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ハセガワ「クァドラン・ロー“ミリア”(劇場版)」は全高259mmのビッグモデル【#全日本模型ホビーショー】

組み立てやすさと剛性も考慮した設計

【クァドラン・ロー“ミリア”(劇場版)】

12月2日頃 発売予定

価格:5,800円

 ハセガワは9月29日より東京ビッグサイトで開催中の「第61回 全日本模型ホビーショー」に、劇場版「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」に登場するメカ、「クァドラン・ロー“ミリア”(劇場版)」を出展した。

ハセガワの「クァドラン・ロー“ミリア”(劇場版)」展示ブース。会場入口を入ってすぐのところにある。天神英貴氏のパッケージアートが目印
「クァドラン・ロー“ミリア”(劇場版)」。11月29日出荷予定で、価格は5,800円

 劇場版「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」のメルトランディ軍のミリア639が搭乗する兵器だ。人間型をしているが、腰部が存在せず、胴体から直接脚が映えているような独特のルックスが特徴で、キットはそのシルエットを接着剤不要のスナップモデルとして忠実に立体化している。まず目につくのはやはりその大きさ。これまでハセガワがプラモデル化してきた「マクロス」シリーズのスケールに合わせた1/72スケールで、全高259mmのかなり大きなキットとなっている。

そのサイズ感は、実物を目の当たりにすると驚かされるはず
手に持ったときの感じはこのぐらい

 ビッグサイズのスナップモデルなので、組み立て時や完成後の剛性を考慮した設計を心がけたと、設計担当者の談。同社が過去に発売した「リガード」などの大型キットの設計を受け、大きなパーツを組むときには、内部に支柱を組み込むとともに、合わせ目の内側に段差を設けてズレないようにするなどの工夫が施されている。

パーツの合わせ目に設けられた段差。これが交互にかみ合うことで接着をしなくても外装がたわむことがない

 可動も設定に合わせていて、ポリパーツを内蔵した各種関節の可動の他、胸部の中口径速射インパクト・キャノンや腕部の3砲身レーザー・パルス・ガンなども可動する仕様だ。パーツは6色成形により、組み立てるだけで設定に近いカラーリングで完成する設計で、機体メインの赤のパーツは製品版ではもう少し鮮やかな赤になる予定だそう。

設定通りに根元で可動する胸部の中口径速射インパクト・キャノン
素組みでこのぐらいの色分けを実現しているそうだ
頭部のアンテナは2種類の形状から選択。各所のマーキングのデカールももちろん付属する
背部や脚部のミサイルランチャーは、パーツ差し替えでハッチの開閉を表現

 キットはコクピットや展開時のミサイルランチャーなども再現している。特に前者は、ハッチの開閉機構によって完成後も内部を見ることができ、さらにパイロットのミリアのフィギュアも付属している。顔は素顔とバイザーのコンパーチブルで、作り込みたい人にも嬉しい仕様となっている。

コクピット内のミリアは、太郎もちこみ氏が原型を製作
コクピット内部ディテールも再現。フィギュアは簡単に取り外せるので、組み立てや塗装もしやすい
フィギュアは素顔とバイザーのどちらかを選択して組み立てられる

 展示された試作品を見て感じたのは、宮武一貴氏の設定通りの機体をこのボリューム感で完成させられる魅力だ。劇中での活躍を知っていたり、同スケールのシリーズを集めていたりすればその魅力も倍増するはず。サイズの割に価格も抑えられているので、発売のあかつきにはぜひ注目していただければと思う。

パーツ構成はこちら。これ以外に「ザブングル」に付属したものと同じポリパーツが付属
クァドラン・ローと戦った「VF-1S バトロイド バルキリー “マックス”」(右)も12月に発売となる。同じ1/72スケールだ
発売済みの「マクロス」シリーズの完成品も展示されていた