特集

夏こそガスブロ! 2024年オススメガスブロ5選【夏休み特集】

【おすすめガスガン5選】

BATON:「GLOCK G17 Gen5 MOS CO2GBB」

KRYTAC:「Maxim 9 CO2」

KSC:「U.S.9mm M9」

東京マルイ:
「サイガ-12 SBS」
「千束の銃」

 動作・初速・弾道・飛距離のすべてが最高潮となる夏のガスブローバックガン。ブローバックによるまさに“撃っている感覚”をもっとも楽しめる今がまさにベストシーズンだ。

 今回は、2024年に発売されたばかりの最新ガスブロから、個人的にオススメしたい5丁を紹介していく。本稿ではフロンガスだけでなく、CO2を利用したガスガンも、ラインナップしている。夏サバゲーの参考にしていただければ嬉しい。


BATON「GLOCK G17 Gen5 MOS CO2GBB」

GLOCKトイガンの日本正規ライセンス品「GLOCK G17 Gen5 MOS CO2GBB」。価格は36,080円

 まず最初に紹介するのはBATONの「GLOCK G17 Gen5 MOS CO2GBB」だ。ミリタリー好きで知らない人はいないであろう、シンプルで洗練されたポリマーフレームが有名なGLOCK G17の最新版であるGeneration.5をモデルアップしたCO2ガスガンである。価格は36,080円。

 「GLOCK G17 Gen5 MOS CO2GBB」は、GLOCKトイガンの日本正規ライセンスを取得することで、今まで以上にリアルな外観と刻印をGLOCK監修により再現している。特にGLOCKの特徴的なデザインである、スライドカットやグリップパターン等は特筆に値する。一見の価値ありだ。

 最大の特徴は、ダットサイトをスライドに直接装着できる「MOS(モジュラー・オプティック・システム)」を搭載していること。Docterピッチ、Trijiconピッチ、C-Moreピッチ、Leupoldピッチと4種類のMOSプレートが付属しており、各社ダットサイトに対応している事もお勧めできるポイントだ。なお、装着するダットサイトはCO2ガスガンならではの激しいブローバックに耐えられる、実銃対応の耐衝撃性があるものが推奨されている。

 「BG-17 CO2GBB」を持っている人は気になるであろう変更点も見ていく。変更点は、ロゴ刻印やライセンス表記追加だけでなく、アウターバレルのチャンバー部上面厚み増0.1mmやリコイルスプリングコネクター厚み増・強度UP等、内部構造にも様々な改良が入っており、その数は19カ所にも及ぶ。日本正規ライセンスを取得による外観のリアルさアップだけではなく、内部構造のさらなる改良でさらに使いやすくブラッシュアップされている点は見逃せない。

【【GLOCK正規ライセンスCO2ガスガン】G17 Gen5 MOS CO2GBB [ BATON ]】

 なお、「GLOCK G17 Gen5 MOS CO2GBB」は、経済産業省認可の製造組合『JASG 日本エアースポーツガン振興協同組合』から認定を受けたCO2ガスガンだ。改正銃刀法で定める0.98ジュール以下に適合しており、製品安全検査に合格した製品となっている。これからCO2ガスガンに手を出そうとしている人にも安心してお勧めできる一丁となっている。


KSC「U.S.9mmM9(CO2) ヘヴィウェイト」

ヘヴィウェイト×システムゼロの衝撃「KSC U.S.9mmM9(CO2) ヘヴィウェイト」。価格は40,700円

 KSCの「U.S.9mmM9(CO2) ヘヴィウェイト」は、人気を博しているKSC CO2ガスブローバックシリーズの第2弾だ。そのこだわり抜かれたモデリングは、根強い人気を誇るミリタリーピストルである「M9」の特徴的なフォルムを十分に感じることができ、とても満足のいく仕上がりとなっている。価格は40,700円。

 全長216mmに重量970gという重厚なヘヴィウェイト樹脂からなる本体は、手に持った時にズシリと存在感を主張するので所有欲を満たすのに一役買っている。ただ、ヘヴィウェイト製品は重量を増すために金属粉を混入させており、質感が均一でなく部分的なムラが生じる点は、気になる人にとっては注意が必要だ。

