特集

【年末特集】待望の立体化からリニューアル化した人気商品が登場した2022年アクションフィギュア総括!

驚異の意匠、サウンド演出、工夫で光る新たな一面

 2022年も残りわずか。今年も数多くの完成品フィギュア、プラモデル、食玩、カプセルトイなど数多くのホビーが発売されてきた。

 そこで、HOBBY Watchでは「年末特集」と題して、ライターが選ぶぜひ手に取って遊んでほしいオススメアイテムを厳選して紹介している。

 本稿ではロボット、ヒーローのアクションフィギュアについて触れていく。

 今年も数多くの商品が展開され、初の立体化や新機構を備えたアクションフィギュアが発売された。その中でも筆者が衝撃的だったのが「METAMOR-FORCE “BARI”ATION 超重神グラヴィオンZwei アルティメットグラヴィオン」だ。「METAMOR-FORCE “BARI”ATION」シリーズとして「超重神グラヴィオン」のアイテムが展開されてきたが、まさか「アルティメットグラヴィオン」が単体で発売されるとは予想外の出来事であった。本編でもわずかな時間しか登場していないロボットだけにこの立体化は驚愕と歓喜の出来事であった。

 「機動戦士ガンダム」シリーズや「超時空要塞マクロス」シリーズと比べると知名度は低いかもしれないが、ロボット作品ファンなら知っている名作、傑作の機体が徐々に立体化の機会に恵まれてきていると感じた年といえる。そして、食玩フィギュア、特にバンダイキャンディ事業部ではブランド強化が実施され、以前に出たアイテムが新フォーマットで発売する2週目商品も発売されている。その技術的進化と新たに立体化されるものなど期待感あるラインナップが展開された。

 今回、筆者が選ぶ3商品をピックアップしている。触れて飾って楽しむのはもちろん、ポーズを付けたり、一工夫加えてみたり、購入の参考などにしていただければ幸いだ。

METAMOR-FORCE “BARI”ATION 超重神グラヴィオンZwei アルティメットグラヴィオン

10月15日頃 発売
価格:55,000円(税込)

 千値練から発売されたアクションフィギュア「METAMOR-FORCE “BARI”ATION 超重神グラヴィオンZwei アルティメットグラヴィオン」は、圧巻のビジュアルを全高約260mmで再現したアイテムとなっている。

 「アルティメットグラヴィオン」はアニメ「超重神グラヴィオンZwei」の最終回限定の「ソルグラヴィオン」と「ゴッドΣグラヴィオン」が合神(合体)した究極の姿で、短い時間ながら壮絶なインパクトを残した。また、筆者の中ではプレイステーション 2用ソフト「スーパーロボット大戦Z」に参戦した際の合体技として登場したのも印象深い。

 立体化を待ち望んでいただけに、ロボットアクションフィギュアを数多く手がけた千値練から満を持して発売され感無量であった。造形はもちろんのこと、巨大な腕を、足をダイナミックに動かせるのは実に感動的だ。仕様でも全高約260mmとあり、だいたいの大きさを想像するが、筆者は実物を手にして数字では測りしえないと実感した。

 そして、本商品に付属した「超重弾劾剣」は巨大ロボットの浪漫と情熱が詰まっており、アルティメットグラヴィオンと合わせた時のインパクトはなかなか味わえない。「超重弾劾剣」は手のひらに収まりきらない大きさで、それを振るう姿はロボットフィギュアにしか表現できないものだろう。

 そして、その可動も申し分なく、様々なポーズを取れることに感動した。劇中では見れなかった姿をアクションフィギュアという形で見れた喜びはもちろんある。

 同時に筆者は「これが一つのロボットフィギュアの理想像ではないか」とも思った。巨大でカッコイイ、そして動く。巨大ロボットの憧憬を見事に表現している。

超合金魂 GX-75SP マジンカイザー 20th Anniversary Ver.

5月21日 発売
価格:27,500円(税込)

 BANDAI SPIRITSコレクターズ事業部のハイターゲット向けフィギュアブランド「超合金魂」シリーズより再び登場した「マジンカイザー」。「マジンカイザー」アニメ化20周年を記念した本商品はボディ各部がメッキカラーとなっており、新規造形のスペシャル台座にはサウンドギミックが搭載されている。

 2017年に「超合金魂」20周年で「超合金魂 GX-75 マジンカイザー」が登場し、そして、アニメ20周年のタイミングでパワーアップした「マジンカイザー」の登場となった。

 「マジンガーZ」、「グレートマジンガー」を超える究極の「マジンガー」として登場した「マジンカイザー」は、デザインはもちろん多彩な必殺技で機械獣を圧倒する姿に魅了された。全高約約200mmの神にも悪魔にもなるその偉大なる勇姿にも心を奪われた。

 そして、本商品はボディがメッキカラーとなっており、超合金にふさわしい輝きと存在感を放つ。また、ダイキャストが使用され、手に持った時の重量感も素晴らしい。そして、パイルダーオン、ギガントミサイル、ターボスマッシャーパンチやカイザースクランダー、カイザーブレードと劇中の武器を再現できるのも嬉しい。

