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【年始特集】2023年注目のヒーロー・メカ関連商品を紹介! 待望のフィギュア化や驚愕ギミックを備えた玩具が今年も発売

 2022年が過ぎ、2023年新年を迎えました。

 昨年はHOBBY Watchでは各ライターによる年末企画が掲載された。2022年に発売されたオススメ商品から年末に合った商品などバラエティ豊かなラインナップとなっている。

 そして、2022年では今年発売のホビー情報も数多く公開された。アニバーサリーを迎えたコンテンツの新商品から驚愕の商品まで様々なアイテム情報が公開されてきた。2022年では「シン・ウルトラマン」や「ウルトラマンデッカー」といったウルトラマンが盛り上がりを見せ、放送25周年を迎えた「ウルトラマンダイナ」が待望の真骨頂で立体化と話題が尽きない。また、今年は「シン・仮面ライダー」も公開を予定し、ハイターゲット向けの特撮作品も展開される。

 筆者としてはタカラトミーの「ゾイド」シリーズが40周年を迎え、今年は本格的な商品展開がされる。さらに、巨大、変形、合体のロボットの浪漫と醍醐味を持った完成品フィギュアが登場と、ロボット玩具の神髄を詰め込んだものや最新技術でよみがえる往年の名作など2023年も期待の商品が発売される。

 また、今年は「仮面ライダー555」が放送20周年、「装甲騎兵ボトムズ」が放送40周年など記念すべき年だ。「装甲騎兵ボトムズ」は昨年開催された「TAMASHII NATION 2022」にてHI-METAL Rシリーズの参考展示がされるなど期待感が高まる。そして、昨年から引き続き放送されている「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」や「仮面ライダーギーツ」、「ウルトラマンデッカ―」と特撮作品が大きな盛り上がりを見せ、素早い商品展開もあり今年も目が離せない。

 一方でロボットを主役に据えた作品が減少している。2023年は新たなロボット作品が台頭し、新たなデザイン性やそれを活かした立体物が出ることを筆者は期待したい。

 本稿では、「年始特集」と題して数多くある2023年の商品から筆者が注目するヒーロー・メカ関連商品を厳選して紹介していく。

RIOBOT 鉄のラインバレル ラインバレル

4月 発売予定
価格:39,600円(税込)

 千値練より4月に発売を予定しているアクションフィギュア「RIOBOT 鉄のラインバレル ラインバレル」。清水栄一氏×下口智裕氏の漫画「鉄のラインバレル」の主役機「ラインバレル」が「RIOBOT」シリーズで立体化される。

 これまでアクションフィギュア、プラモデル化もされてきた「ラインバレル」だが、ロボットアクションフィギュアを数多く手がけてきた千値練の「RIOBOT」シリーズに登場するとあって、筆者にとって期待値の高い商品だ。

 エッジの効いたデザインや両腕の鞘に収まった太刀、そしてテールスタビライザーの武装が再現されている。また、肩アーマーの展開ギミックと差し替えによって「オーバードライブ」形態の再現できる。そして、各部のダイキャストを使用した重量感や付属デカールによるマーキングの再現などロボットフィギュアの王道を行く仕様となっている。

 また、商品ページで掲載されている各画像からもアクションの幅広さが伺える。手にしたときの重量感や質感、どんなアクションができるのか、楽しみな商品だ。

ダイアクロン DA-95 ロボットベース:陸上機動戦艦<グランドダイオン>

2月下旬 発売予定
価格:63,800円(税込)

 タカラトミーより展開されているSF玩具シリーズ「ダイアクロン」から超巨大アイテム「ダイアクロン DA-95 ロボットベース:陸上機動戦艦<グランドダイオン>」が2月下旬に発売となる。

 「ダイアクロン」は小さな可動フィギュア「ダイアクロン隊員」が様々なメカやロボットに登場でき、さらに合体・変形ギミックも搭載したシリーズ。そして、今回の「グランドダイオン」は、シリーズの中でも魅力的な“基地遊び”を中心としたアイテムとなる。

 これまでにも移動基地のアイテムが登場してきたが、「グランドダイオン」はその比では大きさを誇っている。さらに、艦載機の発進、大型ミサイルの発射、メインブリッジの作りこみと作りこまれたギミックと世界観への没入感がさらに深まる。

 そして、「グランドダイオン」にも変形ギミックが備わっており、人型の下半身のような「二脚型重機動マシンモード」となる。特設PVでも「ロボットベースモードに移行する」というセリフもあり、今後の展開からワクワク感が止まらないアイテムとなっている。

