インタビュー
50年の時を超え5人が集う! 「超合金 秘密戦隊ゴレンジャー」を復活させた男・岡崎聖氏インタビュー、超合金を現代に復活させる意義とは?
2026年9月30日 11:28
東京おもちゃショー2026のバンダイブースで、BANDAI SPIRITSコレクターズ事業部が大きく展開するのが"復活超合金"だ。おもちゃショーでは1970~1980年代のスタイルそのままの「超合金コーナー」が作られ、さまざまな"新製品"が展示された。それらは当時の商品をそのまま出す「復刻」ではなくリニューアルポイントを加えた新商品としての「復活」なのだという。
今回は「超合金コーナー」の目玉となった会場発表の合金フィギュア「超合金 秘密戦隊ゴレンジャー」、「超合金 百獣王ゴライオン」に加え、作中の乗り物にフォーカスした合金フィギュア「ポピニカ サイクロン号(仮面ライダー1号/2号)」を取り上げていきたい。これらのオリジナルの商品はかつてバンダイの子会社であった「ポピー」が発売した、当時の子供達の憧れのアイテムだ。
「超合金復活プロジェクト」とも言うべき商品群の企画者はBANDAI SPIRITSコレクターズ事業部の岡崎聖氏。現代に1970年代にポピーを躍進させた「ジャンボマシンダー」を復活させた人物である。岡崎氏は「ジャンボマシンダー」に続き、これらの商品を復活させようとしている。
当時の商品をそのまま出すのは「復刻」だ。しかし岡崎氏はあえて「復活」の文字を使う。当時の思い出、思い入れをそのままに、現代の技術で新しい商品として復活させたいという。岡崎氏がこれらの新商品に何を込めたのか? 紹介していきたい。
「超合金 秘密戦隊ゴレンジャー」は5人全員登場、さらに敵キャラクターまで!
――今回、ずらりと5人が並ぶ姿で展示された「超合金 秘密戦隊ゴレンジャー」の話を聞かせてください。以前のイベントでアカレンジャーのみが紹介されていましたが、赤、青、黄、緑、桃と5人がすべて超合金となっていますね。
岡崎氏:「アカレンジャーしか商品化しないだろう」と思っていませんでしたか(笑)? 5人全部出すんです。超合金のゴレンジャー5人をセットで販売します。コレはまだ試作品ですが、製品はきちんとダイキャスト制でずっしりと重くなります。2027年2月発送予定。価格は税込みで33,000円です。
オリジナルの「超合金 秘密戦隊ゴレンジャー」は1975年『秘密戦隊ゴレンジャー』が放映されているときに発売されました。「超合金 秘密戦隊ゴレンジャー」は生産時期によってダイキャストの使用部位の変化があって、2期以降は腕が樹脂製になったりしています。今回の復活版では1期の仕様を踏襲し、腕も含めてダイキャスト製のパーツが多くなります。
復活版「超合金 秘密戦隊ゴレンジャー」は当時のままの独特のスタイルが大きな魅力です。当時の商品をそのままスキャンして3Dデータを起こし、金型を作成しています。当時のスタイルそのままの商品です。
――触らせていただきます。腕だけではなく、足も膝がしっかり曲がるんですね。取り付けるマントの造形もとてもしっかり作られている。このマントは新たに造形したのですか?
岡崎氏:そのマントの造形も当時のままなんです。一見すると昔の玩具なので造形とかが甘いという意識を持たれるかもしれませんが、実際に見ると当時の造形がかなり良くできているのが分かってもらえると思います。……そして今回の復活版「超合金 秘密戦隊ゴレンジャー」では、ちょっとユニークな仕掛けをしているんですよ。
――何でしょうか?
