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【静岡ホビーショー】乗り物の横に女の子を配置すると、イメージが大きく広がる! ハセガワが提示するプラモデルマジック!

【50’s アメリカン ガールズ フィギュア】

7月3日発売予定

価格:990円(税込)

 ハセガワのプラモデルに見られる特徴の1つとして「乗り物+女の子」というものがある。乗り物の横に女の子が立つ。女の子と車、そこに"時代"という要素を入れると情景がとてもリアルに感じられる。

 車は年代によって大きく雰囲気を変える。そうした時代の雰囲気を色濃く放つ車のプラモデルに、その時代ならではの服装をした女の子のフィギュアを立たせたら……まるでそこだけタイムスリップしたように時代の空気が色濃くなる。女の子と車だけで、ジオラマを見ているような楽しさが味わえるのだ。

 この女の子と乗り物という取り合わせは、数年前から取り組んでいるハセガワの戦略の1つだ。最新作である「50’s アメリカン ガールズ フィギュア」はその名の通り1950年代のアメ車にぴったりの女の子のフィギュア2体がセットになっている。発売日は7月3日。価格は990円(税込)。今作でシリーズ10弾となるという。

時代性を色濃く出した服装の女の子が車の前に立つと、その回りの雰囲気が一気にその時代のものになる。とても面白いアプローチだ

 ハセガワはフィギュア製作に当たり、フィギュア製作のノウハウを持った原型師を起用し制作技術も向上させている。フィギュアは決してメカモデルの"おまけ"ではなく、フィギュアプラモデルとしての製作技術を高めることで、ユーザーからの評価を得ているのだ。

 「50’s アメリカン ガールズ フィギュア」はシリーズとしては初めてスカートを別パーツで制作している。これまでのフィギュアでは、スカート部分も一体成型だったため、スカートの中にも樹脂が詰まっており、例えばスカートの裏の塗装などはできなかった。別パーツにすることで、足下で自然に裏地が見えるようなよりリアリティのあるスカートの表現が可能となったという。

これまでのフィギュアプラモデルからさらにアップデート。スカートを別パーツにすることでより自然な表現を実現。スカートの裏地もしっかり確認できるように

 ハセガワはプラモデルでの製作戦略の1つとして「ユーザーの要望に応える」ということを色濃く打ち出している。上は60代まで視野に入れた世代にフォーカスし、彼らがほしいと思うもの、出してほしいという声に応えて新商品を開発している。「1950年代のアメ車に似合う女の子フィギュアがほしい」、「スカートの裏地もきちんと塗装できるような造形をしてほしい」という声に応え、本商品は開発されたとのことだ。

 「乗り物+女の子」というコンセプトはリアルな雰囲気のデザインだけでなく、アニメ調のフィギュアや、女の子の横に立たせるメカのモチーフも広げている。この2つを組み合わせることでイメージが大きく膨らむ、この発見はとても面白い。今後の広がり方も楽しみだ。

「乗り物+女の子」というコンセプトはハセガワの商品開発の戦略としてしっかり組み込まれている