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【静岡ホビーショー】各メーカーが様々な方法でホビーの楽しさを子供たちにアピール! 静岡ホビーショー、3年ぶりに小中高生招待日を実施
2022年5月13日 17:39
- 【第60回 静岡ホビーショー】
- 開催日
- 業者5月11・12日
- 小中高生5月13日
- 一般14・15日
- 入場料:無料
- 場所:ツインメッセ静岡(静岡市駿河区曲金3丁目1-10)
「静岡の小学生はうらやましい」とホビーファンなら思うことがあるのではないか? 小学生の遠足や社会見学では、県内の大きな産業の工場などにいくことになるが、静岡の子供たちはタミヤやバンダイのプラモデル工場に見学に行けるのだ。今回のホビーショーでも静岡県内の学校を対象に招待日を設けている。
今回、静岡県内の小学校を主な対象として希望を募り、40校が招待されることとなった。静岡ホビーショーでは小中高生の招待は毎回実施されていたが、新型コロナウイルス感染防止の自粛により中止されていた。3年ぶりの開催となる。
場を回り、様々なホビー体験を楽しむのだ。メーカーのブース側も様々なアトラクションを準備し子供たちを待っている。ホビーメーカーが様々なアイディアで子供たちを楽しませるという、とても楽しい空間となっていた。
この風景の中で興味深いのは「高校生スタッフ」の姿だ。タミヤはブースでの様々な催しのほか、会場外でもRC体験コーナーを用意していたが、小学生たちを受付、補佐するのは高校生のボランティアなのだ。こちらはクラス単位で希望者を募ったとのこと。求められる役割に高校生たちが自主的に分担を決め、様々なところで活躍していた。
タミヤは様々な企画で子供たちを出迎えていた。"タミヤマークの型抜き”、"テントウムシの工作キット"、"ミニ四駆の組み立てとタイムアタック"、"RCカーの体験"また最新商品の展示や説明なども子供たち向けに丁寧に実施していた。お菓子の形をしたホビー工作などは高校生スタッフが実演してみせるのだ。
各社は様々な体験コーナーを準備。その中でもプラモデル教室は多くのメーカーが実施していた。BANDAI SPRITSは組み立て体験会用の特別バージョンの「ガンダム」。ハセガワは「ちいさなメカトロメイト」。アオシマは「スナップフィット」。コトブキヤは「オモロイド」といった形で各社が様々な小学生向けプラモデルを用意していた。
ガイアノーツは大型のエアブラシを見せて説明していたし、童友社のムカデや蛇のRCは子供たちに大人気、そしてやはり動く鉄道模型も子供たちの注目を集めていた。京商はRCカー体験教室を開催。走る前にハンドルの動きやアクセルの操作を教える本格プログラムだ。子供たちに大人気だったのが、ゴッドハンドの「石みがき」。ヤスリで石をピカピカに磨くという体験で、子供たちは夢中になって石を磨いていた。
もう1つの注目が「モデラーズクラブ合同作品展」。本格公開は14日からだが、多くの出展者が小学生向けにその作品を紹介していた。子供たちの勢いはすごく見ているこちらはモデラーたちの作品に子供が触れてしまわないかヒヤヒヤしたが、モデラーたちは温かく子供たちを迎えていた。
運営側の意図としては、メーカーは「製品」を提示できるが、それでどう遊べるか、楽しめるかを示せないところがある。モデラーたちの作品は、製品がどのように"作品"になるかを示せるという。子供たちに模型の奥深さを知ってもらいたくて、モデラーたちに協力を依頼したとのことだ。
筆者も子供の頃、遠足や社会見学が楽しかった記憶がある。しかしこの静岡ホビーショー体験は別格だろう。360度視界すべてがホビーなのだ。各社がこちらを楽しませようとコンテンツを用意している。また、子供たちを相手にしてこそのホビー業界だな、という印象も強く持った。この子供たちの反応が、ホビー業界に活力を与えてくれるのだ。