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楽しく回り、おいしく完成! タカラトミーアーツ「究極のおにぎり」のこだわり【おもちゃ見本市】

大人気で完売! 11月再販予定

【究極のおにぎり】

8月10日発売

価格:4,378円

※11月再販予定

 タカラトミーアーツの「究極のおにぎり」はその動いている姿を見ているだけで楽しくなる商品だ。8月10日に発売された商品で、価格は4,378円。店頭で売り切れするほどの人気で、11月に再販を予定しているとのこと。会場でそのこだわりと商品の面白さを聞くことができた。

 タカラトミーアーツは"楽しく食べられるおもちゃ"を追求するメーカーだ。流しそうめんと巨大スライダーを組み合わせた「そうめんスライダー」、回転数をカウントすることで究極のおいしさを目指す「究極のNTO(なっとう)」などなど話題を集める商品を出し続けるメーカーだ。まずはその回転している姿を見て欲しい。

【回ってふんわりおにぎり! タカラトミーアーツ「究極のおにぎり」】

 この回転により「究極のおにぎり」は空気を含んだ"ふんわりとした食感"を生み出す。ガチガチに握ったおにぎりではなく、口に含むとほろほろとほどける食べやすく、白米のおいしさをしっかり感じられるおにぎりとなるのだ。

「究極のおにぎり」は8月10日に発売されたが店頭ではもう少なくなっている。11月に再販されるという

 おにぎりを作るためには白い容器の中に白米を入れる。真ん中に具を入れることで様々なおにぎりが作れる。青のりと天かすを入れる「悪魔のおにぎり」や炊き込みご飯の具など様々なおにぎりを簡単においしく作れるが担当者のおすすめはシンプルな「塩おにぎり」だという。「本当に白米のおいしさがしっかりわかります。まず最初はこれを作って欲しいです」とのことだ。

 「究極のおにぎり」のメカニズムは白米を入れる容器のギザギザと歯車を組み合わせてくるくると回すものだが、ふんわりしたおにぎりになるように試行錯誤を重ねたという。底面に歯車を配置し、左右にローラーを配することでくるくると回る。この回転が楽しいのだ。

容器に白米をセット。真ん中に具を入れる
容器のギザギザが歯車とかみ合い回転する
容器を外した状態。シンプルだがふんわりした握り具合を実現するため、回転数などに試行錯誤を重ねたという

 商品にはさらに「卵黄醤油漬け容器」が付属する。白身と黄身を分離する仕組みになっており、白身を外してから容器に醤油を入れ再び重ね冷蔵庫に入れることで黄身が柔らかく固まる「卵黄醤油漬け」が完成する。おにぎりにのせることでおいしく食べられる。

 「究極のおにぎり」はおにぎりメーカーの監修を受け、おいしいおにぎりを実現しているし、卵黄醤油漬けも同様、プロも認めるおいしさを実現しているが、開発者自身は「これが本当の料理ではないと思うんですよ、本当においしく作るのはやはり握り方を学ぶし自分自身で工夫する。本当の料理と玩具はやっぱり違うと思います」と、商品の前提を崩すような話になりちょっと驚いた。

 開発者はあくまで本商品を「クッキングトイ」として開発している。調理器具ではなく、"玩具"であることが大事なのだという。例えばお父さんが店頭でこの商品を見つけ勢いに任せて購入して持って帰る。家族の前でおにぎりを作り、みんなで楽しむ。そういう風景を想像して商品を作っているという。

「卵黄醤油漬け容器」こちらもプロの助言を受けておいしさにこだわったものになっている

 本当に毎日おにぎりを作って味わうなら、掃除が大変なこの玩具を作っておにぎりは作らず、手でやり方を練習するだろう。玩具を使うのは、このおにぎりを握る機械の動きが「楽しい」からだ。おにぎりを握るのにわざわざ玩具を使う、その風景が面白い。タカラトミーアーツの「クッキングトイ」はこういった意味を込めて製作しているとのことだ。

 今回のくるくる回るおにぎり容器の動きは本当に楽しいし、どんな食感になるかワクワクする。このビジュアルは確かに特別感、イベント感があり、日常でおにぎりを食べるのとは確かに違う、まさに「遊び」のような気がする。だからこそ楽しいし、おいしいのだとも思う。タカラトミーアーツの「クッキングトイ」のコンセプトを会場で聞くことができた。