特別企画

静岡ご当地カプセルトイ「プラモニュメント ミニチュアキーホルダー」ミニレビュー。現地の写真と合わせてその出来映えをチェックしてみた【#静岡ホビーショー】

【第63回 静岡ホビーショー】
会期
業者招待日:5月14・15日
小中高校生招待日:5月16日
一般公開日:5月17・18日
会場:ツインメッセ静岡(静岡市駿河区曲金3丁目1-10)
入場料:無料
※入場には事前登録が必要

 5月17日より一般公開日となる「第63回 静岡ホビーショー」の会場内で、ジェンコのカプセルトイ「プラモニュメント ミニチュアキーホルダー」が販売されている。模型メーカーの老舗が多数存在し、プラモデル全国シェア86%を誇り「模型の世界首都」を自称する静岡市内に設置された「プラモニュメント」をキーホルダータイプのミニチュアで造形したもので、この静岡ホビーショーで先行販売されている。

「プラモニュメント ミニチュアキーホルダー」。全4種類、価格は1回400円。正式な発売時期は今のところ未定

 ホビーショーの会場となるツインメッセ静岡の前にも存在し、フォトスポットとなっているこのプラモニュメント。毎年取材に訪れる筆者にもおなじみの存在であり、来場の記念として会場で回してきたので、モデルとなった現地のプラモニュメントとともに簡単なレビューをお届けしよう。

ホビーショーのハセガワ、アオシマ、静岡市プラモデル復興係、主催本部の各ブースに自販機を設置。一般公開日にももちろん販売される。両替は写真の静岡市プラモデル復興係のブースでお願いしよう
事前に告知されていたこともあり、業者招待日も回している来場者は多かった

 「プラモニュメント」は、“体感できるプラモデルのまち”を官民連携で組み立てていくことを目的とした静岡市による地方創世プロジェクト「静岡市プラモデル化計画」のシンボルとして、2025年3月現在静岡市内の13か所に建てられ、街のランドマークとなっている。

静岡市プラモデル復興係ブースに掲示されたプラモニュメントの地図。この地図が掲載されたパンフレットも配布されているので、会場の行き帰りに立ち寄るのもいいかも

 ジェンコがカプセルトイとして発売するのは全13か所のうち4か所のモニュメントだ。プラモニュメントを題材にしたグッズは、アクリルを素材としたものがいくつか発売されているものの、立体造形となったのは恐らく初めてのこと。商品をよく見てみると単なる形の再現だけでなく、実物にある文字やモールドもしっかり造形してあるのもポイントだ。

ラインナップの4種類。キーホルダータイプなのでバッグなどに付ければ結構目立つ。ボールチェーンを外して消しゴムなどで台座を作って立てて飾ってみるのも面白いかも
プラ製の立体造形なので、本当にニッパーでカットして組み立てたくなってしまう衝動にかられる

No.001 模型の世界首都プラモニュメント(JR静岡駅南口広場)

 「模型の世界首都」の玄関口となるJR静岡駅南口広場にあるプラモニュメント。「模型の世界首都静岡」の文字とともに静岡市の市章が入っている。人型の部分には足場があり、ここに立って撮影をすることでプラモのパーツの一つになった気分が味わえる。

モニュメントのカラーは青。写真には写っていないが、左隣には「BOXアートプラモニュメント」もある
静岡市章の色違いの部分はモールドがあるので、ワンポイント塗装をしてみるといいかも

No.003 模型の世界首都プラモニュメント(ツインメッセ静岡)

 模型ファンの間では静岡ホビーショーの会場として知られるツインメッセ静岡の前にあるプラモニュメント。形は静岡駅前のものとほぼ同じだが、静岡市章の部分がツインメッセのロゴになっている。会場でカプセルを入手した人は記念写真を撮っておこう。

モニュメントのカラーは赤。ホビーショーに来たことがある人は記念撮影をしたことがあるのでは?
実物同様、駅前のものと形ほぼは同じだが、ロゴの部分が異なり、左上のタグには市章がなく、ちゃんと別の金型で作っていることが分かる

No.004 郵便ポストプラモニュメント

 静岡市役所の静岡庁舎前にあるプラモニュメント。組み立てると本当にポストが作れそうなデザインで、実物はちゃんと郵便物を投函することができる。ミニチュアを梱包した郵便物をここに投函して送ってみるのもオツだ。

モニュメントのカラーは郵便ポストに合わせた赤。支柱や台座もあり、ちゃんとプラモデルの体を成している
形はそのままだが、未塗装でシールも付属しないため、見た目はちょっと寂しい。投函口だけでも塗装をしてみるとよさそうだ

No.005 公衆電話プラモニュメント

 JR静岡駅構内北口近くのコンコースにあるプラモニュメント。NTT西日本静岡支店が設置したもので、左右の2台はちゃんと公衆電話として使用できる。中央にあるのはパーツを表すダミーだが、プッシュボタンは押すことができる。

あまり使われることがなくなった公衆電話だが、プラモニュメントになると実に味わい深い。テレホンカードも使えるのだ
今回のラインナップで唯一シールが付属し、プッシュボタン周辺のデザインを表現している

 今回の企画についてジェンコの担当者に話を聞いてみると、担当者本人が静岡市出身だったことをきっかけにプラモニュメントを立体化する企画を立て、静岡市に打診をしたところ、許諾が下りて商品化に至ったそうだ。市側もこうした企画に対する理解は深く、「静岡市プラモデル化計画」の一環となりそうな内容であれば、無償でライセンス許諾をしているという。

 この「プラモニュメント ミニチュアキーホルダー」は一般発売も予定しているそうだが、詳細は未定。全国で発売するのか、もしくは「ご当地カプセルトイ」として静岡のみで販売するのかは現在検討中。詳細はジェンコの公式Xアカウントをチェックしてみよう。

街中に溶け込んだプラモニュメント。JR静岡駅周辺にも結構な数が存在しているので、静岡市に行くときは訪れてみよう

 また、静岡市プラモデル復興係のブースでは、「プラモニュメントSNS投稿キャンペーン」を実施中。プラモニュメントを撮影した写真と「#静岡市プラモデル化計画」のハッシュタグを付けてSNS投稿した画面を同ブースで見せることで、プラモデルやエコバッグ、特製のプラモニュメントプリント煎餅などが当たる抽選に参加できる。一般公開日にも行われるので、会場に行く人は入場前にプラモニュメントの写真を撮っておくといいかもしれない。