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3世代の国内ガンプラビルダーの頂上作品がここに決定!「GBWC 11th TOURNAMENT日本大会 決勝戦」レポート
2023年11月20日 15:11
- 【GUNPLA BUILDERS WORLD CUP 11th TOURNAMENT日本大会 決勝戦】
- 11月18日開催
- 会場:ガンダムベース東京
BANDAI SPIRITSは11月18日、ガンプラビルダーの世界一を決める「GUNPLA BUILDERS WORLD CUP 11th TOURNAMENT」の日本大会決勝戦・表彰式をガンダムベース東京にて開催した。
今年5月より世界16エリア/地域で行われる大会にて選ばれた代表が、12月16日にガンダムベース東京にて開催予定の世界大会決勝戦に出場し、ガンプラ世界一が決定する「GUNPLA BUILDERS WORLD CUP 11th TOURNAMENT」。
この日本大会決勝戦では、5月18日より行われた予選を勝ち抜いた「U-14」(14歳以下)、「U-20」(15歳以上20歳以下)、「OVER-21」(21歳以上)の各コースの代表10作品(計30作品)が決勝戦へと進出。一般のWeb投票による「AUDIENCE賞」と、BANDAI SPIRITS審査員の審査による各コースの上位3名が決定した。決勝に進出したファイナリストの撮り下ろし画像は以下の記事に掲載しているのでご覧いただきたい。
事前に行われたGBWC公式サイトでのWeb投票による「AUDIENCE賞」は以下の作品に決定。うち2作品は対象コースの優勝作にも輝いている。
ここからは各コースの入賞者の発表。審査員はBANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部の清宮僚太氏、狩野義弘氏、西澤純一氏の3名で、作品の入賞理由を個別に解説した。
U-14コース3位は、ゆわっしーさんの「『決着』」。搭乗者のイザークとディアッカのことを意識した演出込みで作品を作り上げ、機体がそれぞれ乗っているキャラクターの色を考えて塗装さられていることが評価ポイントとなった。
U-14コース3位は、キノピーさんの「ジャブローの狩人」。ジャブローとスナイパーという、ガンダム好きな人が大好物なシチュエーションを上手く50×50のスペースに上手く入れ込んで、スナイパーライフルに工作を集中して見せ所を作っていたところだ高評価となった。
U-14コースのチャンピオンは、小島柚紀さんの「カミーユ 宇宙へ・・・」。「機動戦士Zガンダム」20話のシーンを再現していているが、構図はそのままというわけではなく、カミーユとフォウの心のありようやその繋がりを形にした作品というところに審査員が心を打たれたそう。さらにガンダムMk-IIはRG、サイコガンダムはHGを使っていて、作品に高さやオブジェクトのメリハリが生まれ、サイコガンダムにダメージ表現を与えることで、全体の密度感が統一されて、見応えのある作品になったとの評だ。
U-20コース第3位は、GARAPAGOSさんの「逆光-革命の旗揚げ-」。審査員の西澤氏いわく「作品から“ここ見てくれ”という声が聞こえた」とのことで、作品のアピールポイントでもあった全体のバランスが整っていたのが高評価で、レイアウトや塗装など見る人の気持ちを考えて作られていたのが入選のポイントとなった。
U-20コース第2位は、彦夏さんの「最強と最恐」。Hi-νガンダムとプロヴィデンスガンダムの“一番強い”と“一番怖い”MSを融合した作品で、ユニバーサルセンチュリーとコズミック・イラという、ガンダムやガンプラの歴史を単体のMSにまとめ、古参ファンも納得できるほど丁寧な仕上げをしていることが評価された。
U-20コースのチャンピオンは、koseiさんの「Valiant」。こちらはAUDIENCE賞にも選ばれた作品だ。写真の段階からインパクトがあり、あえて機体の正面を見せない構図にした勇気を讃えつつも、計算された構図は見る人に対して強い意志が感じられ、それを支える緻密な構成力で、実物大の写真を見ているのではないかという気にさせると審査員。さらに実物はいろんな角度からのぞき込みたくなる衝動にかられ、最後は小さくなって中に入りたくなってしまうパワーがある作品だったと述べた。
OVER-21コース第3位は、Riritoさんの「Re:taliate」。全般において本当に丁寧な仕事が施され、審査員が隙を見つけることができなかったという作品。変形や換装のギミックも入っていて、「どこをどうなったらこうなるんだろう!?」というパーツの使い方の巧さが感じられたと審査員。
OVER-21コース第2位は、ハス寝るさんの「女王の試練」。モチーフはガンダムエアリアルで、その登場作品の「水星の魔女」から受けたと予想できるインスピレーションで、「魔女」という方向性に上手くチューニングしていると狩野氏。魔女のイメージを持たせつつ、メカニカルな要素も盛り込まれていて、スカートの中に作り込まれたメカを片方だけ見せるようなポーズを取らせて、見ていて楽しい作品になっていると評価した。
OVER-21コースのチャンピオンは、morish/もりっシュさんの「RIGGING 艤装」。こちらもAUDIENCE賞とのダブル受賞となった。スタークジェガンは、morish/もりっシュさんが好きなMSで、それを最も格好いいと思う形で表現。それを裏付けるバックボーンとして背景を作り込んでいる。人やオブジェクトを配置することで、自分が好きな格好いい機体がこうやって作られているという流れが見えることに引き込まれたと審査員。作り込まれた内容の中で、見てほしい部分に電飾を使ったり、ハッチを開けたりして、見る人の視線を誘導する構成も巧みで、トータル的に映像作品を見ているような気持ちになる作品だと評価した。
最後に各コース優勝者作品の写真と、作品に関するコメントをお届けする。
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