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ディープラーニングで猫のリアルな動きを再現!ペットロボット「KIMIT ラグドール」を体験してきた

コラボカフェメニューと一緒に体験できるポップアップショップもオープン

【KIMIT ラグドール】

2月22日 発売予定

価格:33,000円

【ポップアップショップ「ねこTAMA DAYS CAFE」】

開催期間:2月22日~3月5日

場所:NICOTAMA DAYS CAFE

(東京都世田谷区玉川 2-22-13 二子玉川駅構内)
営業時間:平日 7時~21時/土 8時~21時/日・祝 8時~20時

 セガトイズより、2月22日に発売されるペットロボットの「KIMIT ラグドール」。そのメディア向け発表会が、2月21日に二子玉川駅改札外にある「NICOTAMA DAYS CAFE」で開催された。この「KIMIT」は、本物のペットを抱いたときのような触り心地や心音を感じる部分など、細部に渡ってこだわって作られた新しいブランドだ。その第1弾としてリリースされるのが、猫のラグドール種である。

 「KIMIT」の開発自体は、セガトイズと中国深センにあるロボット工学テクノロジー企業のElephant Roboticsと共同で開発されたものだ。リアルな猫の動きを再現するために、100匹以上の猫をディープラーニングで学習している。そうしたこともあってか、気ままに好きな方向を見たり「にゃ~ん」と鳴いたりと、よりリアルな猫の動きに寄せた作りになっていた。

今回の取材会場であった「NICOTAMA DAYS CAFE」。こちらは、後ほど紹介するポップアップショップの場所でもある

視覚ロボットとエンタメを掛け合わせて「KIMIT」が誕生

 意外なことに、セガトイズとしてペットロボット市場に参入するのは、これが初めてとなる。ちなみに、ブランド名にもなっている「KIMIT」は、「キミのココロをあたためるペット」というキャッチコピーから付けられたものだ。そもそも、なぜセガトイズがロボット市場に参入しようと考えたのだろうか?

 この「KIMIT」の企画開発者である新田翔次郎氏が所属するのは、ハイターゲットマーケティング部だ。セガトイズが扱っている一般的なおもちゃは、基本的に子供を中心にしたものや育児をターゲットに企画開発を行なっていることが多い。しかし、今後は大人向けの製品やエンタテイメントの提案をしていこうというところから、このハイターゲットマーケティング部が誕生している。

「KIMIT」の企画開発者である、セガトイズ 国内事業本部 ハイターゲットマーケティング部 部長の新田翔次郎氏

 同部署の企画で何がいいのか考えたときに、生まれたアイデアがロボットとエンタテイメントを掛け合わせたものだった。その第1弾企画として発売されるのが、今回の「KIMIT ラグドール」というわけである。また、実際のペットは家庭や住まいの事情などもあり、なかなか飼えない場合が多い。そうした人たちのために、リアル志向のペットロボットを作っていくということも「KIMIT」の構想に含まれている。

 ちなみに「癒やし系ロボット」と呼ばれるようなジャンルでは、主に高齢者をターゲットにしているものが多い印象だ。しかし、この「KIMIT」は必ずしも高齢者というよりも、大人向けの幅広い層向けとして作られている。また、ペットロボットの中には、見た目がつるっとしたプラスチック製のものが多いが、もっとぬくもりを感じられるようなリアルタイプのベットロボットブランドとして「KIMIT」は立ち上げられているのだ。

大人も子供も年齢問わず、思わず愛でたくなるような可愛らしさだ
カラーバリエーションは、ホワイトとブラウンの2色。ちなみにロボットごとに性格の違いなどはない

瞳孔がリアルに変化! 肉球も自由に触り放題

 今回の取材会場となった「NICOTAMA DAYS CAFE」には、ひとつひとつの机に「KIMIT ラグドール」が置かれており、自由に触ったり観察したりできるようになっていた。そうしたこともあってか、すぐ真横から猫の鳴き声が聞こえてくるなど、なかなかリアルな空間であった。

本物の猫がこれだけの数いると大騒ぎだが、ロボットなら問題ない!?

