インタビュー

「AZ-18 ゴドス」開発担当者インタビュー【ゾイド】

モーター駆動&小型ゴジュラス・キャノンを連想させるキャノン仕様が新たに追加

【AZ-18 ゴドス】
2027年5月下旬 発売予定
価格:7,700円(税込)

 タカラトミーのハイターゲット向けホビーレーベル「T-SPARK(ティースパーク)」は、ムービングキット「AZ-18 ゴドス」を2027年5月下旬に発売する。価格は7,700円(税込)。

AZ-18 ゴドス(通常型)

 ムービングキット「ADVANCED Zi(AZ)」シリーズ第18弾として、ヘリック共和国軍の小型ゾイド「ゴドス」が立体化。『ゾイドバトルストーリー』では共和国軍の小型主力機であり、決戦兵器であるゴジュラスとともに帝国軍を退ける活躍を見せ、平成では「小型ゴジュラス」とも呼ばれた。

 「ゴドス」は恐竜型ゾイドで、2足歩行による移動とビーム砲などの射撃武器を備えている。また、ロングレンジガンなどを追加した重装甲タイプもある。

 今回AZシリーズでの立体化にあたり、動力がゼンマイからモーターに進化し、新たに背中の大型キャノンを装備したゴドスキャノンにできる。

AZ-18 ゴドス(重装甲型)
AZ-18 ゴドス(ゴドスキャノン)

 本稿では試作品の写真を交えて、「AZ-18 ゴドス」の本商品の開発を担当しているタカラトミー ホビーキャラクター事業室コレクター事業部開発課の齋藤和也氏にお話を聞いた。

小型ボディに詰まったパワフルな動きと重装備でゴドスがAZシリーズで出撃

――最初に「AZ-18 ゴドス」の商品化・開発の経緯を教えてください。

齋藤氏:AZシリーズではこれまで、帝国軍の代表的な小型ゾイド「モルガ」や、「ゾイド」シリーズ初期に登場した「シーパンツァー」などが商品化されてきました。

 いずれも帝国軍のゾイドだったので、今回は共和国軍の代表的な小型ゾイドである「ゴドス」が選ばれました。

共和国軍の小型ゾイド「ゴドス」

――AZシリーズでは「AZ-11 コマンドウルフ」も展開され、共和国軍の戦力も揃ってきた感じがしますね。

齋藤氏:「コマンドウルフ」は中型ゾイドで、「ブレードライガー」の随伴機などで活躍する機体ではありますが、やはり前線を支える小型ゾイドは欲しいと思い、個人的にも「ゴドス」は出したいゾイドでした。

「AZ-11 コマンドウルフ」(2025年12月下旬 発売)

――造形面ですが、まず小型ゾイドとのことでサイズはどれくらいになりますか?

齋藤氏:サイズは全高約120mmで、当時発売されたキットと同じ1/72スケールサイズとなっています。

「AZ-01 ブレードライガー」(奥)と比較

――今回新たにキャノン仕様にできるなど追加装備や本体デザインのアレンジなどはありますか?

齋藤氏:基本的なデザインは当時のキットを踏襲し、ブラッシュアップしたものですので、本体そのものは大きくアレンジは加えていません。カラーリングも昭和の初期キットをイメージした配色となっています。

 AZ化にあたって新たにゴドスキャノンとして、背中に大型キャノンを背負った姿にすることができます。こちらは胴体パーツの一部が専用のものになっていますので、組み立ての際は選択式となっています。

AZシリーズで新たに登場したゴドス(ゴドスキャノン)

齋藤氏:今回ゼンマイ動力からモーター動力に変わった関係で、本体の横幅が若干増したのですが、全体がマッシブにならないよう、首を伸ばすなど”強そうに見えすぎない”ようなバランスに調整しています。

 小型ゾイドということもあり、情報密度の高い仕上がりになっているかと思いますので、ご注目いただければと思います。

胴体周りも密度感ある仕上がり
脚部はどっしりとしたイメージ
重装甲型コックピット

――モーター動力とのことで、動力ボックスのサイズも大きくなったのでしょうか?

齋藤氏:胴体に仕込んでいるメカボックスはゼンマイの時とほぼ同じくらいの大きさで、組み立てもメカボックスを中心に外装を付けていく形になっています。

 電池は単5形アルカリ乾電池1本(別売り)を使用し、尻尾の付け根が電池ボックスになっています。

尻尾の付け根が電池ボックスとなっている

――付属品についても、新規の大型キャノンに加え、当時のキットにもあったロングレンジガンなどは付属しますか?

