをかければ0.20g弾で30mぐらいまでは届く。従来のリボルバーを「ロマン銃」として使ってきた方は多いと思うが、「Single Action Army 2nd」はサバゲーでガスブローバックと渡り合えるだけの飛距離を備えている。
個人的に嬉しい装備がグリップ内の特殊工具収納スペース。中には、「チャージ・アダプター」、「Oリング」、ホップアップ調整用の「アジャスト・ドライバー」を収納できる。開くのに別途、マイナスドライバーが必要となるが、大事な特殊工具をグリップ内にしっかりしまっておけばなくしてしまう心配はない。
特殊工具を収納できるのは便利だが、銃を振ると小さな音が発生する。「チャージ・アダプター」が中で細かく振動してしまう揺れてしまうようだ。気になる方は別途保管しておこう。
夏本番を迎えるいまこそガスブロ、ガスガンを初体験するのにもってこい
ガスブローバックやガスガンは冬場に遊びにくくなるが、そのぶん電動ガンとはまったく違ったリコイルショックや操作感などの魅力がある。これから夏本番を迎えるいまだからこそ、特に未経験の方にはその楽しみを味わってみてほしい。エアソフトガンの楽しみの幅がさらに広がっていくはずだ。
写真提供、撮影協力:サバイバルゲームフィールドSISTER