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「PLAMAX GP-01 ギルティプリンセス メイドロイド・ミャオ」レビュー
Tony氏のデザインでファンタジックな可愛らしさが全開の美少女プラモデル
2021年9月22日 00:00
- 【PLAMAX GP-01 ギルティプリンセス メイドロイド・ミャオ】
- 開発・発売元:マックスファクトリー
- 発売日:2021年8月25日
- 価格:6,800円(税込)
- ジャンル:プラモデル
- サイズ:全高約160mm
マックスファクトリーより美少女プラモデル「PLAMAX GP-01 ギルティプリンセス メイドロイド・ミャオ」が8月25日に発売された。
「PLAMAX」はマックスファクトリーが手がけけるプラモデルシリーズで、これまで「魔神英雄伝ワタル」シリーズや「太陽の牙ダグラム」シリーズなどのロボットプラモや非可動のプラモフィギュア「minimum factory」シリーズが展開されてきた。
そして、新たなシリーズとしてイラストレーター、Tony氏のキャラクターデザインを元にした美少女プラモデル「ギルティプリンセス」が始動した。
近年様々な美少女プラモデルシリーズが発売され、その市場は拡大している。その中にあって、シリーズごとに様々なテーマが設定され、その造形と意匠は千差万別。
そして、マックスファクトリー初となる美少女プラモデルであり、その造形や意匠は気になるところだ。
今回はそんな「PLAMAX GP-01 ギルティプリンセス メイドロイド・ミャオ」の魅力に迫っていく。
マックスファクトリーとTony氏が贈る「ギルティプリンセス」とは
「ギルティプリンセス」は、マックスファクトリーとイラストレーター、Tony氏のタッグが贈るオリジナルプラモデルコンテンツ。
Tony氏といえば、筆者的にはセガのRPG「シャイニング」シリーズなどのキャラクターデザインが印象深い。また、美少女フィギュアのデザインなども数多く手がけている。
繊細な線で描かれた可憐な少女は透明感のあり、見るものを魅了する。モデル体型のデザインに、伸びやかな手足などが印象的だ。また、肌や髪の艶やかさ、柔らかさや「シャイニング」シリーズなどのファンタジックな衣装デザインで、華やかな印象となっている。
さて、そんなTony氏がキャラクターデザインを手がけた「ギルティプリンセス」のモチーフは、童話や神話などとなっている。「バトルメイデン」と呼ばれる美少女たちはより女性らしい柔らかさと可愛らしさが表現されている。そして、今後の展開では背徳的な要素がキーとなるプラモシリーズとなっている。
第1弾となる「メイドロイド・ミャオ」はメイド服風な衣装に、メカニカルな箒型武器の「機動砲器ブルームストライカー」を手にしている。コトブキヤが展開する「フレームアームズ・ガール」などの「メカ×美少女」とは違った女の子を中心として、固有の武器を持たせるアプローチでキャラクター性を重視した印象だ。
プラモデルのため完成品フィギュアのような細かな彩色はないが、自分の手で作れる楽しさと手足の可動やパーツの組み換えによる遊びの広さなど期待感が高まる。
では、その内容物から組み立て工程を見ていこう
中身を確認。
パッケージを確認。パッケージはTony氏のイラストが描かれている。裏面ではキットの見本や内容物が掲載されている。
中身はランナーと取扱説明書、デカールが入っている。ランナーとは別にフェイスパーツ、ハンドパーツ、腰パーツが入っている。ランナーは本体と武器に使用するものが20枚、クリアの専用ベースが2枚となっている。
成形色は5色で組み立て時のイラストに近い配色が再現できる。また、肌色のランナーの中にひとつ塗装済みのパーツが入っている。
本体と武器を合わせてランナーの数が20枚なので、美少女プラモデルの中でも入りやすいボリューム感となっている。
組み立てる時もサクサク作れるパーツ構成で、ランナーの管理もしやすくなっている。
続いて、組み立て工程を紹介していこう。
シンプルな組み立ての中で、Tony氏の世界観が形になる
まずは頭部から組み立てていく。
頭部は基部となるパーツに髪を装飾し、フェイスパーツをはめ込む形となっている。特徴的な猫耳も埋め込む形で安定感のある組み立てができる。
また、前髪パーツはショートとぱっつんの2種類があり、好みで付け替えることができる。そしてフリルのカチューシャも前髪パーツにはめ込む形となるので、組み換えの際にはカチューシャの取り換えが必要となってくる。
続いて、後頭部のヘアスタイルパーツが入り、頭部が完成する。
ヘアスタイルはショートヘア用のアクセサリ、お団子型のシニヨン、リボンがついたツインテールの3種類。シニヨンはひだが細かく表現され、ツインテールもウェーブの入った躍動感ある造形となっている。
また、ツインテール用のパーツを使ったポニーテールにすることもできる。しかし、シニヨンは中央の差込口には入らない設計となっている。
次に胴体の作成。胴体は胸と胴に分かれており、すらっとした体型と可動域が確保されている。
首のアクセサリは錠前とリボンの2種類のパーツが選択でき、好みに合わせてカスタマイズが可能となっている。袖口のフリルは固定はされておらず、腕部を差し込むことで保持され、動きに合わせた可動ができる仕組みとなっている。
燕尾服のような裾には電子回路のようなモールドが施され、世界観を表現する造形となっている。
完成した胴体はくびれのあるモデル体型となっており、ファンタジックな衣装デザインが細かく造形されている。
次に腕部を作成していく。腕部の基本構成は左右ともに同じとなっている。
肩はふくらみのあるパフスリーブで腕は素肌が露出しており、動かしやすいデザインとなっている。手首にはカフス型のアクセサリが造形されている。
次に脚部パーツの作成。ニーハイソックスを穿いたようなデザインで、すらりと伸びた脚線が美しく造形されている。
靴は丸みのあるデザインでシンプルで可愛らしいデザインだ。
本体となるパーツが完成し、次はスカート部分を作成。このパーツは腰にアンティークな機械装飾を基部にして左右にスカートを纏う形となっている。加えて、頭部に合わせた猫のような尻尾がついてくる。
モノクロなカラーリングに、金色の機械部分が映えるデザインで尻尾のアクセントが可愛らしい。
ここまですべて組み立てたパーツと最後に首パーツをつけることで本体の組み立てが完了。
長い手足とすっきりした造形、セクシーな衣装にほのかなメカニカルデザインが目を引くアクセントとなっている。
最後に箒型武器「機動砲器ブルームストライカー」と専用台座の作成。
「機動砲器ブルームストライカー」は金色の成形色で構成され、箒の穂先部分はパーツが集約され、密度の高い造形となっている。
専用台座は台座の根元と中間、先端の3箇所が可動。支柱の長さはそれぞれ2種類あり、組み換えることで支柱の長さ調整ができる。
仕上げにデカールを貼り付ける。デカールはスペード、クローバーのマーク、数字が赤と黒の2色、そして「機動砲器ブルームストライカー」のエネルギーカートリッジに使用する帯状の青デカールがある。
貼り付けは、必要部分を切り取り、水で浮かせて貼り付け箇所に滑らせるようにして置く。パーツにデカールを置いたら、綿棒を転がして余分な水分を拭き取り、接着する。
デカールを張り付けて、「PLAMAX GP-01 ギルティプリンセス メイドロイド・ミャオ」が遂に完成。
素組とデカールでパッケージイラストに近い完成度となっている。
塗装なしでイラストに近い造形再現がされ、筆者としても満足の出来栄えだ。
次は気になる可動とギミックを見ていこう。
©MAX FACTORY・Tony/Guilty Princess