インタビュー

「CSM ロストドライバー ver.2」&「CSM T2ガイアメモリver.2」企画担当者インタビュー

【CSMロストドライバーver.2】
4月28日16時より予約開始
10月 発送予定
価格:39,600円(送料・手数料別途)
【CSM T2ガイアメモリver.2 AtoG】
4月28日16時より予約開始
12月 発送予定
価格:14,850円(送料・手数料別途)

 バンダイが展開する大人の為のなりきりアイテムブランド「COMPLETE SELECTION MODIFICATION(CSM)」から「CSMロストドライバー」がver.2にアップデートして商品化。

 劇中の雰囲気に近い造形美と発光ギミック、そして音声ギミックを搭載して、なりきり遊びの没入感をさらに高めたアイテムとなっている。

 そして、「CSMロストドライバーver.2」などと連動できる「CSM T2ガイアメモリver.2」も展開。第1弾はAからGの6本のガイアメモリ(EのエターナルメモリはCSMロストドライバーver.2に付属)がセットとなった「CSM T2ガイアメモリver.2 AtoG」が登場する。

「CSMロストドライバーver.2」
※画像は試作品を使用しています
「CSM T2ガイアメモリver.2」
※画像は試作品を使用しています

 「ロストドライバー」は、特撮テレビドラマ『仮面ライダーW(ダブル)』本編、劇場作品にて登場した変身ベルト。主役の一人である左翔太郎を含め、3人の登場人物が使用した変身ベルトだ。その変身ベルトに「地球の記憶」を内包したアイテム「ガイアメモリ」を装填することで、仮面ライダーに変身する。

 左翔太郎はジョーカーメモリを使用して「仮面ライダージョーカー」に変身。劇場作品にて登場した不死身の特殊傭兵部隊「NEVER」の隊長、大道克己はエターナルメモリで「仮面ライダーエターナル」に変身。そして、翔太郎の師匠であるハードボイルドな探偵、鳴海荘吉はスカルメモリで「仮面ライダースカル」に変身する。

 本稿では「CSMロストドライバーver.2」と「CSM T2ガイアメモリver.2」の企画担当者へインタビューを実施。造形再現や気になる音声ギミック、そしてなりきり遊びの魅力を紹介していく。

 また、「仮面ライダーおもちゃウェブ」の「仮面ライダー玩具開発ブログ」でも商品仕様が公開されているのでこちらも合わせてチェックしてほしい。

□「仮面ライダー玩具開発ブログ」

ver.2で広がる『仮面ライダーW』の世界。3人の仮面ライダーへのなりきり没入感を追求

――最初に「CSMロストドライバーver.2」の商品化の経緯を教えてください。

企画担当者:2024年に発表しました「CSMダブルドライバーver.2」を開発する段階で「CSMロストドライバーver.2」の構想はありました。

 これまでの「CSMダブルドライバー」、「CSMロストドライバー」ではドライバー側に電子音声ギミックはなく、ガイアメモリ側に音声を入れて変身遊びをするものでしたが、「CSMダブルドライバーver.2」では、ドライバー側にも電子音声ギミックを搭載し、別物といえるほど飛躍したなりきり遊びが楽しめるようになりました。

 そのシステムを採用した「ロストドライバー」を商品化したいという思いと、ユーザー様からの「CSMダブルドライバーver.2」の好評も受けて今回「CSMロストドライバーver.2」を展開することができました。

「CSMダブルドライバーver.2」2025年2月発売(販売終了)

――「CSMダブルドライバーver.2」では“「究極」のダブルドライバー”というコンセプトがありましたが、「CSMロストドライバーver.2」でも「究極」といったコンセプトが引き継がれていると。

企画担当者:そうですね。今までできなかったBGM再生やガイアメモリとの通信、そしてキャラクターの劇中台詞の収録など、「CSMロストドライバーver.2」だけでも遊びごたえのある仕上がりになっているかと思います。

 さらに、そこに過去商品の「CSMダブルドライバーver.2」も組み合わせることで、 飛躍的に遊びの幅が増えます。2つのベルトがあることで、相乗して色々な遊びができることをコンセプトにしております。

――過去に「ロストドライバー」は2回CSMで商品化されていますが、ver.2になったことで進化したポイントを教えてください。

「CSMロストドライバーver.1.5」2023年3月発売(販売終了)

