特別企画

アオシマの痛車シリーズ「ウマ娘 プリティーダービー ZN6 TOYOTA86 '16」をチョコっと改造

トヨタ

公式カスタムパーツでチョコっと改造。好みのスタイルでシャーシを仕上げる

 ここからはシャーシや内装パーツを仕上げていきます。基本は説明書のままで制作を行ないますが一部オリジナリティを出して制作していきます。内装の組み立ては改造ポイントを中心に解説していきます。

内装の塗装にて使用した塗料。部分塗装にはエナメル塗料や水性塗料を使用しています。

 まず、足回りではサスペンション部分にてシリンダーをシルバーに、そして、スプリングはレッドで塗装しました。塗料はタミヤの「エナメル X-11 クロムシルバー」と「エナメル X-7 レッド」で塗分けています。

塗分けを行なったサスペンション。完成後はほとんど見えなくなりましたが、自己満足で塗装しました。

 ブレーキにおいては説明書でシルバー一色での塗装指示となっていましたがアクセントカラーを入れるために、ブレーキキャリパーをタミヤの「エナメル X-7 レッド」で塗装してみました。

塗分けを行なったブレーキ。前輪、後輪ともに塗分けを行ないました。

 タイヤ、ホイールは純正から社外品のカスタムパーツに変更します。今回はアオシマの「ザ・チューンドパーツ No.58 1/24 ボルクレーシング CE28N 19インチ」に変更してみました。

交換した「ザ・チューンドパーツ No.58 1/24 ボルクレーシング CE28N 19インチ」。純正よりもインチアップしています。

 なお、このカスタムパーツは塗装済みホイールとなっていましたが、内側までは塗装されていませんでした。そのため、ホイールは再塗装することとしました。

ホイールの内面は未塗装でしたので、再塗装することとします。

 ホイールの再塗装は一度ガイアノーツの「Ex-ブラック」にて塗装を行ない、「Ex-ゴールド」、「クリアーブラック」の順で塗装を行なっています。

再塗装が完了したホイール。内側まできれいに塗装できました。

 次に内装部分については基本的に説明書通りに組み立てを行ない、内装におけるタンカラーの箇所を別の色に変更していきます。今回の作例ではファレホの「メカカラー レッド」を使用して塗分けを行ないます。

色分けを行なったサイドパネル。今回はブレーキと同様にアクセントカラーにレッドを使用しています。

ディスプレイケースを使用し、保管も便利に改造

 塗装が完了したシャーシを組み立てるにあたり、今回はディスプレイケースに固定できるように組み立てていきます。今回使用したディスプレイケースはウェーブの「T・ケース【M】ベーシックブラック」を使用しました。また、シャーシに開孔、ナットを接着することでディスプレイケースにボルトで固定できるようにしました。

シャーシに開孔しナットを接着します。
ディスプレイケースにも開孔を行ないボルトで固定できるようにしました。
組み立てが完了したシャーシおよび内装。ディスプレイケースに固定することで組み立て時にボディに触ることなく作業できます。

 これにて各種パーツの制作は完了です。シャーシとボディをドッキングさせてキットを完成させます。早速完成したキットを見ていきましょう。

自分好みに改造した痛車キット

 完成したキットを前後左右から見ていきます。大判デカールを使用した華やかな仕上がりとなりました。

正面にはデフォルメされたメジロマックイーンとトウカイテイオーがデザインされています。
右側面にはグリーンをベースカラーにメジロマックイーンが描かれています。
左側面はブルーをベースカラーにトウカイテイオーが描かれています。
背面のナンバープレートはウマ娘のロゴを採用しました。ウマ娘ロゴの他トヨタ86のロゴマークが選択可能です。
ボンネットのアップ。実車のような滑らかな仕上がりです。
足回りのアップ。カスタムパーツとオリジナル配色の採用により商品写真とは違ったイメージに仕上がっています。
背面のアップ。左右で異なるパールの輝きが見られます。
内装のアップ。アクセントカラーのレッドがオリジナリティを演出しています。
右サイドはグリーンとメジロマックイーンによるクールなデザインとなっています。
左サイドはブルーとトウカイテイオーによるキュートなデザインとなっています。

 また、今回の作例では使用しませんでしたが本キットには水転写デカールではない通常シールも付属しており、カーモデル初心者にも嬉しい仕様となっていました。

通常シール。キット塗分け用マーキングの他に側面の非カットシールも付属しています。

 今回作成した「ウマ娘 プリティーダービー ZN6 TOYOTA86 '16(トヨタ)」はベースキットが2020年発売のキットを使用していることもあり、ストレスなく組み立てることができました。また、大判デカールな貼り付けは、三次曲面に対して平面のデカールを貼り付けるため、難易度は高いものでしたが完成した時の達成感は他のプラモデルでは代えがたいものがあります。また、パール色を左右で変えたことで見る角度により表情を変える塗装ができ、カスタムパーツによる改造でオリジナリティを表現できたと思います。

 また、今回作成した痛車シリーズはこれからもシリーズ展開が予定されており、さらに魅力あるキットが出てきます。筆者もこれから展開される痛車シリーズに注目し、再度チャレンジしてみたくなるキットでした。

今回使用した塗料一覧

ボディ

  • サーフェイサー:クアトロポルテ Tipo G. プライマーサーフェイサー [ グレータイプ ]
  • 下塗:クレオス Mr.カラー 8 シルバー
  • 上塗:ガイアノーツ Ex-ホワイト
  • パール:クレオス Mr.クリスタルカラー(パール塗料) トルマリングリーン
  • パール:クレオス Mr.クリスタルカラー(パール塗料) サファイアブルー
  • デカールコート:ガイアノーツ Ex-ホワイト
  • クリアコート:SHOW UP ホビークリアーセット
  • スミ入れ:タミヤ スミ入れ塗料 (ダークグレイ)
  • 部分塗装:タミヤ エナメル XF-1 フラットブラック

内装

  • 上塗:クレオス Mr.カラー 40 フィールドグレーⅠ
  • 上塗:ガイアノーツ Ex-ブラック
  • 上塗:ガイアノーツ Ex-フラットブラック
  • 上塗:クレオス Mr.カラー 92 セミグロスブラック
  • 上塗:ガイアノーツ ステンレスシルバー
  • 上塗:ガイアノーツ Ex-ゴールド
  • 上塗:ガイアノーツ クリアーブラック
  • 部分塗装:タミヤ エナメル XF-1 フラットブラック
  • 部分塗装:タミヤ エナメル X-11 クロムシルバー
  • 部分塗装:タミヤ エナメル X-7 レッド
  • 部分塗装:ペベオ 4アーティストマーカー シルバー
  • 部分塗装:ファレホ メカカラー レッド