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コミックス後半のコブラの魅力を表現したい! 思い入れたっぷりで開発が進むS14のアクションフィギュア「コブラ+エアバイク」【#静岡ホビーショー】
2024年5月10日 18:48
- 【第62回 静岡ホビーショー】
- 開催期間:5月8日~12日
- 会場:ツインメッセ静岡
- (静岡県静岡市駿河区曲金3-1-10)
- 入場料:無料
静岡ホビーショーの会場で並々ならぬ原作への愛を聞かせてくれたのが、S14の「コブラ+エアバイク 1/8」の開発担当者だ。
「コブラ+エアバイク 1/8」は、寺沢武一氏のマンガ「コブラ」と、彼の愛機であるエアバイクを再現したアクションフィギュア。発売は10月絵お予定しており、価格は44,000円。
本商品は映画「ルパン三世 カリオストロの城」をモチーフとしたフィギュア「ルパン三世 カリオストロの城 FIAT500」に続くキャラクター・ビークルシリーズ第2弾となる。その名の通りキャラクターのみならず、乗り物にも注力した商品となる。今回展示した光プリンターによる試作品はおよそ2カ月前のモデル、現在はここからさらにブラッシュアップが行われているとのことだ。
会場では開発担当者とマンガ「コブラ」の魅力について盛り上がってしまったが、開発者が本商品で表現したいと考えているのは、「原作コミック後半のコブラの魅力」だという。「コブラ+エアバイク 1/8」を開発にあたり、担当者が目の前にした課題は「どのコブラをモチーフにするか」だった。熱心なファンであるからこそ、「様々なコブラ」が存在することに悩んだとのことだ。
「コブラ」は、原作のマンガ、劇場アニメ、TVシリーズ、さらにはデジタルコミック版など、様々なメディアで描かれている。また、原作コミックでも絵柄は変化し、その描かれ方は様々だ。コブラはマッシブな体形を持つ男臭いキャラクターだが、コマや場面によっては設定以上に筋肉質にも、スマートにも描かれている。ある場面のあるコマだけを精密に追い求めても、ユーザーが「イメージするコブラ」とかけ離れては意味がない。
コブラは、非常に魅力的なキャラクターだ。左腕は精神力で威力が変わる「サイコガン」であり、時には常人を遙かに超える体力を見せ、どんなピンチでも軽口をたたく無敵の宇宙海賊。どんなにピンチな状況でもコブラがいれば安心という、力強さの中に繊細さも垣間見せ、その深いキャラクター造形は多くのファンを獲得している。
「コブラ」は原作が「週刊少年ジャンプ」で連載が始まったのが1978年、連載が修了してからも媒体を移籍しながらも描かれ続けた寺沢氏のライフワークだ。開発者はその中でも本商品に1980年代の「ジャンプ・コミックス後半のコブラ」のイメージを表現したいとのこと。様々なエピソードでコブラのキャラクター設定そのものが掘り下げられ、厚みを増したコブラをフィギュアとして再現すべく、造形や彩色を練り込んでいるとのことだ。
コブラは全身がフル可動、PVCで作られる。サイコガンと通常の腕は差し替えで表現。現在の試作品ではサイコガンの肘が曲がらないが、もちろんポーズ付けができるように関節は設定される。
エアバイクはダイキャストをしっかり使った、質感も注力したモデルになる。キャラクター・ビークルシリーズである本商品はエアバイクの表現も力を入れる。エアバイクも様々なデザインのものが劇中では登場するが、エアバイクに関しては設定画から絵で描かれていない部分を足すという形で作り込んでいるとのことだ。
話を聞いているだけでも「コブラ愛」が強く伝わってきた。その愛が商品にどう活かされるか、続報も注目していきたい。
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