【ダイアクロン:ロボットベース:陸上機動戦艦<グランドダイオン>作戦演習!】
【ダイアクロン:DA-95 ロボットベース:陸上機動戦艦<グランドダイオン> 商品動画大公開!】

ゾイド AZ-01 ブレードライガー

2023年4月29日 発売予定
価格:11,000円(税込)

 タカラトミーから4月29日に発売予定の「ゾイド AZ-01 ブレードライガー」。1983年より展開されている玩具シリーズで、プラモデルの組み立て要素に動力装置を備えた駆動ギミックで唯一無二の世界観とデザイン性で多くのファンを魅了している。

 そして、40年周年を記念して「ブレードライガー」が再び立体化される。ゾイドシリーズ第2期といえる1999年に始動したTVアニメ「ゾイド -ZOIDS-」の2代目主役機としてその名を轟かせた。洗練されたデザインと胴体に備えたレーザーブレードの展開やTVアニメの3Dアニメーションで表現された躍動感溢れる動きに筆者も釘付けになった。

 当時も「ブレードライガー」はキット化されたが、残念ながら筆者は手に入れることができなかった。そこに、本商品の発売決定は青天の霹靂のごとき朗報であった。コトブキヤのHMMシリーズやグッドスマイルカンパニーのHAGANE WORKSシリーズと精密さと可動域を備えたアクションフィギュアが出ていたが、タカラトミーの“動くゾイド”はまさに原点回帰といえる商品だ。

 それも新解釈を盛り込んだ造形とギミックを備えつつ、かつてゾイドを組み立てた諸兄のノスタルジックに誘う組み立て式というのは実に心憎い。同時にホビーとしてのゾイドの原点に触れるにも期待できる商品ではないだろうか。

THE合体 HAGANE WORKS ダンクーガ

5月 発売予定
価格:58,000円 (税込)

 グッドスマイルカンパニーが展開する合体変形シリーズ「THE 合体」に「超獣機神ダンクーガ」が登場する。「ダンクーガ」といえば、イーグルファイター、ランドライガー、ランドクーガー、ビックモスの4機の獣戦機が変形・合体することで完成する巨大ロボットだ。

 また、各獣戦機は兵器形態のノーマルモード、獣形態のアグレッシブモード、人型のヒューマノイドモードも再現され、それぞれのプロポーションや可動も気になる商品となっている。そのうえでダンクーガへの合体状態の可動や造形にも注目が集まる。

 合金パーツの使用、各武装の再現などこだわりを感じさるアイテムとなっており、筆者としても目が離せない合体フィギュアとなっている。合体・変形が複雑になればなるほど、合体時の強度や分離状態のプロポーションが犠牲になることもしばしばある。何十年と続く合体・変形玩具の命題といえる部分だが、着実に合体・変形ジャンルは進化を続けている。

 それは造形アレンジであったり、新機軸の可動、材質の改良と技術の粋を集めたアイテムが発売されている。今回のダンクーガもイメージCGではあるものの、各獣戦機のデザインやダンクーガのプロポーションのバランスが取れている。ホビー技術の最先端が垣間見える商品になるのではないか、と筆者は機体を膨らませている。

S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウルトラマンダイナ フラッシュタイプ

4月 発売予定
価格:8,250円(税込)

 BANDAI SPIRITSコレクターズ事業部のフィギュアブランド「S.H.Figuarts(真骨彫製法)」シリーズに平成ウルトラマン第2作目「ウルトラマンダイナ」がついに立体化。平成ウルトラマン第1作「ウルトラマンティガ」が25周年を記念して立体化され、2022年に25周年を迎えた「ウルトラマンダイナ」も仲間入りを果たした。

 筆者の中でも「ウルトラマンダイナ」は思い入れの強い作品であり、満願成就の商品化であった。基本のスタイルである「ウルトラマンダイナ フラッシュタイプ」の彩色やスタイルが再現され、ソルジェント光線やサムズアップ手首と劇中の再現も可能となっている。

 そして、なんといっても「S.H.Figuarts(真骨彫製法)」シリーズで「ウルトラマンティガ」と「ウルトラマンダイナ」が並ぶ姿を早く見たい。映画「ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち」の共演が、今度はフィギュアでもできる期待感とヒーローが揃う特別感が手のひらでよみがえる。

 2023年も期待のフィギュアが続々発売となる。本稿だけもでヒーロー、ロボット、メカと多彩なジャンルから立体化されている。

 驚愕のアイテムやファンが待ち望んだアイテム、リファインされたアイテムなど今年もホビー業界の盛り上がりも感じられる。

 目覚ましいホビー技術進化とそれによって生まれるワクワクと感動をお届けしていきたいと思う。