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未来のエンジニアへ! 「トヨタ RCスクール」開催、家族でRCを組立、強者ドライバー達とRCサーキットを走る【#静岡ホビーショー】
2023年5月14日 10:30
- 【RCカーフェスティバル in ホビーのまち静岡】
- 5月13日、14日開催発
- 会場:静岡市南部体育館
5月13日、14日は、「第61回 静岡ホビーショー」と共に、すぐとなりの静岡市南部体育館で「RCカーフェスティバル in ホビーのまち静岡」が開催されている。RCカードライバー達が腕を競う電動RCカーレース「トヨタチャレンジカップ」や、様々な展示などが行われている。
本稿ではその中の「トライ!!トヨタRCスクール」に注目したい。このイベントは家族や友人とトヨタRCサポートスタッフの補助の元、RCカーの組立、さらにRCレースまで体験できるのだ。参加資格は保護者同伴の18最以下の男性か、女性(年齢制限なし)。教室にはたくさんの家族が参加していた。
「トライ!!トヨタRCスクール」は、これまでも開催されている。タミヤが主催する「タミヤRCスクール」と違う部分は、トヨタのスタッフが参加するトヨタ主催の教室という所。RCカーイベントに合わせこれまでも開催されている。
今回の「トライ!!トヨタRCスクール」では、RCの組立・試走だけではなく、タイムアタック上位者は「トヨタチャレンジカップ」で優秀な成績を記録したRCドライバーの猛者達と一緒に、本格的なRCサーキットを走ることができるのだ。加えて優勝者はレースでのトヨタのピットに入ることができるなど、モータースポーツファンにはたまらない賞品も用意されている。このためこれまでより参加者希望者が多かったという。
「トライ!!トヨタRCスクール」での教材は「1/10RC トヨタ ガズー レーシング WRT/GR ヤリス ラリー1 ハイブリッド (TT-02シャーシ)」。市販されるのは6月10日という、発売前のRCカーを組み立てることができるのだ。
教室では組立説明書に従いながら1つ1つ組立を行っていく。トヨタとタミヤのサポートスタッフが会場で待機し、様々なサポートをしてくれる。組み立てるだけでなく、アームやギアの役割など、RCカー、さらには実車での構造も学ぶことができる。「子供達自身が組み立てる」というところを大事にしているのが授業の様子から確認できた。
特に今回は組立やレースにとどまらない。カリキュラムは休憩時間を入れながらも午前中から夕方までしっかりと入っており、間にはホビーショー会場を訪れ、展示されているRCカーと、ラリーカーの実車を見るという授業も用意されている。「本物の車にも興味を持って欲しい」という想いも込めている。
使用しているTT-02シャーシはシンプルではあるが、本格的なRCシャーシだ。ステアリング、ギアケース、そしてシャフトドライブ方式の4WDのメカニズムなど、組み立てることで実車への興味がかき立てられる。参加家族の特にお父さんはRCカーに詳しい方が多く、熱心にRCカーの構造や魅力を子供に語る人も。
お父さんの教育の成果か、RCカーに詳しい子供も多く、ラジコン専門誌の愛読している小学生もいた。普段からRCカーに親しんでいる様でタイムアタックでもスムーズな操縦を見せていた。
取材の合間にスタッフに話を聞いたが、トヨタが「トライ!!トヨタRCスクール」をはじめとしたRCイベント「トヨタチャレンジカップ」を主催するのは、子供達を含めた多くの人ににモータースポーツへの興味を持ってもらいたいためだという。RCカーはその入口というわけだ。そして特に「トライ!!トヨタRCスクール」には“未来のエンジニア”への期待を込めている。
組み立てただけではRCカーはまっすぐ走らない。試走することでトリムやタイヤ角を調整しきちんと走る“調整”を意識するようになる。そして教材は拡張性の高いTT-02シャーシだ。ベアリング、油圧式サスペンションなど対応パーツも豊富だ。今回の組立の体験は愛車への愛着と、さらなる性能アップの意欲をかき立てる。RCレース上級車と一緒にコースを走ることで、多くの刺激を受けることだろう。
そして優勝者に贈られるのは「フジツボのマフラー型トロフィー」である。自動車などを手がける藤壺技研工業が手がけたマフラー型のトロフィーは、美しい焼き色が入っていて、エンジニアの魂をくすぐるとてもユニークな賞品だ。部品や技術への関心をかき立てられる。「未来のエンジニアを、未来のトヨタの仲間を育てたい」。この想いが、「トライ!!トヨタRCスクール」の原動力だと言うことだ。