インタビュー

【トランスフォーマー】「OG-03 オプティマスプライム」開発担当者インタビュー

軍用トラックからロボットへトランスフォーム。自由のために戦うレジスタンスリーダーが登場

【OG-03 オプティマスプライム】
予約期間:~7月8日23時59分まで
2027年2月下旬 発売予定
価格:19,800円

 タカラトミーのハイターゲット向けホビーレーベル「T-SPARK(ティースパーク)」は、アクションフィギュア「トランスフォーマー」シリーズで展開されている「OVERGEAR(オーバーギア)」シリーズ第3弾「OG-03 オプティマスプライム」を2027年2月下旬に発売する。

 「トランスフォーマー」の新シリーズ、「リアルメカ」をコンセプトとした「OVERGEAR」が始動。リアルなビークルモードから、ディテールまで細かく作り込まれたロボットモードへトランスフォームし、タクティカルなデザイン性を追求し、豊富な武装パーツと共通ジョイントによるカスタムで幅広い遊びが楽しめる。

 第3弾ではオートボットレジスタンスのリーダーのオプティマスプライムが登場。

「OG-03 オプティマスプライム」ビークルモード
「OG-03 オプティマスプライム」ロボットモード

 「OVERGEAR」では密かに地球に潜伏し、最新の基地や戦機をディセプティコンが掌握。それに対抗すべく、人間とともにレジスタンスを結成したオートボットが立ち向かうというストーリーラインがある。

 「オプティマスプライム」はオートボットレジスタンスのリーダーとして、アイアンハイドをはじめとした自由のために闘う戦士たちを率いている。

 普段は8輪の戦車運搬車に変形し、ディセプティコン最大の隠れ蓑であるGOAに自ら潜伏。有事になればロボットモードへトランスフォームし、ハチェット(斧)やアサルトライフルなど様々な武器を駆使し、荒々しい戦闘スタイルで戦う。

 本稿では試作品の写真を交えて、タカラトミー ホビーキャラクター事業室コレクター事業部の天野佑季哉氏に「OG-03 オプティマスプライム」の魅力を聞いてみた。

歴代オプティマスプライムの意匠を継承しつつ、OVERGEARならではのタクティカルなアプローチ

――最初に「OG-03 オプティマスプライム」の開発経緯をお聞かせください。「OVERGEAR」シリーズ開発初期からオプティマスプライムの登場は決まっていたのでしょうか?

天野氏:開発経緯としては、「OVERGEAR」のコンセプトの企画の段階から、オプティマスプライムのアイデアが含まれていました。そのため、初期の段階でのコンセプトデザインから、今回お見せする試作品と変わらないデザインと変形モチーフとなっています。

「OG-03 オプティマスプライム」ビークルモード
「OG-03 オプティマスプライム」ロボットモード

――「OVERGEAR」シリーズでのオプティマスプライムのコンセプトは何でしょうか?

天野氏:「OG-03 オプティマスプライム」のコンセプトは「潜伏」です。「木を隠すなら森の中」、「灯台下暗し」ということわざがあるように、オプティマスプライムはなんと敵であるディセプティコンの傀儡組織であるGOAの内部にあえて潜伏し、敵への妨害工作や情報収集を行なっています。このアグレッシブさが今作のオプティマスプライムの特徴だと思います。

ビークルモードでは潜伏する組織の「GOA」の文字が入っている
ロボットモードになることで二の腕にオートボットのマークが確認できるようになる

――これまでの“戦闘も部隊の指揮もこなすオプティマスプライム”のイメージとは違った印象を受けますね。PVにもありました元宇宙探検家というのも異色の経歴ですね。

天野氏:そういった新たな一面も楽しんでいただければと思います。

――「OG-03 オプティマスプライム」でいえば、カラーリングも印象的な赤からがらっと変えているのも挑戦的ですね。

天野氏:そうですね。今回の「OG-03 オプティマスプライム」は軍用のトラックに変形し、オプティマスプライムのアイコンでもある鮮やかな赤を捨て、黒に近いネイビーとデザートカラーに身を包んでいます。

