レビュー

ゾイド「AZ-07 デスザウラー」レビュー

胴体から手足へ伝達される駆動系を組み上げる面白さを体感

 「AZ-デスザウラー」の組み立てでは、「ゾイド」シリーズで馴染の動力ユニットを中核として、手や足、頭、尻尾へ動力を伝達する構造を組んでいく。大型のキットでもその魅力は変わらない。むしろ、各パーツのリンクが細かく作りこまれ、より濃密な動きへの追求、メカとしての躍動が詰め込まれている。

 動力部ユニットの電池ボックスはねじ止めされており、一度開放した状態にしておく。本キットでは単3電池2本を使用して動かすことができる。

 初めは装甲のない素体状態の組み立てから始まる。動力ユニットを胴体とし、内部フレームを組み、頭部から手足、尾部を組み立てる。

動力部ユニットの電池ボックスカバーを取り外す
胴体内側の銃座を組み立てる
胸部のゾイドコアを覆う装甲、シリンダーを合わせる
組み立てた胴体内側のパーツを組み立て、電池カバーを戻す

 頭部は胴体から伸びる発光ユニットを取り入れ、リード線を首に埋め込む構造となっており、組む時の位置や長さに気を付けたい。

【首 使用パーツ】
首のカバーや目元パーツ、首筋の蛇腹パーツなどを使用
【首の組み立て】
首筋のパーツに発光ユニットのリード線を挟み、頭部フレームで発光ユニットと首筋パーツを挟み込む
上顎、下顎、首筋の蛇腹パーツと合わせて首のパーツに収める形で配置。胴体のシリンダーも合わせる

 胴体の組み立てはフレームパーツで覆うほかに、ギアパーツをはめ込んで動力を受けて回る箇所を作り、背中のインテークファンも作る。

【胴体 使用パーツ】
大きな黒のフレームに加え、ギアパーツ、シリンダー、インテークファンなどがある
【胴体の組み立て】
背中のインテークファン部分を組み立て、そこから左右を挟み込むようにしてフレームパーツを組み立てていく
背部の16連装ミサイルランチャーなどを組んでいく。胸元の出っ張りに留め具のパーツをはめ込み、尾部の付け根のシリンダーを組み立てる

 続いて、脚部の組み立て。ダイナミックな脚部の動きを表現するために、大きなフレームにリンクパーツを合わせていく。また、「ゾイド」シリーズの特徴であるCAPパーツは内側にインナーキャップをはめ込んでいく。そして、右脚部も同様に組み立てる。

【脚部 使用パーツ】
巨体を支えるフレームや印象的なシリンダーなどを使用
【胴体の組み立て】
CAP(A)にインナーキャップをはめ込む
CAP(B)にインナーキャップをはめ込む
巨大なフレームパーツと胴体のギア軸に合わせ、CAPパーツで固定する。片足でも胴体を支えることができる
右脚部を組み立て

 腕部の組み立てでは、胴体のギア軸と組み合わせて上下に動くようにシリンダーやリンクを組んでいく。肘から先は軸可動し、爪も各部可動し、内側の爪も展開する。

【腕部 使用パーツ】
巨大な爪、ハイパーキラークローやシリンダーなどがある。フレームパーツもパイプ造形などが表現されている
【腕部の組み立て】
各パーツを組み立てて腕部を構築し、胴体のギア軸に差し込み、CAPパーツで固定する

 次に尾部パーツの組み立ては大きく、5つの節を組み立て、シリンダーや内部のリンクパーツで列車のように繋げていく。そして、胴体の尾部の付け根とシリンダーに差し込む。

【尾部 使用パーツ】
根元部分
各節を繋げるリンクパーツやシリンダー、上部の放熱カバーのパーツもある
【尾部の組み立て】
尻尾の節目を止めるCAP(C)にインナーキャップを合わせる
各パーツを連結させていき、尾部パーツを組み立てる
最後に胴体へ繋げて完成

 ここまで組み立てると「デスザウラー」の素体状態となる。フレームや内部メカが露出したメカらしい部分が強く感じられる造形となっている。

【デスザウラー 素体状態】

 この素体状態から、各部のアーマーを取り付けて武装化した「デスザウラー」を組み立てていく。

 機械的な部分を覆う外皮のようにデザインも流麗になっていき、重厚感が増していく。アーマーパーツには各部の駆動部位に被せて、歩行の際に動くように設計されている。

【アーマー、武装の取り付け】
頭部のカバーを組み立て。スモークブラックの入ったクリアパーツが使用され、目元が透けて見える
首筋の蛇腹カバーと首を覆うアーマー
腹部銃座のハッチ
尾部のアーマー。上部から被せるようにして装着する
背部アーマー。16連装ミサイルランチャーのカバーなどを取り付ける
腕部アーマーは左右の肩と前腕部に取り付け
反対側も同様にパーツを付ける
脚部アーマーは太ももや膝あて、内側にも装着する。こちらも左右に装着する
右脚部にもアーマーを付ける
頭部ビームガンに背部のリニアレーザーガン、ビームガン、小口径レーザー機銃の複合装備、尾部の赤外線レーザーサーチャーを取り付ける
荷電粒子強制吸入ファンアーマーと尾部の先端に武装を取り付け

 すべてを合わせることで武装化した「デスザウラー」が完成する。付属のラベルにはアニメのガイロス帝国の国章や「ゾイドバトルストーリー」のゼネバス帝国の国章もあり、好みに合わせてディテールアップが楽しめる。

【デスザウラー】
すべてのアーマー、武装を装着した状態

 その他にも腕部に取り付けることができる複合センサーパーツや背部のファンと付け替えることで再現できる荷電粒子コンバーターパーツのほか、一般兵士のパイロットフィギュアに加え、アニメなどにも登場したギュンター・プロイツェンの1/72パイロットフィギュア2種も付属している。

【デスザウラー】
複合センサーユニットと荷電粒子コンバーターパーツ
ギュンター・プロイツェンのパイロットフィギュアは、搭乗姿勢のものと立ち姿の2種類が付属
一般兵士のパイロットフィギュア

 組み立てが完了したところで、いよいよ大迫力の「デスザウラー」の魅力に迫っていきたいと思う。