インタビュー

「AZ-17DX ウルトラザウルス グラビティカノン仕様」開発担当者インタビュー【ゾイド】

超弩級のスケールでグラビティカノンを再現。アニメの名シーンも再現可能

【AZ-17 ウルトラザウルス】
2027年2月下旬 発売予定
価格:38,500円(税込)
【AZ-17EX ウルトラザウルス専用 グラビティカノン】
2027年2月下旬 発売予定
価格:12,100円(税込)
【AZ-17DX ウルトラザウルス グラビティカノン仕様】
2027年2月下旬 発売予定(タカラトミーモール限定)
価格:52,800円(税込)

 タカラトミーのハイターゲット向けホビーレーベル「T-SPARK(ティースパーク)」は、ムービングキット「ADVANCED Zi(AZ)」シリーズで超大型ゾイド「ウルトラザウルス」がついに商品化。2027年2月下旬に発売する。

 さらに、「AZ-17 ウルトラザウルス」に装備可能な大型オプション「AZ-17EX ウルトラザウルス専用 グラビティカノン」に加え、「AZ-17 ウルトラザウルス」と「AZ-17EX ウルトラザウルス専用 グラビティカノン」、特典パーツがセットになったタカラトミーモール限定のDX版も登場する。

AZ-17 ウルトラザウルス
AZ-17DX ウルトラザウルス グラビティカノン仕様
AZ-17EX ウルトラザウルス専用 グラビティカノン

 「ウルトラザウルス」は「ZOIDS」シリーズに登場するヘリック共和国が開発したウルトラサウルス型ゾイド。鋼の巨躯に長い首、強靭な脚と尻尾を有する。主砲の360mmリニアキャノン4門をはじめ、各種ミサイル、対空砲などの重武装を備え、小型ゾイドも艦載できる移動拠点としての側面も持つ。

 アニメ『ゾイド-ZOIDS-』にもヘリック共和国の決戦兵器として登場。『ゾイドバトルストーリー』などでは全長約50mだったが、アニメではブレードライガーをはじめ、ガーディアンフォースのゾイドを艦載し、山のように巨大な姿となっている。そして、超兵器としてジェネレーターユニットと超大型砲身で構成された大型武装「グラビティカノン」を装備し、ヒルツが駆るデススティンガー、復活したデスザウラーとの決戦に挑む。

 中でも最終回にて傷を負いながら、バンが乗るブレードライガーを「グラビティカノン」で撃ち出し、デスザウラーを撃破するシーンは作品を代表する名シーンとなっている。

 AZシリーズでは当時キットの「ウルトラザウルス」のデザインを踏襲しつつ、新たに生まれ変わった歩行ギミック、そして「グラビティカノン」を装備した状態での発射姿勢を電動ギミックで再現することができる。

 本稿では試作品の写真を交えて、AZシリーズのウルトラザウルス、グラビティカノンについて開発担当者に驚異的な電動ギミックとウルトラザウルスが持つ魅力についてお話を伺った。

【【ZOIDS】AZ-17 ウルトラザウルスPV - 内部構造・動力可動演出解説動画 -】

ウルトラザウルスが持つ魅力を隅々まで詰め込んだ超弩級キット

――最初に「AZ-17 ウルトラザウルス」、「AZ-17EX ウルトラザウルス専用 グラビティカノン」の商品化・開発の経緯を教えてください。

開発担当者:「ウルトラザウルス」の商品化が決まったのは、2024年11月に発売した「AZ-07 デスザウラー」がきっかけでした。多くのお客様からご好評いただき、「40th Anniversary ZOIDS」シリーズから「ADVANCED Zi」シリーズとして展開を続けていくことが決まった時に、今後の商品展開でデスザウラーのライバル機で大型商品を作ることになりました。

 その時に「デスザウラーを超えるネームバリューのゾイドは何か?」をチームで相談して「ウルトラザウルスをやろう!」となったのが始まりでした。

開発担当者:そして、AZシリーズでやるからには「進化したウルトラザウルスを見せたい」、「AZ-07 デスザウラーを超えるインパクトを出したい」となり、アニメで印象的な「グラビティカノン」をムービングキットで初めて商品化することが決まりました。

「AZ-17 ウルトラザウルス」
グラビティカノンを装備した「AZ-17 ウルトラザウルス」
「AZ-07 デスザウラー」(奥)と比較
「AZ-01 ブレードライガー」(中央)、「RMZ-001 ブレードライガー」(右)と比較
グラビティカノン。「RMZ-001 ブレードライガー」と比較

――造形面について質問です。「AZ-17 ウルトラザウルス」の本体サイズとしては当時のキットとほぼ同じくらいでしょうか?

