特別企画
ガンプラ日本大会「GBWC 13th」決勝戦レポート
今年のガンプラビルダー日本一3名が決定!早くも「ジークアクス」作品が入賞
2025年12月8日 12:01
- 【GUNPLA BUILDERS WORLD CUP 13th TOURNAMENT 日本大会決勝戦】
- 開催日:2025年12月7日
- 会場:ガンダムベース東京
BANDAI SPIRITSは12月7日、ガンプラの公式世界大会「GUNPLA BUILDERS WORLD CUP 13th TOURNAMENT」(GBWC)の日本大会決勝戦をガンダムベース東京にて開催した。
この日本大会は年齢別に「U-14(14歳以下)」、「U-20(20歳以下)」、「OVER-21(21歳以上)」のガンプラビルダーが、ガンプラを使って製作した作品をエントリーし、10月に2度の予選を実施。BANDAI SPIRITSホビーディビジョン審査員並びに模型雑誌編集部審査員の厳正な審査のもと、予選を勝ち抜いた各コース10人のファイナリストがこの日本大会決勝戦へと進出した。本稿ではその模様をお届けする。
AUDIENCE賞2025
10月24日から11月30日にかけて、一般ユーザーからのWEB投票により決定する「AUDIENCE賞」が各コースから1名ずつが選出された。
※以下、写真表記は全て[作品名/製作者(敬称略)/使用キット]
U-14コース
ここから各コースの入賞者も発表。チャンピオンに輝いたビルダーは、2026年2月7日にガンダムベース東京で開催される世界大会決勝戦への出場が決定する。
U-14コース第3位はshow君さんの「滝守」。そこかしこにアイデアがたくさん詰め込まれているが、作者のshow君さん自身本当はもっとやりたいことがあって、それを生かした次の作品が楽しみになる、今後の可能性を感じられる作品と評された。
U-14コース第2位はじゃぶちさんの「完全体~さらなる力~」。「GUNDAM THUNDERBOLT」版サイコ・ザクという非常に大きな機体をさらに作り込んでオリジナル以上に重武装化して、さらに台座とそこに置かれた追加装備も加え、タイトルの「さらなる力」が作品に表われているとの評価だ。
U-14コースチャンピオンはガンプラまな君さんの「ジャブローでは散らない!」。『ガンダム』ファンの誰もが知るシーンを独自にアレンジし、ジムがズゴックと互角の戦いをするインパクトのある作品で、パイロットが想像できるジムのカラーやカスタマイズされたズゴック、その後ろで戦闘の様子を眺めるガンダムなど、未知の世界観を知りたくなる深みも持ち合わせた作品と評価された。
U-20コース
U-20コース第3位はnanaさんの「MS搭乗員養成所」。制限のあるサイズの中でスケールの異なるキットを使い、遠近法によりサイズ内での複数のザクの活躍を表現しているところがポイントに。またリフト上のパイロットや教官など、訓練用ザクにマッチした情景を細かく作り込んでいる点も評価された。制作者のnanaさんは昨年U-14コースで3位に入賞し、今年新たなコースに進んで、再び入賞を果たした。
U-20コース第2位はアッキーさんの「Dominion JESTA」。その名の通り、ジェスタのキットを4機とザクIを使い、塗装やカスタマイズなど丁寧な仕上げを施している総合的な評価に加え、アッキーさんの「ジェスタが好きだ」という情熱が伝わってきたところに心を打たれたと審査員は語った。
U-20コースチャンピオンはうな10さんの「『向こう側』から残されたもの」。作者うな10さんが初めて手がけたジオラマとのことだが、要素が非常に絞られている中で、実物を見た審査員全員が、うな10さんが本作に込めた思いやメッセージ性が強く伝わってくる作品として評価された。この作品はAUDIENCE賞とのダブル受賞となった。
OVER-21コース
OVER-21コース第3位はDAISAKUさんの「KAKUREGA(隠れ家)」。コンパクトな作品だが、審査員は小さな中に全ての要素が凝縮されていると評する。塗装はあえて派手な色を使わず、電飾のLEDも派手に光らせず、隅々まで作者DAISAKUさんのこだわりが感じられた点が評価された。