 また、「U.S.9mmM9(CO2) ヘヴィウェイト」には、KSCのCO2ガスブローバックシリーズ第1弾「MK23」でも好評だったオールシーズン楽しめる「システムゼロ」を搭載している。これは外気温の影響を大幅に抑えたパワーユニットで、重厚なヘヴィウェイト樹脂とシステムゼロのコンビが生み出すリコイルショックは一度撃つとクセになる感覚を味わえる。本製品をオススメする一番のポイントだ。

 本体のディテールへの徹底したこだわりも、オススメポイントのひとつ。セフティレバーの回転と連動してダミーのファイアリングピンが格納されるメカニズムや、スムーズな排莢の為に斜めに抉られたエジェクションポートなど、見ても触っても楽しめるこだわりを数多く施されている。まさしく「『M9』の決定版」といえる製品となっている。


KRYTAC「SilencerCo Maxim 9 CO2」

KRYTAC初となるガスブローバックハンドガン「KRYTAC SilencerCo Maxim 9 CO2」。価格は41,800円

 KRYTACが開発した「KRYTAC SilencerCo Maxim 9 CO2」は、その奇抜で近未来的なフォルムにマッシヴなデザインが魅力的なエアガンだ。SilencerCoの公式ライセンスを取得したCO2ガスブローバックガンであり、JASGの認定を受けた日本仕様モデルがLayLaxより発売された。価格は41,800円。

 銃器サプレッサーメーカーであるSilencerCoが手掛けたサプレッサー一体型ハンドガン「Maxim 9」を、KRISS VECTORなどで有名な実銃メーカーKRISSのエアソフト部門であるKRYTACが初めて展開するガスブローバックハンドガンとして製品化したのが「KRYTAC SilencerCo Maxim 9 CO2」だ。

 メインボディとスライドには繊維強化ポリマーを使用しているので、耐久性を確保しつつも本体重量は約696g(マガジン含まず)と軽量。さらに、マガジンもアルミ合金製で重量も161gと非常に軽い。そして、スライドストップはアンビ仕様で左右どちらからでも操作可能な点や、セミオートだけでなくフルオート射撃にも対応している。加えて、別売りの純正マウントプレートを使用すればドットサイトを搭載できる等、剛性と拡張性を両立したうえで取り回しのしやすい、とてもサバゲ―に適している製品に仕上がっている。

ファイアーセレクトスイッチは「A」(左)がフルオート、「1」(右)がセミオート

 特筆すべきは、「KRYTAC SilencerCo Maxim 9 CO2」にはモジュラーデザインが採用されている点。別売りで販売されている「拡張キット」によって、本体の長さをユーザーの好みに応じてカスタマイズ可能となっている。さらに、「トレーサーユニット」も搭載可能で、本体下部分にあるダミーのキーモッド部分にも、ピカティニー規格準拠の「ロアレイル」が装着可能と、KRYTACが販売している別売りの「拡張キット」「トレーサーユニット」「ロアレイル」を購入すれば様々なカスタマイズが楽しめる事もイチ押しポイントである。

 その形状から心配であろうホルスターも、本体発売と同時に展開されたデプロイメントパックに専用ホルスターが付属されていた。こちらのセットは、本体の他に専用ガンケース、追加予備マガジン、ロアレイル(ピカティニー規格準拠)、トレーサー+拡張キット、マルチフィットドットサイトプレート、専用ホルスターをセットにしたスペシャルパッケージだ。

 また、LayLaxからもホルスターが販売予定となっていたりと、これからの展開も楽しみな、間違いなく2024年を代表するCO2ガスブローバックガンである。

諸々のオプションパーツがセットになったデプロイメントパック。79,200円
デプロイメントパック付属の専用ホルスター


東京マルイ「サイガ-12 SBS」

豊富な可動ギミックに強烈なブローバック、フルオート機能を搭載した「サイガ-12 SBS」。価格は71,280円

 東京マルイの「サイガ-12 SBS」は、2023年6月に発売のガスブローバックショットガン「サイガ-12K」のバリエーションモデル。「サイガ-12K」のバレル(16.9インチ)を大幅にカット、ショートバレルにカスタムしたガスブローバック ショットガン・シリーズ第2弾となる。価格は71,280円。