開発担当者:本体サイズとしては、当時発売されていた当時品キットとほぼ同じサイズ感になっています。

――ちなみに使用する電池は何ですか?

開発担当者:使用電池は単2電池2本となります。最初期の「ウルトラザウルス」のキットでは尻尾の付け根部分にLED発光用の電池ボックスがありましたが、本キットでは無しで発光を行なうことが可能です。

 なので、本体のお腹の下にある電池ボックスに単2電池2本を入れていただければ、そこからすべての電力を供給し、歩行やLED発光もすべてできるようになっています。

――当時品キットから進化した造形や新規パーツなどはありますか?

開発担当者:変更点で言うと、内部の歩行ギミックや連動ギミックはすべて一新しております。

 当時のイメージをそのままに、よりスムーズでダイナミックに歩くようにパワーアップしています。実は足を上げる高さも上がっていて、より地面を踏みしめている感じを出すため、新設計となっています。

 また、旧キットでは、首の根元にある3連の副砲が飾りパーツでしたが、AZシリーズでは電動ギミックで上下に動くようになっています。

強靭な脚部は新設計の歩行ギミックを搭載
360mmリニアキャノンはもちろん、3連副砲も電動ギミックで動く

開発担当者:そして、当時品キットから進化した点として腹部の格納庫の中にゾイドコアが造形されています。格納庫でゾイドコアがむき出しではリアリティがないと思い、中にカバーを設けており、それが開くことでゾイドコアが露出するようになっています。

 もちろん、手動による背面格納庫のハッチ開閉など元キットからあるギミックはしっかりと入っています。

腹部の格納庫内にはゾイドコアがあり、カバーを開けることで露出。LED発光ギミックも搭載している
開いた部分には付属のビークルを搭載することができる。
背面の格納庫ハッチも開閉可能
頭部のコックピットは小型ビークルにもなる旧キットからのギミックが採用されている

開発担当者:そして、旧キットにあったビークルや一般兵も付属します。一般兵のパイロットフィギュアは今回は6体入っており、各部のコックピットすべてに乗せられる人数分を用意し、そのためなんとか金型にスペースを作って新規新規金型を起こしました。

 その他、「AZ-17EX ウルトラザウルス専用 グラビティカノン」に対応した発射時のエフェクトパーツも新たに入っています。

旧キットにも収録されていたビークルと一般兵のパイロットフィギュア

――「AZ-17EX ウルトラザウルス専用 グラビティカノン」の造形についてはアニメの3Dモデルが元になっているのでしょうか?

開発担当者:「グラビティカノン」の造形に関しては、アニメの作画や設定画をベースにすべて新規に描き起こしました。

右舷に備えられたジェネレーターユニット
左舷の超大型砲身
砲身は各部に分けられリンクが組まれている

――「AZ-17 ウルトラザウルス」の付属品をお伺いしましたが、「AZ-17DX ウルトラザウルス グラビティカノン仕様」では付属品は異なっているのでしょうか?

開発担当者:その点はご安心ください。「AZ-17DX ウルトラザウルス グラビティカノン仕様」では、「AZ-17 ウルトラザウルス」についているパイロットフィギュアなどの付属品やリニアキャノンパーツなどがすべて入っています。そこにオプションパーツとして販売される「AZ-17EX ウルトラザウルス専用 グラビティカノン」がセットになっています。

 しかし、ただのセット商品ではなくDX仕様としてまず、アニメ『ゾイド-ZOIDS-』でウルトラザウルスの操縦をしたムンベイのパイロットフィギュアが付属します。こちらは座りポーズと立ちポーズの2種類あります。

 さらに、アニメスケールに近いゾイドのミニフィギュアが付属します。こちらはランナーに付いているプラモデル仕様で、バンのブレードライガーをはじめ、ライトニングサイクス、ディバイソン、アイアンコングPK、ストームソーダー、ジェノブレイカーのアニメ終盤でウルトラザウルスと一緒に戦ったキャラクターがラインナップしています。

 ブレードライガーに関してはパーツの付け替えでブレードアタック状態にすることができます。また、好みの色に塗装しやすいウルトラザウルス用の無色の頭部キャノピーパーツも付いてきます。

操縦を担当したムンベイのパイロットフィギュアをはじめ、アニメで活躍したゾイドのミニフィギュアが付属。
ブレードライガーのミニフィギュアは差し替えでブレードアタック状態にすることができる

