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大河原氏の「リアルタイプカラー」の考察が楽しい、「METAL ROBOT魂フリーダムガンダム/ジャスティスガンダム」をイベント会場でチェックしよう!

【METAL ROBOT魂<SIDE MS>フリーダムガンダム/ジャスティスガンダム(リアルタイプカラー):CTM事後抽選販売】

受付期間:1月18日10時~3月11日23時

当選発表:3月13日~14日 予定

 東京・秋葉原のTAMASHII NATIONS STORE TOKYOでは、1月18日より3月10日までイベント「機動戦士ガンダムSEED Series EXHIBITION~確かな光を探して~ in TAMASHII NATIONS STORE TOKYO」を開催する。

 このイベントの目玉の1つに「METAL ROBOT魂 <SIDE MS> フリーダムガンダム(リアルタイプカラー)」と「METAL ROBOT魂<SIDE MS>ジャスティスガンダム (リアルタイプカラー)」がある。「機動戦士ガンダムSEED」20周年を記念して大河原邦男氏が特別カラーで「機動戦士ガンダムSEED」の後半の主役機の新カラーリングをデザインしたものだ。

 本商品はCLUB TAMASHII MEMBERSのオーシャンステージ以上の会員に先着販売、全会員向けに抽選販売が行われる。価格は18,150円。事前販売も行われたが、3月発送の抽選受付が本日1月18日より行われている。今回会場で商品企画者に話が聞けたので、注目ポイントを紹介していきたい。

初公開となる大河原氏のイラスト原画

 大河原氏の今回の機体のカラーリングにおいてキーワードとなるのは「リアルタイプカラー」というキーワードである。これは“ガンプラブーム”が巻き起こった1980年代、“MS(モビルスーツ)が現実に兵器として運用されていたら……”というアイディアの元色彩設定を行なったのがスタートとなる。成型色とマーキングでミリタリー色を強化するアイディアは、現在でもガンダムの立体物アレンジとして確立しており、リアルタイプカラーのバリエーション展開が行われる。

 細かなマーキングとアニメとは違う落ち着いたカラーリングがリアルタイプカラーの特色で、特に濃い緑は最初のガンプラ商品で多用された「リアルタイプカラーを象徴する色」である。今回のフリーダムガンダムにもその差し色が盛り込まれている。

「フリーダムガンダム(リアルタイプカラー)」。緑の差し色に細かいマーキング、これまでのリアルタイプカラーを思わせるアレンジだ
企画者も驚いたという「ジャスティスガンダム (リアルタイプカラー)」。青いカラーが新鮮な印象を与える

 企画者を驚かせたのはジャスティスガンダムだ。ジャスティスガンダムと言えば赤のカラーリング。それを大河原氏はスカイブルーで染め上げたのである。びっくりするほど正反対とも言えるカラーだ。そして従来のリアルタイプカラーの枠を越えた色とも言える。

 これは「戦闘機」をイメージしたものではないかと企画者は考えたという。ジャスティスガンダムはバックパックが「ファトゥム-00」として機体と独立して運用でき、連係攻撃が可能となっている。ファトゥム-00の上に乗って飛行することも可能で、今回の大河原氏のカラーリングはファトゥム-00に乗っていることを前提にした空で溶け込みやすい「ロービジ迷彩」を意識したものではないか、と考えているとのこと。

 マーキングに関しては「黄色い三角形」が注目ポイント。この意匠は最初のリアルタイプカラーから取り入れられているマークで「太陽の牙ダグラム」でも見られることで、当時話題となった。大河原氏はこういった「お約束」を意識しながらファンが求めるリアルタイプカラーを提示しているのではないか、と思わせる要素である。

カラーとマーキングの設定画

 ただ、企画者が気がついた点としてはオリジナルのフリーダムガンダムは背中の羽根の付け根に黄色い三角形のマークが入っており、このマークも意識したものかもしれない、とのことだ。カラーリングやマーキングに対して色々な考察ができるのが本商品の楽しいところだろう。

 商品ではイラストで指定されたマーキングに加え、赤字のコーションマークなど商品オリジナルのマーキングをプラスし情報密度を高め、メカとしての実在感を増している。これは他のMETAL ROBOT魂とも共通する手法で、他の商品と並べたときのバランスや、商品単体の満足感も意識しているとのこと。細部をチェックしたくなる要素だろう。

【フリーダムガンダム(リアルタイプカラー)】

 そしてもう1つ企画者を驚かせたポイントが「ザフトのマーク」である。「機動戦士ガンダムSEED」の世界では「ザフト」と「地球連邦」が激しく戦っている。フリーダムとジャスティスはザフトが開発した機体だが、2機は結局第3勢力である「オーブ」に所属することになるのだ。

 しかし今回大河原氏の設定したマーキングには両機体のにもザフトのマークがある。これはこの機体は作中の機体とは別機体と言うことなのだろうか? それとも劇中の想定されていたカラーリングプランの1つなのか? 色々想像させられるあえてザフト所属であることを強調するこのマークは商品の注目ポイントとのことだ。

【ジャスティスガンダム (リアルタイプカラー)】

 会場では両商品を様々な角度で見ることができる。大河原氏のイラストや設定画も見ることができるので、会場でたっぷりチェックして欲しい。商品購入の抽選にも応募してはいかがだろうか?