レビュー

ゾイド「AZ-07 デスザウラー」レビュー

濃密ディテールと洗練された動きで、令和に帝国の巨大ゾイドが復活

【AZ-07 デスザウラー】

開発・発売元:タカラトミー

11月30日 発売

価格:33,000円

サイズ:全高約310mm

 タカラトミーの「ゾイド」シリーズ屈指の大型ゾイド「デスザウラー」が「ADVANCED Zi」シリーズで復活し、「AZ-07 デスザウラー」として11月30日に発売した。価格は33,000円。

 1987年ならびに1999年にキット化され、約25年の時を経て現代の技術の粋を集約した造形美、そしてモーター駆動に加え、LED発光ギミックも搭載し、驚異的な進化を遂げた。

「AZ-07 デスザウラー」

 弊誌では開発担当者様へのインタビューを実施し、タカラトミー100周年とゾイド40周年を記念した豪華なアイテムとして圧倒的なサイズ感とメカディテールの作りこみ、そして地を揺るがすような巨大な歩行ギミックなどを紹介させてもらった。

 今回は筆者の手で「AZ-07 デスザウラー」を組み立て、令和によみがえった「破滅の魔獣」の魅力に迫っていきたい。

帝国が誇る“最恐”ゾイド「デスザウラー」

 商品の紹介の前に「デスザウラー」について軽く触れておこう。

 「デスザウラー」は「ゾイド」シリーズに登場するティラノサウルス型ゾイド。巨大な体と強靭な手足、尻尾と圧倒的な存在感を放つ機体となっている。武装も各部に備わったビームガン、腹部のビーム銃座、尾の付け根にある16連装ミサイルランチャーに加え、口腔に備えた超火力の荷電粒子砲を備えている。

 ジオラマストーリー「ゾイドバトルストーリー」ではゼネバス帝国の決戦兵器として戦線に投入され、ヘリック共和国軍の主力ゾイド「ゴジュラス」を上回る性能を見せ、「死を呼ぶ恐竜」と呼ばれた。

 そして、1999年に放送されたアニメ「ゾイド -ZOIDS-」では古代ゾイド人に作り上げられ「破滅の魔獣」と呼ばれた。劇中では、ガイロス帝国の摂政ギュンター・プロイツェンの手によって「デスザウラー」は復活を果たす。物語中盤ではクローニングした個体が登場し、高い戦闘力を発揮するも背中の荷電粒子強制吸入ファンを破壊され、主人公・バンたちの「ブレードライガー」たちの活躍によって一度は中核となるゾイドコアを貫かれる。そして、物語終盤再び最後の敵として、今度はさらに巨大なオリジナルボディを手に入れて復活を果たす。

 初期のキットやアニメ放送当時に発売されたキットでもその巨大感や重々しい歩行ギミックなどが1/72スケールで表現され、帝国軍ゾイドを象徴するアイテムとなった。

【【ZOIDS】AZ-07 デスザウラーPV ナレーション:大塚芳忠(ギュンター・プロイツェン役)】
【【ZOIDS】AZ-07 デスザウラーCM特別版 ナレーション:大塚芳忠】

大型キットゆえの大ボリュームと巨大なパーツの数々

 「AZ-07 デスザウラー」のパッケージと内容物を確認していこう。

 パッケージからその巨大感の片鱗がうかがえる。以前にも紹介した「AZ(40TH ANNIVERSARY ZOIDS)-01 ブレードライガー」の倍以上の大きさとなっている。それゆえにパッケージ描かれている「デスザウラー」の雄々しい姿を見て、「完成したときのサイズ」を想像すると高揚感に満ち溢れてくる。裏面には商品紹介や歩行ギミックなどが紹介されている。

「AZ-01 ブレードライガー」パッケージと比較。厚みが倍以上ある

 内容は動力ユニットをはじめ、ギアパーツ×2、腕部軸パーツ×2、脚部軸パーツ左右、リンクパーツ左右、胴体パーツ左右、胸部パーツのパーツ一式、ラベル、、ランナー27枚、取扱説明書が封入されている。

 ゾイドの特徴的なCAPパーツをはじめ、シリンダーなどの内部メカの細かなパーツなどが入っている。そして、胴体や尾部をはじめとした各パーツは大型でランナーも大きめとなっている。

 成型色も豊富で赤は2色、黒も2色でクリアーブラック、シルバー、ゴールドが収録されている。また、牙部分やシリンダーなどの一部パーツは塗装が施されている。

ギアパーツ×2、腕部軸パーツ×2、脚部軸パーツ左右、リンクパーツ左右、胴体パーツ左右、胸部パーツのパーツ一式
動力ユニット
ラベル。ガイロス帝国、ゼネバス帝国の国章や「デスザウラー」の型番などが収録されている
Aランナー
Bランナー
Cランナー
C2ランナー
Dランナー
D2ランナー
Eランナー
Fランナー
Gランナー
Iランナー
Jランナー
Hランナー
Kランナー。2枚封入
Lランナー
Mランナー
M2ランナー
M3ランナー
M4ランナー
Nランナー
Oランナー
Pランナー
Qランナー
Rランナー
インナーキャップ
CAP(A)、(B)、(C)
取扱説明書

 大ボリュームのパーツの数々を確認したところで次は組み立て工程を見ていこう。