――これはもうアニメのシーンを遊びつくせるボリュームですね。

開発担当者:また、本体に付属している発射のエフェクトパーツですが、こちらは2つに分割でき、そこにブレードアタック状態のブレードライガーを収めることで最終回の発射シーンを再現することができます。

グラビティカノンの発射エフェクトパーツ内にブレードアタック状態のブレードライガーミニフィギュアを入れることができる
最終回の名シーンを再現することが可能
ミニフィギュアを自由に配置して遊ぶこともできる

――次に気になる歩行などのギミックに関してですが、グラビティカノンを装備した状態でウルトラザウルスを歩かせることができますか?

開発担当者:もちろん歩行可能です。そのために、内部のリンクなどもしっかり改良しております。

 踏みしめるような脚の動きであったり、副砲の連動もありますが、首の動きをよりスムーズにしたり、腹部のプロペラも動くようになっています。尻尾もよりダイナミックに動くようになっています。

 また、「AZ-07 デスザウラー」にもありましたLEDだけを点滅発光させるディスプレイモードもあります。頭部とゾイドコアの2箇所が光るようになっています。こちらの切り替えは背中にあるスイッチが3段階になっておりまして、カタパルトのところに「0」、「Ⅰ」、「II」の造形があり、0がオフ、IIがディスプレイモード、Ⅰが歩行などの電源となっています。

カタパルトの間にスイッチがあり、3段階でモード切替ができる

――今回の目玉と言えるグラビティカノンの発射姿勢ですが、こちらは電動になっているのでしょうか?

開発担当者:はい。グラビティカノンの装填から発射姿勢への移行、発射までの一連の動きをワンモーターで制御用のICチップなしで実現しました。

 こちらのモード切替はアンテナパーツを水平に倒すことで、内部のギミックが切り替わる仕組みになっています。

背部のアンテナパーツを倒すことで、発射モードに切り替え

開発担当者:手順としては電源を切った状態でアンテナを倒してから電源スイッチを入れることで、グラビティカノン発射モードになります。

 最初に砲身の装填からはじまり、それが終わると本体に伝達され、首を下す動きが始まります。そして、発射姿勢になるとそこから、再び砲身側に伝達されて仰角を付けて発射します。これが一連の流れで、発射が終わるとまた装填の流れが始まります。

――こちらの下がった首は電動で起き上がる動きになるのでしょうか?

開発担当者:一度発射した状態から首は自動で上がりません。なので、連射するような動きになります。再び発射姿勢の動きをさせる場合は、電源を切って手動で首を上げる必要があります。

【重々しい歩行とグラビティカノン発射ギミックを搭載! タカラトミー「AZ-17DX ウルトラザウルス グラビティカノン仕様」のギミックをチェック!【ゾイド】】

――本商品を開発する中でこだわったポイント、苦労されたポイントはありますか?

開発担当者:苦労したポイントは、グラビティカノンの一連の動作をワンモーターで実現することでした。AZシリーズでの立体化に合わせて完全新規のギミックですので、それに合わせて本体のモーターボックスも新規になっております。

 また、首のLED配線を首の中に入れるのにも苦労しました。当時品キットでは外に配線が出ていましたが、今回は首の内部にスリットを設けて配線を通せるように改良いたしました。

頭部へのLED配線は首の中を通った構造となっている

――その他、こだわったポイントなどはありますか?

開発担当者:こだわったポイントと言いますか、先ほどあったグラビティカノンの発射ギミックですが、ウルトラザウルス本体のみでも動かすことができます。

 この場合は首を下げるだけの動きになるのですが、アニメでデススティンガーから逃げる際に海中に潜るシーンがあるのですが、その潜水をするような動きに見えるようにもなっています。「ウルトラザウルス」が水陸両用のゾイドでもありますので、そうした動きを感じられるように心がけました。

「AZ-17 ウルトラザウルス」本体だけでも首を下した動きが可能

――最後に、ユーザー様へのメッセージをお願いいたします。

開発担当者:今回「AZ-17 ウルトラザウルス」、「AZ-17DX ウルトラザウルス グラビティカノン仕様」、「AZ-17EX ウルトラザウルス専用 グラビティカノン」が商品化することができました。

 企画した我々もびっくりするほど巨大なアイテムとなっております。当時のキットやアニメからのファンの方々に楽しんでいただけるよう鋭意制作をしておりますので、ぜひお手に取って楽しんでいただければと思います。

――ありがとうございました。