OVER-21コース第2位はmorishさんの「NARRATIVE WAR」。審査員は作者コメント(GBWXC公式サイト参照)の「360度どこから見ても新しい発見がある」という点を引用し、ぱっと見の情報量の多さと、それが一つ一つ高い再現度で造形されていて、あらゆる方向からずっと見ていられる作品だと讃えた。
OVER-21コースチャンピオンとなったのはジンさんの「創造」。RX-78-2ガンダムの「ベストメカコレクション」から「メガサイズモデル」まで様々なキットを使用した構成力とともに、殻に見立てたベストメカコレクションのガンダムからRGのガンダムが生まれていたり、V作戦のマニュアルがあしらわれていたりと、ガンダムに関連する要所の構成が面白かったとの評。またエアブラシのように改造されたフルアーマーZZガンダムのハイパー・メガ・カノンを持った巨大な腕が添えられ、“プラモデルがプラモデルを作る”というこのGBWCにふさわしい作品に完成していたことが高く評価された。
各コースチャンピオンの作品と製作者コメント
決勝戦終了後、各コースのチャンピオンへのインタビューが行われたので、作品に対するコメントを抜粋してお届けする。これら3作品はガンダムベース東京に展示される予定なので、その見どころについても聞いた。
ガンプラまな君さん:「これまで4回ぐらい応募をして、初めてのトロフィーがゴールドだったのがとても嬉しいです」
シャア専用ズゴックに相対するジムは映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』のスレッガー機がイメージだそうで、スレッガーならばきっと互角に戦えると考えたのが作品のテーマだそう。製作期間は半年ほどで、ジムのパイロットがスレッガーだと一目で分かるように塗装に注力したとのこと。後ろから戦いの様子をこっそり覗いているガンダムにも注目。
うな10さん:「初めてのジオラマで、上手くできないところもたくさんあって、予選を突破できればいいと思っていたので、1位になれたのは本当に嬉しいです」
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』でゼクノヴァが起こった後のことをイメージした作品で、繋がった2つの世界での戦争で敗北する恐怖をテーマに据えている。倒れたザクは数年前に作ったもので、斬られた脚から見えるメカは、父親の自作PCの余ったリード線などを流用して作っていて、シールドの穴などダメージ部分は見てほしいポイントとのこと。うな10さんは今年受験生で、勉強の合間に数ヶ月をかけて軍警ザクとジオラマを作ったが、ジオラマは一度全て作り直したそうだ。
ジンさん:「数年ぶりにガンプラを作ったんですが、この大会もちょっとした興味で応募してみたら、まさか選んでいただけるとは思わなかったので、本当に嬉しいです。ありがとうございます」
RX-78-2ガンダムが歩んできた軌跡とガンプラの進化をかけ合わせ、自分の手で仕上げるプラモデルの楽しさを表現したこの作品。ジンさんはなんと学生時代以来十数年ぶりのガンプラ製作で、なんとなく作ろうと思った作品がいきなりチャンピオンになってしまい驚いたという。製作期間もわずか2ヶ月程度だったそう。こだわりのポイントはやはりエアブラシを持つ腕で、ジャンクパーツやスクラッチで作り上げたとのこと。ガンプラの中からガンプラが出てくる様子も見どころだ。
次回「GBWC」世界大会決勝は2月に開催予定
以上、「GUNPLA BUILDERS WORLD CUP 13th TOURNAMENT」日本大会決勝戦の模様をお伝えした。今回チャンピオンに輝いた3名が、2026年2月7日にガンダムベース東京で開催予定の世界大会決勝へと駒を進める。日本のガンプラビルダーの活躍に期待すると共に、世界中から集結するガンプラ作品の仕上がりに注目したい。
(C)創通・サンライズ





































































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