岡崎氏:これが黒十字軍の「超合金 鉄人仮面テムジン将軍」です! ゴレンジャーの共有パーツを利用して作った“敵キャラクター”です。やはりゴレンジャーをそろえると対抗する“敵”が欲しくなる。そこで当時の商品ではなかった「テムジン将軍」を超合金化し、6体のセットで発売しようというのが、復活版「超合金 秘密戦隊ゴレンジャー」の大きなポイントのひとつです。当時出なかったテムジン将軍が超合金になって加わった新しい商品、それが復活する「超合金 秘密戦隊ゴレンジャー」の大きな目玉になります。
僕はプロジェクトを復刻じゃなくて、復活って言ってるんです。当時のものをそのまま出すのは「復刻」。今回僕は復刻という言葉を、極力使わずに、「復活」って言ってるんです。それは、当時のものが現代に蘇るにあたり、当時のトイが持ってたテイストとか雰囲気は、そのまま大事にしつつ、プレイバリューや遊びやすさみたいなところを、アップデートする。あえて「復活」という言い方をしてるんです。
――まずやはり、5人そろっている、と言うのが当時子供だった人たちにとってたまらない憧れを感じさせますね。そもそも今回、「ゴレンジャー」を商品化した経緯を教えてください。
岡崎氏:そうなんです、5人そろえられなかった。お金持ちの家の子供ならできたかもしれないけど、当時集められる子供は少なかったと思います。だから5体セットで出したかったんです。
そして「ゴレンジャー」を選んだのは「全員がそろっていることでの意義」を考えました。超合金の始祖は1974年発売の「超合金マジンガーZ」。ポピーはこの商品のヒットにより、亜鉛合金のフィギュア「超合金」をフォーマット化し、様々なキャラクターの超合金を展開していく。ロボットだけでなく、特撮ヒーローも超合金化していきます。その代表的な存在は「仮面ライダー」ですが、1974年の場合当時放映されていたのは「仮面ライダーアマゾン」なんです。超合金のアマゾンやストロンガーはあったけど、その前の1号やV3などの超合金は出ていなかった。だから仮面ライダーは当時は超合金でのヒーロー集結ができなかった。
『秘密戦隊ゴレンジャー』は5体すべてが発売された。だから当時全部を買うことができれば5人全部そろえられたんです。こうずらっとヒーローがそろって並べられる超合金は「ゴレンジャー」が最初なんです。また、超合金と言えばロボットモチーフというイメージがありますが、特撮ヒーローも超合金で発売していたんだ。当時はこのように表現していたんだ、という想いも込めています。
――復活に当たり、アップデートした部分はあるでしょうか?
岡崎氏:ゴレンジャー達の持つ武器ですね。当時付属していた武器は単色でしたしサイズも小さめでしたが、今回、これらの武器を新造形でより形状をリアルにして彩色も施してリニューアルしています。作中ゴレンジャーはパワーアップし、武器がそれぞれ変わるのですが、これを再現し、各自に2種の武器が付属します。アカレンジャーだけ3種付けちゃいましたが、リーダーなので(笑)。手首も回転するようにリニューアルしまして、手首が回転するため、武器を持たせた時のポーズ付けの幅もオリジナルから広がっています。
あとは細かい部分ですけど、アカレンジャーって実は5人のヒーローの中で目の色が違うんです。黒じゃなくて紺なんですね。当時の超合金って他のレンジャーと同じ黒だったのですが、今回はアカレンジャーの目の色は作中と同じ紺になっています。
1970年代の商品を現代に復活させる岡崎氏の、村上克司氏への思い
――改めて、「ジャンボマシンダー」や「超合金」といった1970年代の当時のトイを岡崎さんはなぜ復活させようとしているのでしょうか?
