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世界一黒いアクリル水性塗料「真・黒色無双」が10月10日販売開始

さらなる反射低減を実現。欧州環境規制にも対応

10月10日 発売予定

価格:2,500円(税別、国内送料込)

 光陽オリエントジャパンは、水性アクリル塗料「真・黒色無双」の一般向け販売を10月10日より開始する。同社Amazon直販ショップでは、100ml入りサイズで2,500円(税別、国内送料込)で販売される。

 「真・黒色無双」は、可視光域で最大99.4%の光を吸収する塗膜を生成できる水性アクリル塗料。本塗料をエアブラシで吹き付けることにより生成される塗膜は、半乾燥状態で積層するミスト粒による非常に表面積の大きい構造となる。この構造の空隙に光が入り込み、内部で反射を繰り返し減衰されることで、水性塗料としては類を見ない99.4%(実績値)という光吸収率を実現する。

 また本製品は、筆塗りによる使用も可能。その場合の光吸収率は98.9%となる。乾く前であれば水で洗い流すことができ、塗料自体もほぼ無臭のため、気軽に高品質な黒色塗装を楽しむことができる。

【おっさんずボレロ【真・黒色無双】】

 この塗料を使い、背景を黒くすることで、まるで縫ったby部分が削り取られたように背景と同化し、見えなくなる。プラモデルを飾る支柱に使うことでプラモデルが浮いているかのように見える。ガンダムの「ファンネル」など、浮遊する武器のレイアウトなど、ユーザーの工夫で色々なことに使えそうだ。

【使用例】

【光陽オリエントジャパン「開発の経緯」】

 2020年5月に販売開始した「黒色無双」塗料は、光吸収率99.3%の世界一黒い水性塗料として、模型業界を中心に大きな反響を呼んだ。しかし製品に含まれる重金属成分により一部の国の環境規制に抵触し、輸出販売への制限があった。この点を解決するべく、欧州の環境規制REACH、RoHS2.0に対応する配合へと見直し、同等以上の低反射性能を持つ製品を目標に開発を行なった。

 「真・黒色無双」は、従来のジオラマや撮影背景の漆黒表現や支持体の隠蔽といった模型業界への需要以外にも、欧州の環境規制REACH、RoHSに対応したことによる産業用途への展開や海外への輸出販売を見込んでいる。