 今回のカラーリングも、自由と平和を愛するオプティマスプライムが軍用ビークルを選んでしまうまでの状況になってしまっているのが、オーバーギアの世界で起きている事態の深刻さを物語っています。

 またこのような危険な潜伏を行なうために、オプティマスプライムや“とあるキャラクター”が決断し実行した、作戦とその顛末についてのお話も、いつかの機会にお披露目できればと思っています。

【トランスフォーマー OVERGEAR OG-03 オプティマスプライム CGPV】

――続いて造形について質問です。まずはビークルモードですが、意識したポイントなどを教えてください。

天野氏:ビークルモードのイメージは軍用トラック、その中でも戦車や重機などを運搬するトラックになっています。

 意識したポイントは、左右非対称のデザインです。

 片側にはスペアタイヤを、もう片側には追加の燃料タンクが搭載されたデザインにしています。それが変形して両方とも背中に来るのがお気に入りのデザインポイントでもあります。

ビークルモードでは左右非対称のデザインで、スペアタイヤ、燃料タンクの造形などの違いが表現されている
フロントは厳つい軍用トラックらしい重装甲
荷台造形
ロボットモード時にはスペアタイヤ、燃料タンクが背中に集約される
別売りの「OG-01 アイアンハイド」、「OG-02 ブラックアウト」とサイズ比較

――ロボットモードで意識したポイントはありますか?

天野氏:ロボットモードで意識したポイントとしては、ビークルモードで特徴的なスペアも含めた9輪のタイヤの配置です。ビークルのタイヤがロボットモードで印象的に残っているのが好きなので、横から見たときのシルエットとして、どうタイヤが配置されたらかっこいいかを意識しました。

8輪のタイヤはロボットモードでも印象的な意匠にしつつ、スマートな配置に
別売りの「OG-01 アイアンハイド」、「OG-02 ブラックアウト」とサイズ比較

――装備品もオプティマスプライムらしい斧やアサルトライフルに加え、ミサイルポッドがあるのが新鮮ですね。

天野氏:「OVERGEAR」のコンセプトである装備のカスタマイズを充実させる部分はもちろんですが、外付けの装備ですのでビークルモード、ロボットモードでもつけることでシルエットがガラッと変わることも意識しました。

 「OVERGEAR」シリーズでは本体各所に5mm、3mmのジョイントがありますので、色々な箇所につけることができ、お客様の好みに合わせてシルエットを変えられます。

 また、「OG-01 アイアンハイド」、「OG-02 ブラックアウト」の装備と組み合わせることでオプティマスプライムの両肩に銃を背負った重装備にするといった新たなかっこよさを演出できるのも魅力だと思います。

ビークルモードでは荷台部分にまとめてマウント
別売りの「OG-01 アイアンハイド」、「OG-02 ブラックアウト」の武器と合わせてカスタマイズも可能
※「OG-01 アイアンハイド」、「OG-02 ブラックアウト」の武装の成型色は調整中のものになります

――次に可動についてお伺いします。ロボットモードでの手足の動きや可動範囲でこだわったポイントを教えてください。

天野氏:手首は、「OG-01 アイアンハイド」、「OG-02 ブラックアウト」と同様に可動を豊富にしています。

 また、手首にロック機構がありますので、「OG-03 オプティマスプライム」のアサルトライフルはもちろん「OG-01 アイアンハイド」のガトリングなどの大型武装を持たせても手首がへたらず、がっちりとポーズを決められるようになっています。

 次に股関節の可動にもこだわっています。OVERGEARのオプティマスプライムは脚をとても太くして、力強さを表現しています。

 太ももにボリュームを持たせつつ、タイヤが埋まっている中で十分に可動ができるよう股関節の構造を工夫しました。 回転軸の位置をずらし、正面のスカートが可動の妨げにならないよう避ける構造にしています。

 ボリュームのある脚や、がっちりした肩とは対照的に股関節や腰を細くデザインしたので、余計にその構造を入れ込むのが大変でした…。

股関節の関節機構により大きく足を上げることが可能
片膝立ちのポージングを取ることができる
大きく足を開いたポーズ。手首の可動によりアサルトライフルの構えも決まる
斧を持ちつつ、ミサイルポッドを前面に展開
※台座は付属しません

――トランスフォーム(変形)に関してですが、難易度はどれくらいになりますか?