 「サイガ-12 SBS」の特徴は何と言ってもフルオート機能が追加された事である。セミ/フルオートでの3発同時発射が可能となっており、直径約19mmの大型ピストンを採用したブローバックエンジンを搭載した本製品は、強烈なブローバックを楽しめる。特に、フルオートでの射撃時のリコイルショックは、今までにないぐらいの衝撃を感じられる。加えて、BB弾の弾道は固定ホップで15m先までフラットに飛ぶぐらい正確に撃つことができる。

 ショートバレルカスタムとなって登場した本製品のアウターバレルは7.5インチととても短く、アルミ切削製の新型フラッシュハイダーを含めてもたった9インチと、非常にコンパクトにまとまっている。狭い場所でも扱いやすいのだ。このコンパクトさに加え、ストックの長さを6段階に変えられるエンハンスド・バットストックによって、その強烈なリコイルショックをしっかりと抑えることもできる。

 ストックは本体右側面に折り畳み可能で、畳んだ時の全長は490mm。これは、東京マルイのショートバレル・ショットガン「M870ブリーチャー」よりもさらに25mmほど短い数値となっている。非常に短い。また、ストック展開時の全長は675mm、ストック伸長時は755mmと、ストックの扱いでフィールドに合わせた幅広い取り回しが可能なのも魅力的だ。

 前述したリコイルによる“撃つ楽しさ”と各種カスタムによる“実用性”を両立させた作りが「サイガ-12 SBS」のイチ押しポイントと言える。

 さらに、「サイガ-12 SBS」のハンドガード天面(トップレイルアッシー)には、フロント/リアサイトの役割をもつマウントレイルを搭載。左右側面にも、20mm幅(ピカティニー規格)のレイルを標準装備した専用のハンドガードが採用されており、底面には付属のアンダーレイルも取付け可能と、オプションを取り付ける際にも困ることのない拡張性も持ち合わせている。必要ない場合も各レイルを取り外すことで、レイルの無いシンプルなスタイルを楽しめる。

 付属するマガジンも、「サイガ-12K」の装弾数の倍となる90発のものにアップグレードされており、90÷3で30ショット可能。しかも、樹脂製ケースで製作されたロングマガジン内部のガスタンク表面には、射撃時のマガジン推奨温度である25度~30度を確認できる便利な温度測定シールも備えている。

 エアソフトガンにおいてフルオートショットガンのパイオニアである、東京マルイから発売された「サイガ-12 SBS」は、初心者にも安心してお勧めすることのできるガスブローバックショットガンと言えるだろう。

【【ついに発売!】ガスブローバック ショットガン『サイガ-12 SBS』】


東京マルイ「千束の銃」

設定資料と作中の描写を元に忠実に再現したアニメ「リコリス・リコイル」コラボガスガン「千束の銃」。価格は32,780円

 可愛いキャラクターたちが繰り広げる激しいガンアクションが人気を呼んだTVアニメ「リコリス・リコイル」。そのメインヒロインである鈴木千束が愛用するハンドガンを、東京マルイがガスブローバックで製品化したのが「千束の銃」だ。価格は32,780円。

 ベースは.45口径の弾薬を使用するコンパクトなハンドガン。そこに最大の特徴といえる、発射時の反動を抑制するコンペンセイターと近接格闘用のストライクフェイス一体型の専用パーツが取り付けられており、千束が扱う唯一無二の愛銃を見事に表現している。この専用パーツは、ホップ調整やメンテナンスの際には、工具不要で取り外し可能となっているのもポイントだ。

 カスタムグリップも独自の形状が再現されている。このウッドグリップの質感を再現するため、東京マルイでは初となる特殊技法が採用されているのだ。

 リアサイトの形状も非常にユニークだ。内側にコの字型のえぐりが入っており、照準時に対象のシルエットを隠しきらない形状となっている。これによりサイト越しの視野が広がるわけだ。

 本製品の専用マガジンはダイカスト製で、装弾数22発。「千束の銃」専用のスペアマガジンも発売されているので、サバゲーで使用する場合は用意しておくのがいいだろう。

 なお、人気が凄まじく、1次生産分は多くのショップで予約が殺到し完売。第2次生産は今年7月頃を予定していたものの、8月下旬~9月上旬へと延期された。期間生産品のため、慌てて高値が付いたものを購入する必要はない。続報に期待したい。

作中に登場するガンケースをイメージした特別仕様のパッケージに入っている