 何よりも前回の立体化からさらに巨大になったファイナルカイザーブレードと台座のサウンドギミックが織りなす、OVA「マジンカイザー」を見た人なら熱くなれる組み合わせだ。

 なぜならば、OVA「マジンカイザー」の最後、マジンカイザーの前に立ちふさがる地獄王ゴードンとのロボットアニメ史上で最高峰の一騎打ちを彷彿とさせるからだ。胸のエンブレムから巨大なファイナルカイザーブレードを取り出し、強大な力で振り回すダイナミックさが表現できる。

 そして、台座からは劇中で最高の盛り上がりを彩る水木一郎さんが歌う「マジンカイザーのテーマ」が流れ、テンションが一気に上がる。飾っているのはもったいないとばかりに、サウンドを聞きながらブンドドをしたくなること間違いなし。水木一郎さんの力強い歌声とマジンカイザーの勇ましさは永久不滅だと筆者は強く感じた。

 ハイターゲット向けアイテムだが、男の子玩具の神髄ともいえるデカイ、光る、鳴るの三拍子が揃い童心が呼び起こされるアイテムとなっている。

SO-DO CHRONICLE 仮面ライダー555

12月12日 発売
価格:649円(税込)

 バンダイキャンディ事業部から展開されている仮面ライダーの食玩フィギュア「SO-DO CHRONICLE」シリーズに「仮面ライダー555」が12月に登場した。「仮面ライダー555」は以前にも2018年12月に食玩「SHODO-X」シリーズで登場したが、今回4年の時を経て再び食玩フィギュアで立体化された。

 手のひらサイズの小さなスケールで、ボディとアーマーの2種類を組み合わせることで完成する。今弾では主人公・乾巧をはじめとした多くのキャラクターが変身した「仮面ライダーファイズ」と草加雅人をはじめとしたキャラクターが変身した「仮面ライダーカイザ」、そして「仮面ライダーファイズ」の強化フォーム「仮面ライダーファイズ アクセルフォーム」の3体が登場する。

 その他に「仮面ライダーファイズ」と「仮面ライダーカイザ」のオプションパーツがそれぞれラインナップし、必殺技「クリムゾンスマッシュ」や「ゴルドスマッシュ」を再現するエフェクトパーツやファイズエッジ、ファイズアクセルなどの武器やデバイスがラインナップしている。

 手足の可動が広く、様々なアクションが楽しめ、豊富なオプションパーツで劇中の様々なシーンを再現することができる。彩色済みパーツとシールによって細かい色分けも再現され、リーズナブルに「仮面ライダー555」の世界を楽しめるのも魅力的だ。

仮面ライダーファイズ
仮面ライダーカイザ
仮面ライダーファイズ アクセルフォーム

 そして、劇中では変身時や夜間での戦いで光る目元と体に走るライン「フォトンブラッド」が印象的だ。「仮面ライダーファイズ」は赤色、「仮面ライダーカイザ」なら黄色のラインが全身に走り、未来感あるデザインを象徴し、暗闇で光る様子は特別感が演出されている。

 それを再現するため、「フォトンブラッド」のラインと目元を蛍光塗料で筆塗り。「仮面ライダーファイズ」はライン部分をGISクレオスの「Mr.COLOR 蛍光レッド」と「Mr.COLOR クリアーレッド」を少し混ぜたものを使用し、目元は「Mr.COLOR 蛍光イエロー」で筆塗りした。

 「仮面ライダーカイザ」はラインを「Mr.COLOR 蛍光イエロー」と「「Mr.COLOR 蛍光オレンジ」を少し混ぜたものを使用し、目元はガイアノーツの「蛍光ブルー」を下地にし、その上から「クリアーパープル」を重ねている。筆塗りは薄く、2~3回に分けて重ね塗りを行なった。

 また、手首はベルト部分など一部ラインと重なるシールはデザインナイフでその部分を切り分けて貼り付けた

 細かい作業を要求されるが、プラモデル感覚で手を加えやすくアレンジを楽しむこともできる。

 そして、ブラックライトを当てることで劇中のような「フォトンブラッド」の発光が再現でき、食玩とは思えない臨場感あるディスプレイができ、シチュエーションの幅も広がりを見せる。

蛍光塗料を塗った状態。通常のライトでは発光はしない
ブラックライトのみ当てると蛍光塗料を塗った部分が光り、劇中に近い印象に

 2022年も魅力的な商品が数多く発売された。

 本稿ではロボット、ヒーローのアクションフィギュア関連商品を紹介してきたが、ハイエンドからリーズナブルな商品まで作品の魅力を引き出す工夫が盛り込まれている。

 可動やディテールの密度やギミックの作りこみの進化は留まることを知らず、新たな発見と魅力を提供してくれる。また、作品放送当時では立体化が難しかったものが商品化されるのは毎年ワクワクする。そして、サウンドによる演出は作品への没入感を高め、ブンドド遊びの脳内保管がより鮮明となる。

 食玩フィギュアも年々そのディテールと可動が進化し、手に取りやすく、集めやすいという魅力で数多くの作品キャラクターを拾い上げてくれている。また、ユーザーがひと手間加えて遊べる奥深さもある。

 2023年の新作アクションフィギュアにも期待したい。