天野氏:変形難易度はスタジオシリーズやAOTP(エイジ・オブ・ザ・プライム)シリーズのリーダークラスくらいだと思います。

【「OG-03 オプティマスプライム」のトランスフォームを一足先にチェック!【トランスフォーマー】】

――トランスフォームで新機軸の変形機構はありますか?

天野氏:新機軸と言いますか、上下が反転した胸部、荷台の大きなウインチがオプティマスプライムのお腹を形成しているのが新しいと思います。

 実際の戦車運搬車は、重たいものをけん引するために、荷台にウインチが設けられ、またワイヤーの跳ね返りによるけが防止のために金網が貼られているものもあります。

 OVERGEARのオプティマスプライムは、そのウインチと金網がお腹を形成しています。

ビークルモードの荷台にはウインチとワイヤーの跳ね返り防止の金網が造形されている
ロボットモードでは腹部となる

天野氏:G1のオプティマスプライムのようにフロントガラスが、そのまま胸になり、フロントグリルが腹筋になるイメージが強いかと思います。今回はマッシブなプロポーションを表現するために、フロントガラスの反転とウインチパーツが腹部になるようになっています。

 フロントガラス部分が反転することで、傾斜になっている部分が上向きに傾き胸板の厚みを表現し、ウインチパーツを腹部に配置することでお腹周りは引き締まった印象にすることができました。

マッシブなスタイルを構成する胸部と腹部

――「OG-03 オプティマスプライム」全体を通して、こだわりポイント/苦労されたポイントを教えてください。

天野氏:ビークルの意匠をそのままロボットモードに持っていき、デザインとして成り立たせることをこだわりました。

 僕の持論ですが、ビークルの特徴的な意匠が、ロボットでも大胆にデザインとして残っているのが好きです。 「OG-01 アイアンハイド」もそうですが、ビークルのモチーフと大まかなデザインを決めた後に、ビークルのどのパーツがロボットモードのどこに来たら、お洒落かつ無理のない変形構造かなと考えました。

フロントガラスやタイヤなどを大胆に残しつつ、ロボットモードではかっこよく映えるデザインに

天野氏:苦労したポイントは「カラーリング」ですね。 潜伏しているという設定に合致するカラーパターンはどんなものかと悩みました。 過去のカラーパターンを引っ張ってくるアイデアもあったのですが、今作の世界観に合うのはデザートカラーだと結論付けました。

 デザートカラーのアーマーに身を包んだオプティマスプライムをイメージしています。 そのため二の腕などには、元のオプティマスプライムを思わせるようなオレンジ色をアクセントとして入れています。

 このような色の組み合わせで、製品版でもカラーリングを決めています。

「OVERGEAR」では印象的なデザートカラー
使用カラーのカラーチップ (肉眼で見た色合いに寄せて画像を調整したもの)
左から脚部のネイビー、アクセントカラーのオレンジ、上半身のデザートカラー、頭部などのブルー

――オプティマスプライムと言えば赤と青のヒロイックカラーのイメージがありましたから、「OVERGEAR」のカラーリングはかなり挑戦だったかと思います。

天野氏:そうですね。5月に開催された「第64回静岡ホビーショー」で展示させていただき、多くの反響をいただきました。その中でも今回のカラーリングに決断するのには勇気がいりました。

 従来の赤と青のカラーリングだと軍用トラックとしてのコンセプトやイメージと離れているので、ハードな世界観とタクティカルなテーマの「OVERGEAR」ならではの敵組織に潜入しているビークルらしいデザートカラーに決めました。

――最後にユーザーへのメッセージをお願いいたします。

天野氏:「OVERGEAR」のオプティマスプライムは、「OVERGEAR」シリーズを代表するデザインになっています。

 「OG-03 オプティマスプライム」が確実に入手できるのは7月8日までになりますので、チェックしていただければ幸いです。これまでにないタクティカルなオプティマスプライムをぜひお手に取って楽しんでいただければと思います。

――ありがとうございました。