特別企画

アジア勢が上位を席巻!ガンプラ世界大会「GBWC 13th」決勝戦レポート

制作期間を考慮し次回大会は2027年スタートへ

【GUNPLA BUILDERS WORLD CUP 13th TOURNAMENT 世界大会決勝】
開催日:2月7日
会場:ガンダムベース東京

 BANDAI SPIRITSは2026年2月7日、世界一のガンプラビルダーを決定する公式世界大会「GUNPLA BUILDERS WORLD CUP 13th TOURNAMENT(GBWC)」世界大会決勝戦・表彰式を東京台場のガンダムベース東京にて開催した。

 第13回となる今回は、世界16の地域/エリアから「U-14(6歳以上14歳以下)」コース12作品、「U-20(15歳以上20歳以下)」コース16作品、「OVER-21(21歳以上)」コースから16作品がこの世界大会決勝へと進出。その中から各コースの上位3名が決定した。

ガンダムベース東京に集結した各エリアチャンピオンの作品群。それぞれは本稿の後半で紹介する

 決勝に進出した作品は、3名の審査員が工作・塗装・アイデアの3項目を10点満点で採点し、その合計得点で各コースの順位が決定した。

本大会審査員。左からHOBBY JAPAN編集長 木村学氏、モデルグラフィックス編集長 古屋智康氏、BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン 安永亮彦氏
世界各国から選ばれたファイナリスト42名(2名が欠席)
【【結果速報】GBWC ガンプラビルダーズワールドカップ13thトーナメント 世界大会決勝戦】

U-14コース

 U-14コース3位は、マレーシアエリア代表のAnderson選手の「Gundam in the Battlefield」。ガンタンク初期型対ガンダムエピオンという異色の対決は、ゲームのシーンを描いたようなイメージで上手くまとまっているとの評。その見どころは塗装で、全体に光と影を細かく描き込んでいるのがとても面白く、作っている本人も楽しかったのではないかと審査員は述べている。

【U-14コース 3位】
Gundam in the Battlefield/Anderson/合計得点64P(工作19P、塗装23P、アイデア22P)
※作品名/製作者/ポイント(敬称略、以下同)
マレーシアエリア代表、Anderson選手

 U-14コース2位は、日本エリア代表のガンプラまな君選手の「ジャブローでは散らない!」。ジャブローに現れたシャア専用ズゴックと対峙するのはスレッガーが搭乗したジム。その様子をRX-78-2ガンダムが後ろからこっそり覗いているという、強いストーリー性を感じられる設定が素晴らしく、塗装も工作も見事だと審査員。今後も作り続ければさらに上のクラスを目指せるとエールを贈った。

【U-14コース 2位】
ジャブローでは散らない!/ガンプラまな君/合計得点72P(工作25P、塗装24P、アイデア23P)
日本エリア代表、ガンプラまな君選手

 U-14コースのチャンピオンは、中国内地エリア代表ZHOU HAOXUAN選手の「FLY, SKYLARK Z GUNDAM!」。塗装に強いこだわりが見える作品で、機体の要所にはサイコフレームが見えていて、背中のファンネルまでそれをしっかり再現していて、造形面でも優れた作品との評価。モザイクで表現された台座のイラストも見どころだ。

【U-14コース チャンピオン】
FLY, SKYLARK Z GUNDAM!/ZHOU HAOXUAN/合計得点77P(工作26P、塗装27P、アイデア24P)
中国内地エリア代表、ZHOU HAOXUAN選手

U-20コース

 続くU-20コースの3位は香港特別行政区エリア代表yintsang0322選手の「重生」。MGとHGUCのゼータガンダムとジ・Oをそれぞれ使用し、背後にアニメのクライマックスシーンを影として置き、前ではパワーアップしたジ・Oがゼータガンダムに勝利している構図のストーリー性と、センスが光るジ・Oの改造が高く評価された。

【U-20コース 3位】
重生/yintsang0322/合計得点67P(工作22P、塗装22P、アイデア23P)
香港特別行政区エリア代表、yintsang0322選手

 U-20コース2位は、中国内地エリア代表ZHOU BOWEN選手の「DayBreak」。ヘイズルやギャプランのブースターの完成度に加えて、ベースと繋がるフィギュアヘッドのアイデアや色味にもセンスがあり、端から端まで隙のない作品で、優勝作品といっても遜色ないほどの内容だと高評価。ポイントはチャンピオンとわずか1点差だった。

【U-20コース 2位】
DayBreak/ZHOU BOWEN/合計得点73P(工作26P、塗装24P、アイデア23P)
中国内地エリア代表、ZHOU BOWEN選手

 U-20コースチャンピオンは台湾エリア代表haru選手の「KIRA KIRA」。「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」のラストシーンを描いているが、発売されていない1/100スケール相当のジークアクスをブリッツガンダムをベースにミキシングで制作したセンスと、ハイパー化したガンダムとの決戦を凝縮して再現した世界観の作り込みが優勝のポイントとなった。

