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「マクロスΔ」からワルキューレ達を立体化するアオシマ「V.F.G.」は、5人それぞれの”体型”も追求【#静岡ホビーショー】

【第62回 静岡ホビーショー】

開催期間:5月8日~12日

会場:ツインメッセ静岡

(静岡県静岡市駿河区曲金3-1-10)

入場料:無料

 アオシマブースで多くの人の目を集めていたのが、アオシマの美少女プラモデル「V.F.G.(ヴァリアブルファイターガールズ)」の最新作、アニメ「マクロスΔ」に登場する戦術音楽ユニット「ワルキューレ」達だ。ワルキューレ5人のうち、現在4人が立体化、今回は「レイナ」の彩色見本と、「カナメ」の試作品が新たに展示となった。

カナメの試作品も展示され、ワルキューレ5人のうち、4人が立体化された

 「V.F.G.」は「マクロス」シリーズをモチーフとした美少女プラモデルシリーズ。メカ+美少女というコンセプトは流行りではあるが、「V.F.G.」はファイター、ガウォーク、バトロイドに3段変形するメカと美少女の素体の組み合わせという新しいコンセプトで多くのファンを獲得した。アオシマでのヒットシリーズとなり、様々な商品が販売されている。

 シリーズはオリジナルキャラクターとバルキリーの組み合わせだったが、「マクロスF」の「クラン・クラン」を皮切りに、アニメのキャラクターを素体で表現し、「マクロスΔ」の5人のワルキューレすべてを「V.F.G.」で表現することになった。第一弾である「マクロスΔ VF-31A カイロス マキナ・中島」が4月に発売され、第2弾の「マクロスΔ VF-31J ジークフリード フレイア・ヴィオン」が8月発売予定だ。

 今回彩色見本初出展となった「マクロスΔ VF-31A カイロス レイナ・プラウラー」は3人目の立体化となる。「マクロスΔ」では、元ハッカーというかなり異質な出自を持つキャラクターで、口数は少なく、無表情だが、歌やワルキューレへの思いは熱い。

 「マクロスΔ VF-31A カイロス レイナ・プラウラー」では立体化にあたり、特に髪型の表現に力を入れたという。レイナは短い頭髪を逆立てた独特の髪型をしており、シルエットで見せる他のメンバー以上に金型で表現するのが難しかったという。劇中の髪型をしっかり表現するためにパーツ分割で工夫し、レイナの髪型を立体化している。短めの髪型だが、数パーツを組み合わせることで表現、この設計はぜひ商品で確認して欲しいとのことだ。

レイナは特に髪のシルエットと質感に注目して欲しいという
機体のカラーリングもレイナをイメージするカラーでまとめられている
カイロスの特徴であるデルタ翼
フレイアはジークフリードを装着。前進翼のシルエットが印象的だ
スピーカーポッドの造形にも力が入っている
レイナには「バルキリーさん」が付属。マキナを演じた西田望見さんが「マクロスモデラーズ」内でデザインしたキャラクター

 ワルキューレが纏うバルキリーは「ジークフリード」と「カイロス」。この2機は「VF-31」のバリエーションで、カイロスが量産機、ジークフリードがフォールドクォーツをはじめとした特殊な装備による改修機で、エンジンも特別なものが搭載されている。外見上の大きな違いは翼の形で、カイロスがデルタ翼、ジークフリードが前進翼であり、「V.F.G.」ではこの違いも再現されている。

 ワルキューレ達が纏うバルキリーはこの翼の違いがあるものの、共有部分が多い。カラーリングの他、各メンバーでの個性を主張するのが「スピーカーポッド」の部分だ。ファイター/ガウォーク時には翼の下に、バトロイド時には腕に装備されるスピーカーポッドはそれぞれで形が異なっている。マキナはハート型で、レイナは翼の生えたドクロとなっている。レイナのドクロは劇中でも彼女が使うウイルスがハッキングを行う際の視覚的なキャラクターとして登場している。ドクロが口を開くときちんとスピーカーのモールドが現れるのがこだわりだ。

 ちなみにカナメのスピーカーポッドは他のメンバーに比べアレンジが少なくちょっと地味な感じ。ワルキューレのリーダーであり、最古参のメンバーらしさをこういった装備で表現するところも面白い。

落ち着いた雰囲気もあるカナメ
髪型や表情など劇中の雰囲気をうまく表現している
スピーカーポッドは他のメンバーに比べて地味だ
胸パーツでプロポーションを、胴と太ももで身長差を調整
各メンバーではっきり体型が異なるのがわかる

 カナメが加わったことではっきりしてきたのが、各キャラクターの”体格差”である。ボリュームのあるプロポーションのマキナ、幼さを感じさせるフレイア、スレンダーで身長も一番小さいマキナ、そしてカナメは実は5人の中で一番背が高い。プロポーションも良くメリハリのある体型をしている。

 V.F.G.では5人の体格の違いを胴パーツ、太ももパーツの長さや大きさで調整を行っているとのこと。5人のワルキューレを並べたときちゃんと違いがわかるように設計でこだわりを込めている。もちろん胸パーツでのそれぞれのプロポーションによるシルエットの違いもこだわりポイントだ。

 このほかワルキューレの素体に関しては特にパーツの”色分け”も注目ポイントだという。組み立てるだけで細かい色分けができるのは、顔パーツだけでなく、素体の一部も彩色が行われているためだ。このため今回の展示ではマキナのみ塗装の素体も展示している。会場では是非4人が並んだ"ステージ"に注目して欲しい。

塗装をしなくてもかなり細かく色分けがなされている。塗装済みパーツも効果的だ