齋藤氏:もちろんです。今回はノーマルの通常型とロングレンジガンや3Dレーダー、重装甲型コックピットを付けた重装甲型にすることができます。こちらは各部に付いている3mm軸での付け替えや、頭部コックピットの付け替えで換装できます。

通常型
重装甲型

齋藤氏:また、“今後に使えるかもしれない”背部のアダプターパーツを収録しています。背部の武装ラックとして使っても楽しいパーツですが、こちらは今後のAZシリーズの展開を楽しみにしていただけますと幸いです。

重装甲型の頭部コックピットや各種武装も付属。通常型と重装甲型も再現することができる
背部に接続できるアダプターパーツ。3mm軸を備えつつ独特の形状をしている。

――こちらのエネルギータンクにはパイロットフィギュアを乗せることはできますか?

齋藤氏:はい。本キットでは一般兵のパイロットフィギュアが1体付いており、これを乗せることはもちろん、別売りのAZシリーズの一般兵パイロットフィギュアを乗せることもできます。

 また、今回はパイロットフィギュアを固定できる造形も入れております。

背部のシートにパイロットフィギュアを乗せることが可能。両肩を挟むように固定することができる

――新設計の大型キャノンですが、こちらのコンセプトなどはありますか?

齋藤氏:元々の「ゴドス」の背中に2連装対空砲があり、こちらを「もし、大型化したら?」というイメージを膨らませたものになります。

 また、「小型ゴジュラス」と呼ばれる「ゴドス」ですので、「小型のゴジュラスキャノン」を思わせるようなイメージも含んでいます。

肩から伸びる巨大なキャノン

――歩行ギミックはモーター動力になったことで新たに加えた機構などありますか?

齋藤氏:本体の歩行に関しましては、脚部が動くことで連動して腕部を振る動きを踏襲しています。その動きをよりリアルにするためにギアの配置を変えたり、足を踏み出した際につま先が少し下がったりするなど、ブラッシュアップをしました。

 ゴドスキャノンでは、専用の胴体パーツを使ってギアを増やし、リンクを組んで歩行に連動して砲身が動くようになっています。胴体のギアは腕から伝わる仕組みになっており、外装に覆われて露出しないようになっています。

ゴドスキャノンはリンクを組んで、砲身が上下に動く

――砲身が動くことで歩行バランスが取りづらくなったなどの苦労はありましたか?

齋藤氏:キャノン本体はそこまで重量はなく、ゴドスは尻尾が後方に設置していて安定しているため、比較的スムーズに開発することができました。

 今回、動力がモーターになったことで、背びれがスイッチになっており、これを上に入れると前進します。そして、下に入れることで「AZ-08 モルガ」や「AZ-10 シーパンツァー」にもあった後退する動きも可能となっています。

【タカラトミー「AZ-18 ゴドス」のギミックをチェック!【ゾイド】】

――続いて本商品のこだわりポイントを教えてください。

齋藤氏:やはり、本体の動きと新武装の対ゾイド2連装250mmキャノンですね。

 これまでも「AZ-08 モルガ」のジャミングアンテナや「AZ-10 シーパンツァー」の全方位超音波ソナー、高精度センサーアンテナなど新解釈の武装がありました。

 そのため、AZシリーズならではのデザインや「ゴドス」の新解釈を広げ、ゾイドの世界観を広げる意味でも背中のキャノンはこだわりました。

 また、キャノンの側面に3mmジョイントが2本あり、動作の保証はできませんが別売りの「ゾイドワイルド」の「改造武器」シリーズなどを取り付けられるようになっています。

 2本のジョイントを付けることになり、この間隔をどうするかと考えたときに既存の「何かに合わせよう」ということになり、そこでちょうどゾイドワイルドシリーズの2軸の接続口と同じ幅に設定しました。

 「ゴドス」は武器配置の自由度が高いので、別売りの武装を取り付けて楽しめる要素も加えました。ぜひ楽しんでいただければと思います。

キャノンの側面にある2本のジョイントは「ゾイドワイルド」シリーズにも対応

――今後のAZシリーズの展開についてはいかがでしょうか?

齋藤氏:まだ詳細をお伝えすることはできませんが、ファンの皆さんのご期待に添えるゾイドだけでなく、意表を突くようなゾイドの開発も進めておりますので、ご期待いただければと思います。

 本日10月2日より開催の「第64回全日本模型ホビーショー」にて今回の「AZ-18 ゴドス」や「AZ ライガーゼロ シュナイダー」の彩色見本を展示しておりますので、是非ご覧ください。

――最後に、ユーザー様へのメッセージをお願いいたします。

齋藤氏:今回、新しい武装を装備した「ゴドス」をAZシリーズで商品化することができました。小型ゾイドながら、動きやカスタムなど幅広い遊びが詰まっておりますので、ぜひお手に取っていただければと思います。

 今後も、AZシリーズでは様々な展開を用意しておりますので、楽しみにしていてください。

――ありがとうございました。