企画担当者:基本的には「CSMダブルドライバーver.2」同様の電子ギミックの追加があります。それに伴って、今回の「CSMロストドライバーver.2」はドライバー本体の厚みも増えています。ボタンの箇所も上部と下部に2つ、計4つあり、それぞれセリフボタンとBGMボタン、2つの効果音ボタンがあります。

 形状としましては、正面のガイアメモリからの光が入るクリア部分の内部造形が変わっており、過去の商品にあったブロック状のパーツがなくなっています。

 これは「ダブルドライバー」では必須の構造で、左右のガイアメモリの光が交わらないように反射させる役割がありました。

 今回の「CSMロストドライバーver.2」はガイアメモリ1本を装填するものなので、そのブロックパーツを外してより劇中に近い造形にしております。

「CSMロストドライバーver.1.5」では発光部分に反射用のブロックパーツが備わっている
「CSMロストドライバーver.2」ではブロックパーツを外し、プロップ形状に近い造形を再現
※画像は試作品を使用しています

企画担当者:もちろん、細かい形状も過去の商品からアップデートが入っています。見比べていただくとディテールが追加された箇所や、逆に劇中に合わせてディテールがオミットされた箇所など発見があるかと思います。

 左側の造形も過去商品からの流用ではなく、作品内でスーツが使用しているプロップディテールの再現をコンセプトに新規造形で再現しております。

 また、細かい部分で凸凹のディテールも過去商品から変わっております。リベットのような部分も頂点が平らなものから丸みのある造形となっています。

仮面ライダー変身後に身に着けているプロップモデル造形を再現
※画像は試作品を使用しています
「CSMロストドライバーver.2」(左)と「CSMロストドライバーver.1.5」(右)比較
※画像は試作品を使用しています
凸部分の造形も平らなものから丸みのある造形になっている
※画像は試作品を使用しています

――彩色の変更点はどうでしょうか? 「CSMダブルドライバーver.2」では赤部分がメタリック調になり、より臨場感ある色合いになっていたかと思います。

企画担当者:彩色も「CSMダブルドライバーver.2」を踏襲しまして、メタリック調の色彩を意識しました。過去の商品と比べるとより深みのあるメタリックを使用し、見た目の高級感を演出しております。

※画像は試作品を使用しています
※画像は試作品を使用しています
ベルトもメタリックな重厚感ある彩色となっている
※画像は試作品を使用しています

――続いて、「CSMロストドライバーver.2」に付属するガイアメモリの進化したポイントを伺えればと思います。

企画担当者:こちらも「CSMダブルドライバーver.2」準拠で内側の基盤ディテールを追加したものになっています。一番の変更点としては、T2ガイアメモリは端子の色とボタンのカラーを劇中準拠のものにしています。

 ガイアメモリ(T1)のボタン部分はシルバーで統一されていますが、T2ガイアメモリはガンメタリックや乳白色など各T2ガイアメモリに合わせて色彩設定にしています。

T2ジョーカーメモリのボタン部分はガンメタリックになっている
※画像は試作品を使用しています
T2エターナルメモリのボタン部分は乳白色
※画像は試作品を使用しています

――次に気になる音声ギミックについてお伺いします。今回、左翔太郎(演:桐山漣さん)、大道克己(演:松岡充さん)、鳴海荘吉(演:吉川晃司さん)のボイスが入りますが、どのようなセリフが入りますか?

企画担当者:主な活躍シーンはおさえられているかと思います。

 例えば、『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』での左翔太郎の「どうやら切札は常に俺のところに来るようだぜ」や『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』での鳴海荘吉の「俺は自分の罪を数えたぜ、マツ、さぁ、おまえの罪を数えろ」など“ここが欲しい!”ところは網羅できたかと思います。

――セリフに関してですが、それぞれドライバーが装填したガイアメモリを認識して、セリフが出る形なのでしょうか?

