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無機物と有機物の次は自然物!? BANDAI SPIRITSがプラモデルで表現の限界に挑む「盆栽プラモデル」に迫る!【#静岡ホビーショー】

【第62回 静岡ホビーショー】

開催期間:5月8日~12日

会場:
ツインメッセ静岡
(静岡県静岡市駿河区曲金3-1-10)
入場料:無料

 「第62回 静岡ホビーショー」のBANDAI SPIRITSブースの入口近くに置かれたケースの中で異彩を放っていたのが、この「盆栽プラモデル」だ。

「盆栽プラモデル(名称仮)」。参考出品。発売時期、価格は未定

 同社はこれまで、ガンプラに始まるメカや工業製品などの無機物、そしてキャラクターや美少女、動物などの有機物をテーマにプラモデル化している。これらにはプラモデルとして組み立てて楽しむだけでなく、完成後の表現にも強いこだわりが込められていた。そんな同社がプラモデルでまだ挑んだことがなかったのが“自然物”で、その表現の限界に挑戦するために選んだのが植物であるこの「盆栽」だと企画担当者は語る。

まごうことなき盆栽で、プラモデルとして組み立てるとこれが完成する

 盆栽をプラモデル化するにあたり特に力を入れたのは樹皮の表現。これまでメカなどで培ったディテールを自然物へと置き換え、それをプラモデルの金型でどこまで追求できるかに挑戦していて、パーツの成形色にもこれまでになかった新技術を盛り込んでいる。

実物と見まがうような樹皮のごつごつとした質感が凄い

 立体化された盆栽は実物が存在していて、それを3Dスキャンしたデータを元にしている。種類は松で、葉も全てパーツで表現されていて、ランナーで数えると15枚にも及ぶのだとか。パーツには植木鉢も含まれていて、こちらは縁の部分を除いて一体成形で実物とほぼ同じ構造になっているそうだ。

独特な形をした松葉1本1本も全てプラモデルのパーツだ
植木鉢は縁の部分以外は一体成形で、実物と同様、底に水抜きの穴が開けられているそうだ。なお展示の台座は商品に含まれない

 発売や価格などはまだ未定の参考出品だが、商品化の目処がある程度立ったことでこのホビーショーで披露したとのこと。盆栽という着眼のみに囚われず、新旧全てのプラモデルユーザー手にとってもらいたいと担当者は話していた。BANDAI SPIRITSの立体表現における気骨を感じられる新製品に注目だ。