 この「KIMIT ラグドール」の特徴のひとつが瞳の部分に液晶を採用しているところだ。目が青く光っているところもポイントではあるが、じっと見ていると瞳孔が閉じたり形が変わったりするなど、猫らしい瞳の動きが再現されていることに驚いた。

瞳の動きが次々変わるところも、猫のリアルな動きを再現している

 幸いなことに本物の猫のように動き回ったりはしないのだが、それでも首やしっぽは自由に動かしているため、写真を撮ろうとした瞬間に違う方向を報いてしまうなど、こちらも猫っぽい気まぐれ感が出ており、妙にリアルに感じることができた。

 本物の猫を飼ったことはないのでわからないのだが、肉球部分は簡単に触らせてもらえないことがあると聞く。だが、この「KIMIT ラグドール」ならば好きなだけ触ることができるところも、嬉しいポイントと言えるだろう。サイズ感もほぼリアルな猫と同じぐらいになっているので、猫を飼いたいけどどうしても飼えないという人の欲求もある程度満たしてくれそうだ。

好きなときに好きな方向を見るのも、猫っぽいしぐさだ
肉球もこだわって作られているところのひとつだ。ロボットなら好きなだけ触ることができる

 ちなみに「KIMIT ラグドール」は充電式で動くのだが、お腹部分にスイッチや充電用のUSB Type-Cポートが隠されている。フル充電で電源を入れると、7時間ぐらいは連続で稼働することができるそうだ。

普段は隠されていて見えないが、お腹の部分に充電用のUSBポートやスイッチが設置されている

「KIMIT ラグドール」が体験できる「ねこTAMA DAYS CAFE」がオープン

 気になるけどなかなか触る機会はないという人のために、実際に「KIMIT ラグドール」がズラリと並べられたポップアップショップ「ねこTAMA DAYS CAFE」が、2月22日から3月5日までの期間限定で「NICOTAMA DAYS CAFE」で開催される。こちらは、この記事に掲載しているような状態で、「KIMIT ラグドール」に触れあうことができるイベントとなっている。

2月22日から期間限定で「ねこTAMA DAYS CAFE」が開催!

 また、「KIMIT ラグドール」を体験する以外に、イベント開催期間中はカフェコラボメニューも提供される。こちらは「KIMIT チーズケーキ」と「KIMIT カレーライス」、「KIMIT カフェラテ」の3つのメニューが用意されており、いずれも写真映えしそうなかわいらしいデコレーションが施されていた。

こちらがカフェコラボメニューだ

 ということで、取材中に今回のカフェコラボメニューも試食させてもらった。「KIMIT カレーライス」は、猫が寝そべった姿をライスで表現したカレーライスだ。カレーとしてはそれほど辛口というわけではなく、程よい味わいだ。野菜が多めで食べ応えがあり、これだけでも十分にお腹が膨れるぐらいのボリュームとなっていた。

カフェコラボメニューの「KIMIT カレーライス」。価格は1,000円

 デザートに最適なカフェコラボメニューが「KIMIT チーズケーキ」だ。こちらは甘酸っぱい味わいになっているため、先ほどのカレーを食べた後のリフレッシュにもおすすめである。やわらかいレアチーズケーキだったということもあり、あっという間に食べ終わってしまった。

こちらは「KIMIT チーズケーキ」で、価格は550円だ

 チーズケーキ同様に、ラテアートで「KIMIT」のロゴマークをあしらったドリンクメニューが「KIMIT カフェラテ」である。味わいは濃厚でコクがあり、甘過ぎることもないため大人でも飲みやすいため、カレーやチーズケーキとも相性が良さそうだ。

こちらが「KIMIT カフェラテ」で、価格は550円