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タイムボカン世代には堪らない、木っ端みじんになるバイキンマンのUFO! セガトイズ「ねじねじバイキンUFO」【おもちゃ見本市】

【バラバラクラッシュ! ねじねじバイキンUFO】

11月発売予定

価格:5,720円

 今回の出展で筆者の心をぐっと掴んだのが、セガトイズの組み立て玩具「アンパンマン くみたて DIY バラバラクラッシュ! ねじねじバイキンUFO」だ。11月発売、価格は5,720円。対象年齢3歳以上。

「ねじねじバイキンUFO」のモチーフはバイキンマンのUFO。これがボタン一発でバラバラになるのだ

 「アンパンマン くみたて DIY バラバラクラッシュ! ねじねじバイキンUFO(以下、ねじねじバイキンUFO)」の最大の魅力は「ボタン1発でバイキンマンのUFOが木っ端みじんになるところ」である。ボタンを押すと、バイキンマンのUFOがバラバラに分解してしまうのだ。まずは動画でバラバラになる様を見て欲しい。

【組み立て玩具なのにボタン1発でバラバラに! セガトイズ「バラバラクラッシュ! ねじねじバイキンUFO」】

 「ねじねじバイキンUFO」は、「アンパンマン くみたてDIYシリーズ」の最新作。このシリーズは大きなネジで各パーツを留める「組み立てる楽しさ」にフォーカスしている。ネジは手で締めるのではなく、専用のドライバーで行なう。道具を使って組み立てる楽しさを味わえる玩具なのだ。

こちらは「アンパンマン くみたてDIY ノーズパンチでたいけつだ! ねじねじアンパンマンごうとねじねじだだんだんDX」従来は組み立てと分解を楽しむコンセプトだが、今回ボタン一発のバラバラギミックが加わった

 組み立てと同時に"分解"も楽しい遊び。ネジを外すとパーツがとれる。どんどん外すと玩具はバラバラになっていく。組み立て、分解、何度もドライバーを使って遊びを繰り返すというのがこれまでのシリーズだったが、「ボタン1発で分解して、何度も組み立てられれば?」というコンセプトとなったのが、「ねじねじバイキンUFO」というわけだ。

【ドライバーでバラバラのUFOを復元!? セガトイズ「バラバラクラッシュ! ねじねじバイキンUFO」】

 このバラバラ具合は徹底している。UFOの船体はドーム型のキャノピーも含めて真っ二つ。裂け目は結構リアルなギザギザ。UFOについているアームも全部バラバラ、「木っ端みじん」という表現がぴったりな粉々になってしまうのだ。

 組み立ては各パーツを集めパズルのような楽しさがある。これまでの「アンパンマン くみたてDIYシリーズ」はアンパンマン号やバイキンマンの巨大ロボ「だだんだん」を組み立てる楽しさがあったが、本商品は"復元"に近い。壊れたものを元に戻すような感覚がある。

バラバラ具合は徹底している。船体もキャノピーも真っ二つ、アームも全部はずれる

 正直、アニメ「アンパンマン」の劇中ではここまでバイキンマンのUFOは粉々にならなかったのではないか? と思う。このボタン一発で壊れる様は筆者は「タイムボカンシリーズ」を思い出させた。「ヤッターマン」や「逆転イッパツマン」など10作品以上も続いた人気シリーズで、正義の味方は作品ごとに違うが、悪役の美女、メカ担当、怪力担当の「三悪」は共通というユニークなシリーズだった。

 このシリーズの特徴は「三悪の負けっぷり」。毎回あと一歩というところで、敵の反撃や三悪側のミス、時にはとんでもない偶然で必ず負け、三悪が乗っていたメカはコナゴナのボロボロになってしまうのだ。それでも三悪はくじけず、次回も悪いことをして、毎回正義の味方にたたきのめされるのである。

 「ねじねじバイキンUFO」がバラバラになってしまうのは、筆者にとって三悪のメカが爆発する場面に重なった。ボタンでバラバラになるのもシリーズ共通のセリフ「ポチッとな」を思わせるアクションではないか。組み立ててはボタン一発でバラバラになる、このカタルシスは「ねじねじバイキンUFO」の大きな魅力だろう。

 もちろん組み立ても楽しい。ドライバーには「回しすぎ防止機能」が内蔵されていて、回しすぎてネジを壊さないように、一定の力以上でラチェットで空回りする機能がついている。安全面の対策もしっかりしている。ユニークな注目商品である。

アームの先端など造形のこだわりも注目