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会場発表のガスブローバックショットガン「SAIGA-12 SBS」詳細! 90発マガジンにフルオート機能、折りたたみ可能なストック!

【SAIGA-12 SBS】

2024年春頃 発売予定

価格:未定

 今回の「東京マルイフェスティバル2023」最大の注目はガスブローバックショットガン「SAIGA-12 SBS」の発表だろう。発売日は2024年春頃を予定しており、価格は未定。入り口の真っ正面に展示され、開場直後から黒山の人だかりだった。

 「SAIGA-12 SBS」は、6月2日に発売されたガスブローバックショットガン「SAIGA-12K」のカスタマイズモデル。内部機構は同じだが、様々なカスタマイズが行われており、特にサバイバルゲームで使いやすく取り回しの良さを強化している。会場で話を聞くことができたので、詳細を紹介していこう。

 「SAIGA-12K」に関しては弊誌はインタビューとレビューを行っている。「SAIGA-12 SBS」も基部は同じものであり、合わせて読んで欲しい。

短いハンドガードに折りたたみ可能なストック、"実戦向け"のカスタマイズ

 ガスショットガン「SAIGA-12 SBS」は、「SAIGA-12K」の基本システムを継承しながら取り回しの良さを重視したカスタマイズが行われている。実銃の「SAIGA-12K」は民間/警備会社/法執行機関向けのショットガンで民間では狩猟用にも使用される。今回の「SAIGA-12 SBS」は東京マルイオリジナルデザインだ。

東京マルイオリジナルデザインとなるガスショットガン「SAIGA-12 SBS」
こちらが「SAIGA-12K」。ハンドガードと銃身の短さが特に印象に残る

 「SAIGA-12K」と比べると全体、特に前方のハンドガードと銃身部分が短くなっているのがわかる。取り回しを重視しており、側面、上部、底面にレイルを装着しスコープやライト、レーザーポインターなど様々な装備を装着可能となっている。狩猟にも使える「SAIGA-12K」と比べ、ミリタリー色が強くなっているのも面白いところだ。アウターバレル、銃口の先のハイダーはアルミ製、レイルは樹脂製となっている。

【ハンドガード】
短縮化し、上下左右にレイルを装備可能
ハンドガードトレイルは樹脂製で、取り回しやすさを重視

 最大の特徴は「フルオート射撃が可能なこと」。「SAIGA-12K」は引き金を引くごとに弾が出るセミオートのみだったが、「SAIGA-12 SBS」は引き金を引き続ければ弾が連続発射できるフルオート射撃が可能となった。マガジンもBB弾を90発装填可能な新マガジンを標準装備。ショットガンの散弾を表現するためこのシリーズでは3発同時発射を行うため30ショットが可能だ。これまでの45発マガジン15ショットに比べ、2倍の継戦能力を獲得したと言えるだろう。

【マガジン】
90発のBB弾を装填可能。30ショットをフルオートでも射撃可能。温度を示すシールももちろんつけられている

 「SAIGA-12K」は発表から発売まで時間がかかったが、開発を難航させたものの1つが3発同時発射のメカニズムとガスのしっかりした供給だった。この困難を越え発売された製品では、安定した射撃を実現させた。今回、90発マガジンの登場は、3発同時発射の機構のポテンシャルをさらに引き出すパーツと言えるだろう。45発のマガジンに比べ大型のガスボンベで、たっぷりのガスを使う。もちろん90発マガジンでもガスの温度を確認できる温度変化で表示が変わるシールもきちんと使用している。

 もう1つカスタマイズの特徴はストックだ。M4で使えるタイプのストックを使用しており内部にはカーボンを使用することで軽さと構造的な強さを両立。延長することで安定した射撃が可能。そしてストックを折りたたむことまでできるのだ。

 ストックを折りたたんだ「SAIGA-12 SBS」は銃身の短さも相まって、まるでサブマシンガンのようなコンパクトなスタイルとなる。3発同時発射のためリコイルショックもかなりあるが、気合いを入れれば片手で銃を保持し、フルオートでの射撃というアクション映画さながらの使い方もできるだろう。

【ストック】
ストックはもちろん伸縮可能。M4タイプのストックだ
曲げたところをアップ
シルエットが大きく変わる。射撃時に動作するレバーに干渉しないように曲がる
カバーを外してカスタマイズも可能

 全体的にコンパクトに、拡張性と継戦能力を重視したカスタマイズはまさにサバイバルゲーム向けと言える。コンパクトさを獲得したことで、屋内戦でも活躍できるポテンシャルを持った商品と言えるだろう。「ショットガンでかっこよく戦いたい」というサバイバルゲーマーの夢を叶える商品だ。発売を期待したい。