【U-20コース チャンピオン】
KIRA KIRA/haru/合計得点74P(工作24P、塗装23P、アイデア27P)
台湾エリア代表、haru選手

OVER-21コース

 最後はOVER-21コース。3位はタイエリア代表Kittipong Pakdee選手の「RAMMASURA Myth of Thunder」。イメージは“神話とガンプラの融合”。評価のポイントは世界観のまとめ方がとても上手く、主役のMSもベースとなった機体(量産型ザク2)のモチーフに引っ張られずに作品に馴染ませている点。塗装の塗り分けもMS本体だけでなく背景の細かなところまで施されていることも評価された。

【OVER-21コース 3位】
RAMMASURA Myth of Thunder/Kittipong Pakdee/合計得点74P(工作23P、塗装26P、アイデア25P)
タイエリア代表、Kittipong Pakdee選手

 OVER-21コース2位は、日本エリア代表ジン選手の「創造」。様々なRX-78-2ガンダムのキットを使ったクリエイティビティあふれる作品はBANDAI SPIRITSに向けたメッセージを体現しているようだと審査員。パーツをミキシングしてエアブラシとそれを持つ手を表現したダイナミックな構図も技術があるからこそ実現したもので、これからも精進して次回の優勝を目指してほしいと続けている。

【OVER-21コース 2位】
creation(創造)/JIN(ジン)/合計得点76P(工作23P、塗装25P、アイデア28P)
日本エリア代表、ジン選手

 そしてOVER-21コースチャンピオンは、中国内地エリア代表代表MENG YU選手の「Another V」に決定。ジークアクスと要塞戦車という異色の組み合わせで、大胆さと繊細さがバランスよく作品にちりばめられた高い工作技術を感じられる作品との評。戦車のハッチらしき部分が片方だけ開いていて、そこからジークアクスが出てきたと想像できるストーリー性など、トータルの完成度も高評価に繋がった。

【OVER-21コース チャンピオン】
Another V/MENG YU/合計得点77P(工作27P、塗装25P、アイデア25P)
中国内地エリア代表代表、MENG YU選手

 BANDAI SPIRITS ホビーディビジョンの安永亮彦氏は大会の最後に、次回「GBWC 14th」は開催時期を約1年開けての2027年に開催することを明らかにした。十分な制作期間を設けることに加えて、各コースのレギュレーションの見直しを行いたいというのがその理由で、詳細は後日発表になるとのこと。次回は新生GBWCとして新たなクリエイティブが生まれることとなりそうだ。

全ファイナリスト作品 フォトギャラリー

 最後に各コースチャンピオンの作品と、この決勝戦に挑んだ各エリアのファイナリスト作品を紹介しよう。

【U-14コース チャンピオン「FLY, SKYLARK Z GUNDAM!」】
【U-20コース チャンピオン「KIRA KIRA」】
【OVER-21コース チャンピオン「Another V」】
【U-14コース ファイナリスト作品】
オーストラリア/Groovy Duel/Jayden Field
※エリア/作品名/製作者(敬称略、以下同)
香港特別行政区/HARO美杜莎大戰元祖高達rx78/Chan So Yin Egg Egg Gundam World
インドネシア/The Demon of Tekkadan/Leon
フィリピン/Sky Blossom vs Rose Nova/Pancake
シンガポール/Final Blow: Hand of Doom/JettFilmzs
韓国/Akatsuki no Kuruma/PARK BOCHAN
台湾/我預判了你的預判/jeremy
タイ/war of elemental ninja/rachata
ベトナム/Landing/Saley
【U-20コース ファイナリスト作品】
オーストラリア/Rain of Explosives/Cody Fan
カナダ/The Lost Throne/Matthew Leung
ヨーロッパ&中東/Char's escape plan/Ink-us
インドネシア/PHONEX SUN/SA HEROES GUNPLA
日本/「向こう側」から残されたもの/うな10
マレーシア/Veteran's ambush/Richard.Li zi qiu
フィリピン/ADVENT OF JUSTICE/Hayameru
シンガポール/MYTS : Project A-Z Gundam/Shermaine
韓国/instant/NAM JAEMIN
タイ/Gelgoog Apex Full Psycho (Dominance Master)/Shigeshajo
イギリス/How Many More?/Comi
アメリカ/A New Power/Harrison Kim(決勝戦欠席のため画像は公式より引用)
ベトナム/Dark Warrior/Lian
【OVER-21コース ファイナリスト作品】
オーストラリア/The Winds of the King/Tears of Elin
カナダ/Shattered Frontline/LittleRice
ヨーロッパ&中東/Rescue mission… where is the pilot?/ANGELORIVERA
香港特別行政区/儡夢/RyanGunpla
インドネシア/The Shape of Dream/Ryne Bunn
マレーシア/In this shattered world, I found you/Issac leow
フィリピン/Shinobido/Kim Genovea
シンガポール/Breakthrough/Ying Shiang Lim
韓国/SUPER GUNDAM│RX-178+FXA-05D/LEE HYUNSOO
台湾/整裝/施捷文
イギリス/Heir of Zeon/Ziara Patryk
アメリカ/Death Fight/Builderpan
ベトナム/Ultimate Vidar/Glory