岡崎氏:やはり当時の思い出、ノスタルジーという部分は大きいです。やっぱり50歳を過ぎると「子供の頃って懐かしいな」と思っちゃうんです。こういったトイ達がとても輝いて見えるんですよ(笑)。そして現代の僕ら、50~60代って、大人だけどおもちゃを買ったりアニメが好きだったりキャラクターのことが好きというのが当たり前になってきた。ガンプラとかの影響もすごくあると思います。
で、本当に僕らの世代って自分の成長に合わせて提供されてくるアニメ作品なんかもだんだん年齢に合わせてハイターゲット向けになってきたり、ガンプラ別に買っても当時も恥ずかしくない。キャラクターものに対する抵抗感みたいなのがなくなってきてる世代です。一昔前だと60歳くらいになると骨董とか盆栽とかみたいな、それが普通にプラモデルを買うとかハイターゲットのおもちゃを買う、超合金を買う、フィギュアを買うみたいなところが当たり前になってきたっていう背景もあります。
そのなかで"オモチャ"ってなくなってしまう。子供の頃に持っていたオモチャは壊れてしまったりで、捨ててしまうことも多いです。残っていても塗装がはげたり経年劣化してしまう。またそもそも買ってもらえなかった人も多かったと思います。そういった人たちの気持ちを満たす、現代に「復活」した当時のオモチャって必要だと考えています。当時買わなかったし持っていなかったけど、今見るとワクワクする、持っていなかったのに懐かしい(笑)。だからこそパッケージにもこだわって当時のものをできるだけ再現します。
――当時買えなかったものをそろえられる幸せというのは大きいと思います。岡崎さんはこの「超合金 秘密戦隊ゴレンジャー」の試作品が工場から届いたとき、どう思われましたか?
岡崎氏:最初の試作品が形として上がってきた時と、あとは工場からまだ色も塗っていないトライショットが来た時。その時が一番やってて楽しいですね。逆に製品が出来上がる頃、パッケージに入ってもう完成で発売を迎える頃は、「あ、なるほどね」みたいな、感動が薄れてしまう(笑)。やはり一番テンションが上がるのはトライショットが来たときですね。
その上で「超合金 秘密戦隊ゴレンジャー」は今の若い子が見ても、キッチリさというか、カラフルさとか、可愛らしさみたいな部分もあったりするので、魅力的に見える部分もあると改めて感じました。
懐かしいのももちろんあるんですけど、そもそも当時のが魅力的だったっていうのは大きいです。50年前の玩具の企画者たちって大人として純粋に子どもたちが楽しいおもちゃを作ってやろう、かっこいいおもちゃを作ってやろうという想いで作られてきたと思うんです。その代表的な人物が村上克司さんです。
村上さんをはじめ当時の企画マンの人たちが一生懸命作っていたものを、当時僕は子供でしたから作ってる人の思いとかは分からずに「かっこいいな」とか「かわいいな」という感じで受け止めていたんですけど、番組とおもちゃが一体となって送り出されてきたという70年代に僕らは幸せな子ども時代を過ごしてきたので、そういう人たちのおかげで育ってきたなっていう感謝があります。村上さんが亡くなったということは、このインタビュー(8月5日)の前日に聞きました。
――村上さんとの思い出はどのようなものでしょうか?
岡崎氏:僕がバンダイ入社したのが1988年で、ポピーの事業部を受け継いだ玩具第一事業部に配属されたのですが、村上克司さんがそこの事業部長でいらして。実際にフロアにデスクがあって、当時『仮面ライダーBLACK RX』という新番組の時期で、RXの中に出てくるロボライダーとかバイオライダーとか(のマーチャンダイジング用デザインを)実際描かれている現場を見ることができた。翌年には役員室の方に上がっていかれたので。実際に現場でキャラクターと向き合っている姿を間近に見ることができた最後の世代なんですよ。
それもあって村上さんからは色んなお叱りを受けながらご指導いただきながらここまで商品を作ってるので、実際に当時村上さんが作っていたようなものを改めて作ったりしているのを「お前全然進歩してないな」って言われそうです(笑)。「これ俺が作ったまんまじゃないか」って(笑)。「お前何やってんだ」って(笑)。見せると怒られると思うけど、でも本当にそういうのがありがたかったですね。
村上さんのデスクに「宇宙刑事ギャバン」のイラストとか「ライジンゴー」の写真が入ってたんですよね、デスクマットに。僕は当時まだ1年生のペーペーだったんで、それを見て「ギャバンがここに飾ってある!」みたいな(笑)。そういうのを本当に目の当たりにしてたので。だから今回の訃報というのは本当に衝撃が大きいです。だからこそ、村上さんから怒られるだろうけど、当時のいただいたおもちゃのスピリッツみたいなものをこうして世に出すことで少しでも返していければいいかなと思ってます。
手に取ることで当時のポピーのすごさを実感できる「ポピニカ サイクロン号(仮面ライダー1号/2号)」
――超合金とは異なる復活プロジェクトでは「ポピニカ サイクロン号(仮面ライダー1号/2号)」も注目ポイントです。「ポピニカ サイクロン号(仮面ライダー1号/2号)」も当時出ていた商品の復活ですね?