企画担当者:今回はガイアメモリを装填していない状態での「変身前のセリフ」が欲しかったので、裏面のスイッチ部分の切り替えで、「仮面ライダースカル/鳴海荘吉」、「仮面ライダージョーカー/左翔太郎」、「仮面ライダーエターナル/大道克己」のモードに切り替わるようになっています。

「CSMロストドライバーver.2」本体の裏面のスイッチの切り替えで3人のモード切替ができる
※画像は試作品を使用しています

企画担当者:例えば、「仮面ライダースカル/鳴海荘吉」のモードに選んだ後にセリフボタンを押すと「俺の依頼人に手を出すな」といった変身していない状態でのセリフが流れるようになっています。

 「仮面ライダーエターナル/大道克己」の場合だと「踊るぞ。死神のパーティータイムだ!」などが流れるようになっています。

――セリフは「CSMダブルドライバーver.2」のように下部の2つのボタンを押すのでしょうか?

企画担当者:ボタンの配置は「CSMダブルドライバーver.2」から変えております。「CSMロストドライバーver.2」での遊びを考えて、セリフボタンは上部スロット側に配置しております。

 特に「仮面ライダージョーカー」への変身の際にはガイアメモリを装填した後に「変身!」と言うパターンが多いです。なので、ジョーカーメモリを入れて、ボタンを押してセリフを流してからスロットを展開と変身の流れを右側だけで完結できるように意識しました。

「CSMロストドライバーver.2」本体の上部のスロット側にセリフボタンを配置。もう片方はBGMボタンとなっている
※画像は試作品を使用しています

企画担当者:また、効果音ボタンを左右下部にボタンを配置しているのもこだわりポイントです。

 左翔太郎は右手に「ロストドライバー」を持って腰にかざしますが、大道克己は左手に持って腰にかざすスタイルでそれぞれ異なっています。なので、左右に効果音ボタンを配置することで、どちらのスタイルでもドライバーを装着する効果音を出せるようになっています。

――効果音ボタンが2つとのことで、収録されている種類も多いのでしょうか?

企画担当者:収録数が増えているというよりは、ユーザー様が意図して目当ての効果音を出しやすく、遊びやすいように意識しております。

――「仮面ライダースカル」の効果音に関して、劇中では格闘戦とエネルギー光弾銃「スカルマグナム」を使用していますが、こちらはどちらも収録されているのでしょうか?

企画担当者:「仮面ライダースカル」の効果音は打撃音3回とスカルマグナム音3回が交互に鳴る形になっています。

 もう一つの効果音ボタンを押すと、『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE』でのマキシマムドライブ前の胸が開いて骸骨のエフェクトが出る効果音やスパイダー・ドーパントのメモリブレイク音が入っています。

――「仮面ライダーエターナル」では格闘戦の打撃音とエネルギーナイフ「エターナルエッジ」の効果音が入っているのでしょうか?

企画担当者:「エターナルエッジ」に関しましては過去に「CSMエターナルエッジ」が発売しており、こちらに斬撃音などを入れております。なので、「CSMロストドライバーver.2」では打撃音のみになります。

 ただ、普通の打撃音ではなく「仮面ライダーエターナル」が身に着けているエターナルローブがはためく音も含めた打撃音になっています。

「CSMエターナルエッジ」2023年3月発売(販売終了)
また、「BANDAI OFFICIAL TOY SHOP」にて2025年5月18日まで抽選販売受付中

企画担当者:また、細かすぎるポイントなので予約ページには記載していないのですが、大道克己モードの場合は「ベルト装着音」を2種類交互に鳴らせるようになっています。

 劇場版のものとVシネ『仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル』版のものです。どちらも印象的な場面かつ、しっかりとベルトの装着が描写されているシーンでしたので、2つのパターンを再現できるようにしました。

――「仮面ライダージョーカー」に関してですが、『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』ではT2ジョーカーメモリ、テレビ版などでは通常のジョーカーメモリが使用されています。こちら装填するメモリで音声も変化するのでしょうか?

企画担当者:使用するジョーカーメモリによってかなり音声が変化します。

 ガイアメモリ自体も、「CSMダブルドライバーver.2」のジョーカーメモリ(T1)では腕ふり音が収録されていますが、T2ジョーカーメモリには腕ふり音などの「仮面ライダーダブル」固有の音はないものになっています。

 「変身!」の声もT2ジョーカーメモリでは『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』版のハードボイルドな音声になっています。ジョーカーメモリ(T1)ではTV本編らしい雰囲気の音声になっているので、聞き比べてみてほしいです。

 また、ジョーカーメモリ(T1)を「CSMロストドライバーver.2」に入れた時の効果音も変わるようになっています。メモリ側とロストドライバー側がそれぞれ認識して、テレビ版49話(最終話)での「ギュィイン!」という効果音が鳴る変身を相互通信によって再現することができます。

 この効果音はロストドライバー側から鳴る仕組みになっていまして、ロストドライバー本体が「ジョーカーメモリ(T1)が入っている」と認識・感知して「効果音を鳴らす」ようになります。逆にT2ジョーカーメモリを装填すると、劇場版の変身音になる仕組みになっています。

 相互通信があることで、ガイアメモリを変えるだけで、それぞれの劇中の変身なりきりが楽しめるようになっています。

 また、「CSMロストドライバーver.2」に装填したジョーカーメモリ(T1)をマキシマムスロットに入れると、テレビ版49話での「ライダーキック」、「ライダーパンチ」の効果音と左翔太郎のセリフがガイアメモリ側から流れるようになっています。

 「CSMダブルドライバーver.2」開発段階でその音声は入れていまして、「CSMロストドライバーver.2」から抜き取られたことを認識することによって新たなセリフや効果音が解放されるようなサプライズ仕様になっています。

【【CSMロストドライバーver.2】紹介PV T2ガイアメモリCSM化計画も始動!】

――連動ギミックとは異なると思いますが、「CSMダブルドライバーver.2」からの「さぁ、おまえの罪を数えろ!」に対して「ロストドライバーver.2」から仮面ライダーエターナルの「今更数え切れるか!」の返し再現も楽しみです。

企画担当者:もちろん、「今更数え切れるか!」のセリフは収録しております。また、劇中でも印象的な「久しぶりだな、死ぬのは……!!」も収録しているので、「CSMダブルドライバーver.2」とエクストリームメモリver.2での「サイクロンジョーカーゴールドエクストリーム」のセリフと合わせてのクライマックスシーン再現も楽しめます。

「CSMロストドライバーver.2」(左)と「CSMダブルドライバーver.2」(右)のセリフ操作で劇中シーン再現も楽しめる。
※画像は試作品を使用しています

――BGMの収録曲やなりきり遊びを意識した工夫などはありますか?

企画担当者:実際に遊ぶときのことを想像しながら、順番やBGMの収録の仕方を変えるようにしています。

 実は左翔太郎モードの時にも「仮面ライダーエターナル」のBGMを鳴らすことができるようにしております。これは、左翔太郎モードで仮面ライダージョーカーになりきっている時に、風都タワーでのエターナル戦のBGMを鳴らせたら楽しいだろうな、という意図です。

 その他にも、大道克己モードで鳴らすことができる「激闘!風都タワー」は、前半と後半に分けて鳴らせるようにしており、後半の方はちょうどエターナルが「ネバーエンディングヘル」をするくだりになるので、細かいこだわりですがだいぶ遊びやすくなっていると思います。

――「CSM T2ガイアメモリver.2」になりますが、例えば「サイクロンサイクロン」の変身遊びも可能でしょうか?

企画担当者:「CSMダブルドライバーver.2」のサイクロン2本でも「サイクロンサイクロン」の変身遊びはできるようにしていましたが、流石に同じサイクロンメモリ2つ揃えるのはハードルが高いかとおもいますので、今回のT2サイクロンメモリとサイクロンメモリ(T1)を合わせることでも特殊演出を発動できるようにしております。

――「CSM T2ガイアメモリver.2」音声としては、各ドライバーに装填した時の変身音とドーパント変身音が収録されているのでしょうか?

企画担当者:今回のT2メモリの最大のポイントは、すべてのメモリに固有の変身音を搭載しているということです。新規の変身音については『仮面ライダーW』のメモリ音声を作成していただいた方に引き続きご担当頂きました。

 また、劇中でNEVERが変身に使用したサイクロンメモリ(T2)、ヒートメモリ(T2) などには固有のドーパント変身音を収録しています。

――過去商品の「CSMロストドライバーver.1.5」では「T2ジョーカーメモリ」にゾーンメモリの音声と各メモリ26種類の音声が収録されていましたが、ver.2ではどのようになっていますか?