岡崎氏:ポピーには「超合金」、「ジャンボマシンダー」といったブランドと共に、「ポピニカ」という乗り物を扱うダイキャスト玩具ブランドがありました。「ポピニカ ホバーパイルダー号」などもあります。
今回の商品は「仮面ライダー2号」が乗るバイクの「サイクロン号」がモチーフですが、この商品はまだ「ポピニカ」ブランドができる前の1973年に「ミニミニサイクロン号」という商品名で発売されました。その後「ポピニカ サイクロン号」という名前になります。今年は「仮面ライダー」生誕55周年なのです。そこでこちらも「ポピニカ サイクロン号(仮面ライダー2号)」として復活させようと。「仮面ライダー1号」が乗る初代の「サイクロン号」も「ポピニカ サイクロン号(仮面ライダー1号)」として2027年1月に発売します。価格は各9,900円です。
――こちらはミニカーのような精密さがありますね。
岡崎氏:造形は当時のままなんですよ。良くできていますよね(笑)。こちらも「ゴレンジャー」同様、当時の商品を3Dスキャンして作っています。今回、この商品に関しては当時品も用意しているので、並べてみますね。比べると当時品は仮面ライダーの彩色が最小限です。しかし今回復活させる「ポピニカ サイクロン号(仮面ライダー1号/2号)」は、ライダーに細かく彩色を施して、グッと見栄えがリアルになっています。でもフィギュアの造形は当時品のままなんです!
――首に布製のマフラーを巻いているのもマテリアル感があっていいですね。
岡崎氏:「ポピニカ サイクロン号(仮面ライダー1号/2号)」として復活させるに当たり、マフラーに関しては中にワイヤーを入れ表情付けができるものに変更しました。「S.H.Figuarts」の技術を応用し、よりカッコイイなびき方ができるマフラーにしました。
この商品を手がけて驚かされたのが1973年の「ミニミニサイクロン号」の出来の良さです。ライダーは先ほど説明しましたが、サイクロン号は特に良くできてる。非常に造形が細かい上にダイキャスト製でしっかり重い。
そして一番カッコイイのがですね、ヘッドライトなんです。ダイヤモンドのようなカットの光る部品、いわゆる「フェイクジュエリー」を使っていて、キラリと輝くんです! 当時のオモチャを作っていた開発者のアイディアに感動しました。そしてカウルにはクリアパーツも使っている。とても「宝物感」を感じさせるアイテムです。ポピーは当時こんなに素敵なアイテムを作っていたんだ。ということを実感します。
「ポピニカ サイクロン号(仮面ライダー1号/2号)」は当時のポピーのすごさを実感させてくれるアイテムです。こちらも是非手に取って欲しいです。
あえて合体再現ではないスタンダード版を復活させる「超合金 百獣王ゴライオン」
――もう1つの会場発表アイテムが「超合金 百獣王ゴライオン」ですね。超合金のゴライオンというと5体のライオンが分離合体する「DX超合金 百獣王ゴライオン」のイメージがありますが、こちらは違いますね。
岡崎氏:ポピーは手に取りやすい価格帯の「スタンダード版」と、劇中のギミックを再現できるような「DX超合金」の2つのバージョンで超合金化をしています。こちらはあえて「スタンダード版」の復活商品となります。こちらは海外で人気のある「ボルトロン(ゴライオンの海外名)」としての展開も視野に入れた商品です。
――「あえてスタンダード版」なんですね。それはどうしてでしょう?