企画担当者:ver.2では「T2ジョーカーメモリ」にゾーンメモリの音声は入っていません。代わりに、「CSM T2ガイアメモリver.2」で発売予定の「T2ゾーンメモリ」に入る予定で、「仮面ライダーエターナル」のマキシマムドライブ「ネバ―エンディングヘル」再現はこちらでできるようになっています。

 その他に「ユニコーンメモリ」など劇中でマキシマムドライブを使用しているなどの演出があったものには、演出音を入れる予定です。

「CSM T2ガイアメモリver.2」全26本。第1弾AtoG、第2弾HtoN、第3弾OtoT、第4弾UtoZが展開。「E」にあたるエターナルメモリ、「J」にあたるジョーカーメモリはCSMロストドライバーver.2に付属
※画像は試作品を使用しています
※画像は試作品を使用しています
※画像は試作品を使用しています
※画像は試作品を使用しています
※画像は試作品を使用しています

――今回の「CSM ロストドライバーver.2」での音声遊びでこだわったポイント、開発をしていて楽しかった部分はどこでしょうか?

企画担当者:CSMの全体のこだわりとして劇中の流れを玩具で再現することで、自分が「仮面ライダー」の世界に入り込んだかのような臨場感あるなりきり体験ができることだと思っています。

 なので、「ロストドライバーver.2」でいえばセリフの合間に効果音を鳴らして劇中シーンの流れを再現・なりきることで、『仮面ライダーW』本編をより楽しめるようにこだわっています。(例:大道克己の「違う、俺は仮面ライダーだ」の途中にベルト構え音を鳴らす、左翔太郎の「俺は仮面ライダー、ジョーカー。」の最中に手首スナップ音を鳴らす、など)

 開発をしていて楽しい部分も、試作品が出来上がって、実際に自分で確認している時ですね(笑) 映像作品も見返して、試作品ができたタイミングで映像を見ながら変身シーンや劇中シーンが再現できるか確認もしています。

――その中で特にお気に入りの音声遊びはありますか?

企画担当者:セリフ部分のこだわりとして、各キャラクターの「変身」の台詞が複数種類鳴らすことができるようにしていることがあります。

 左翔太郎モードであれば、TV本編49話の「変身」と「(「いくぜ…」のあとの)俺、変身」、劇場版での渋い感じの「変身」のパターンが楽しめるようになっています。

 その他のモードでも複数種類の「変身」を鳴らせるようになっているので、お気に入りのシチュエーションのものを鳴らして遊んでいただきたいです。

――開発していく中で苦労したポイントはありますか?

企画担当者:苦労したポイントは「CSMダブルドライバーver.2」を作っている段階から「CSMロストドライバーver.2」のことを考えていたので、その時点では形のないロストドライバーでどういう風に遊べるのかを考えつつ、ガイアメモリにシークレットボイスを仕込む過程がプログラムを組むのが大変でした。

 「ロストドライバーver.2」の開発の際も、この後のver.2の展開を考えて“もうひとつのドライバー”や“武器”が出た時に収録ボイスをどうするかを考えつつ、ガイアメモリに音声を入れている状態なのでこちらもプログラムを組むのが大変でした。

――ver.2での今後の展開があるのでしょうか?

企画担当者:そうですね。これまでのver.1.5から思い切って新規造形、音声プログラムによる新しいカテゴリーとしてver.2を展開しており、その中で気持ちよく遊んでいただけるように考えております。今後のver.2での商品展開に期待していただければと思います。

――最後にユーザー様へのメッセージをお願いいたします。

企画担当者:今回の「CSMロストドライバーver.2」は3名のキャストさんの台詞収録やドライバー本体への電子ギミック搭載が叶い、「ロストドライバー」の決定版をつくる気持ちで開発を進めております。

 今後も「CSM 仮面ライダーW ver.2」の展開はまだまだ続けたいと思っており、そちらとも組み合わせて長く楽しめるアイテムになる予定ですので、今後のさらなる広がりも含めて楽しんでいただければと思います。

 ぜひ「CSMロストドライバーver.2」、「CSM T2ガイアメモリver.2」を手に取っていただき、楽しんでいただければと思います。

――ありがとうございました。