岡崎氏:当時の商品として話題に上がるのは「DX版」の方が多いですし、コレクターズ事業部でも5体が合体変形できる「超合金魂 ゴライオン」を発売している。しかしスタンダード版「超合金 百獣王ゴライオン」も魅力ある商品なんだ、ということを知ってもらいたくての復活です。
――僕もスタンダード版の「コン・バトラーV」は持っていました。きちんと5台のメカが合体するDX版がうらやましかったですが、スタンダード版も首と足が外れて擬似的な合体ギミックもあって、思い入れがあります。
岡崎氏:そうでしょう(笑)? スタンダード版に思い入れがある人も多いんです。何よりスタンダード版は手のひらにね、しっかり収まるんです。手にした時の宝物感(笑)! DX版とひと味違う、ロボットを手のひらでしっかり持てる独特の満足感が感じられると思います。
何より造形のバランスが、デザインした村上さんの画そのままなんです。DX版はギミックを盛り込んだためにデザイン画とは異なるプロポーションになった。スタンダード版は"村上さんのデザイン画の線"が楽しめる。スタンダード版「超合金 百獣王ゴライオン」は独特の魅力を持った商品です。
――スタンダード版はユーザーのニーズに応えた商品ですね。私も当時子供でしたが、ゴライオンなど多くの商品に関してはDX版ばかりを見ていて、スタンダード版と両輪で展開しているのは知りませんでした。
岡崎氏:スタンダード版ならではの魅力や工夫もあるんです。超合金の標準装備と言える「ロケットパンチ」ですが、この商品も継承している。ゴライオンは5体のライオンロボットが合体したロボットです。そのため手足もライオンになっている。ロケットパンチは両腕のライオンの頭が飛ぶんですが、この商品は両足のライオンの頭も飛ぶ。これはDXには無い、スタンダード超合金だけのギミックなんです。
面白いのがこの商品のギミックが作中で取り上げられたんです。「フォーライオンアタック!」っていう必殺技で、手足のライオンの頭が飛ぶんですよ。スタンダード版を持っていた子供はうれしかったでしょうね。「同じ必殺技だ!」って(笑)。
――スタンダード版を持っているのが誇らしくなるエピソードですね(笑)。復活する「超合金 百獣王ゴライオン」ですが、オリジナルから手を加えたところがありますか?
岡崎氏:当時のスタンダード版は背中などに塗装されていない部分がありました。ここをしっかり塗装して、メッキパーツも多くなりました。よりかっちりした、デザインを活かした商品となります。
おもちゃショー会場では「超合金 百獣王ゴライオン」に加え、「超合金 DELUXE グレンダイザー & UFOスペイザー」、「超合金 大空魔竜&ガイキング」などが並びます。壮観な画となります。ちょっと見ていただきたいのが、グレンダイザーには「超合金マジンガーZ」同様、おなかに商品名を示すシールが貼ってあり、プロポーションもいわゆる超合金フォーマットなんですが、「超合金 百獣王ゴライオン」はデザイン画に忠実なプロポーションで、おもちゃとしてのアレンジが抑えめなんです。
――本当ですね。
岡崎氏:だんだんと作中表現が玩具に求められている、よりリアルな表現がされるようになっているという時代の変化も感じていただけると思います。
この機会に少し宣伝したいんですが(笑)。11月発売予定の「超合金 大空魔竜&ガイキング」は、スタンダード版「超合金大空魔竜」に「超合金ガイキング」をつけた、復活ならではのコンセプトのある、現代ならではの商品です。
「ガイキング」は大空魔竜の頭部が分離し、上半身、下半身の3つのパーツが合体してロボットになります。このギミックを実現した「DX超合金大空魔竜」も発売されたのですが、こちらもスタンダード版の合体ギミックのない「超合金大空魔竜」のほうがプロポーションが設定画に近いんです。
なので今回復活にあたり、合体ギミックを再現した「超合金ガイキング」をスタンダード版「超合金大空魔竜」のサイズに合わせて小さいサイズで同梱させています。こうすることで「超合金大空魔竜」とガイキングとの合体も再現できるし、付属するミニ恐竜戦隊3機ともからめて"基地遊び"が楽しめる。復活ならではの当時とは違う遊び方ができる商品です。ぜひこちらもチェックしてください! 「超合金 DELUXE グレンダイザー & UFOスペイザー」も9月に再販されます!
置いて、眺める同世代のユーザーに深く刺さるアイテムを!
――最後に岡崎さんにお聞きしたいです。BANDAI SPIRITSコレクターズ事業部は昔のヒーローやロボットをモチーフとしても、最新のフォーマット、より劇中に近かったり、現代アレンジを加えた最新の技術でキャラクターを表現するのがメインストリームです。その中で、当時のポピーの感触を持った商品を企画する岡崎さんの意図はどのようなものがあるんでしょうか?
岡崎氏:メインストリームとは異なる、当時の思い出を求めるユーザーはいます。その方達に商品を届けたい。私自身が欲しい、ということももちろんあります(笑)。若い人も面白く感じてくれると思いますが、コアは同世代、50~60代のユーザーの方にアピールできる商品です。1970年代のキャラクターが持っていた、その魅力とかパワーみたいなものが純粋に入ってるアイテム群だと思うんです。
いろんなポーズを取らせたり、ギミックをガシガシ遊ぶ商品もあるんですが、私が復活させた商品は「置く」という遊び方がしっくりくるかもしれません。置いて、眺めて、子供の頃を思い出す。そういう楽しみ方ができる商品だと思います。昔のオモチャが持っていた情熱や可能性も感じてもらえればうれしいですね。
――様々な商品を復活してきた岡崎氏ですが、今後の"野望"をお聞かせください。
岡崎氏:野望(笑)。今後も様々な周年キャラクターがどんどんやってくる。1970年代に一世を風靡した、まあ、レジェンド級のキャラクターたちの45周年、50周年とか。ですからその都度になんらかのアイテムや、復活商品を出していきたいです。期待して欲しいです。
――最後に読者へのメッセージをお願いします。
岡崎氏:皆さんが応援してくださるから、続けさせていただいています。本当にありがたいです。僕ができる範囲で、懐かしいキャラクター、素敵なキャラクターの商品を今後も世の中に出していこうと思いますので、ぜひ応援よろしくお願いします。
――ありがとうございました。
現代だからこそ手にしたい当時の憧れ
筆者にも「思い出の商品」がある。ただし、記憶の中での過去の商品はイメージが薄れてしまう。正直に言えば、最新フォーマットでキャラクターを表現する商品にこそ「昔の思い入れを越えた!」という喜びを感じる。
しかし、今回岡崎氏が提示した数々の「復活超合金」は筆者の固定概念を揺らがせる魅力があった。当時の商品のクオリティの高さと、当時の開発者達のキャラクターや商品そのものへの強いこだわりと思い入れを感じた。「1970年代の商品はこんなにできが良かったのか!」と驚かされたし、強い魅力を感じた。
その上で現代のユーザーに向けた岡崎氏の工夫が楽しい。「超合金 秘密戦隊ゴレンジャー」の彩色と武器の新規造形、悪役フィギュアの追加など過去の思い出を再現するだけでなく、さらにキャラクターや作品世界を掘り下げている。こういった工夫も注目だ。岡崎氏が次はどんな商品を復活させるか、楽しみだ。
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